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外道の道も本能故  作者: モロモロ
第一章
90/90

目撃

今日は偵察用昆虫型ロボットからの映像で非常に興味深い光景を見る事が出来た。


キラービーやポイズンアントの産卵シーンである。


宇宙空港で降ろされた巨大な死体が何故かいつもの肉団子の加工場ではなく王宮の方へ運ばれて行ったので追って行ったのだ。


そこで見た光景は彼らの社会や生態を知る上で重要なシーンだったように思える。


『へラクサス様、抵抗の強かったエレファンタス星の王族もついに討ち果たし植民地化する為の最大勢力の意気は消沈し着々と拠点を拡大中でございます。こちらはお妃様への献上品としてエレファンタスの王の遺体でございます』


『大儀であった。エレファンタス隊には褒賞としてエレファンタス星での自由繁殖の許可を行う。それに伴い雄個体の派遣、雌個体固定解除のフェロモンガスの支給を決定する。苗床の鮮度も考慮し早速これより大輪の儀をとり行なう。人払いを!』


『『『『ハッ!!!』』』』


規律正しく去って行く兵士達。


『ブラッカン、イエーロット、許可なエレファンタスの苗床だ。存分に行なうが良い』


『『御意に』』


へラクサスに呼ばれ彼の数倍は巨大な黒と黄色の2匹の個体が重そうな身体を遺体にゆっくりと引きずるように近づいていくと下腹部を遺体に差し込み何かを内部に産み付けて行った。


その後再度召集された兵達により孵化室に運ばれた遺体にその日から1週間へラクサスが通いつめ下半身を突っ込んでいた。


巨大なエレファンタスの遺体に下半身を突っ込んでは身震いするへラクサスの行動はなじゃなかにシュールな映像だった。

考察するにポイズンアントやキラービーの女王による産卵、そしてへラクサスによる受精卵の作成作業だったのだろう。


2週間目にはへラクサスの王の巨大な遺体から数える事も嫌になる程の無数の幼体がウネウネとその身体をクネらし這い出てきてはその苗床を食し3週間目にはかなり大き目の成体となりそうなキラービー、ポイズンアント、さらにハイビートルの幼体へと成長して訓練場へ移動して行ったのだった。



「ふぅ、ヤバすぎるだろコイツら…」


繁殖力、文化、知性、植民地化による勢力拡大、繁殖による変異性、考えれば考えるほど攻略への道のりは遠く感じる。



土だらけの地中で水分不足で縮み上がるスライム230匹を眺めながらそう考えるのだった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 滅茶苦茶面白いです!ゆっくりでいいので更新待ってます!!
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