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外道の道も本能故  作者: モロモロ
第一章
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2 ヘラクサス

「コミニティユニバースの情報通り地表にミュータントポッドを確認しました」


惑星エレロンダ地中宮殿に報告の声が響く。


「ご苦労、さっそく着地地点にデスビーの兵を派遣せよ」


巨大な黒光りする肉体を揺すりながら皇帝ヘラクサスが命じる。


「はっ!」


宮殿が兵たちの出撃の準備で慌ただしくなる。


「ジュピターからの最後のミュータントが到着したのですね」


ヘラクサスに右側に侍る女王ブラッカンが確認をする。


「ああ、そうだな。既にジュピターで活動していたレジスタンスも殲滅、合わせて各地に拡散されたミュータントポッドの情報もコミニティユニバースの情報網ですべて撃破されている。ワープ航法で移動中のミュータントポッドに手出しは出来ないが、到着地点やおおよその日程に誤差は無い、これでヒューマンの目論見はすべて潰えるわけだ」


「永く続いたミュータントポッドとの戦いもこれで終わるのね」


ヘラクサスの左側に侍る女王イエーロットも様々な想いを込めて語りかける。


「既に練度の高いミュータントポッドはすべて殲滅した。ジュピター末期に送られただろう近年宇宙各地に到着するはミュータント兵の練度もどんどんと落ちていっていると報告が入っている。この最後のミュータントポッドに関しても油断せず確実に仕留めれば良い苗床となってくれるはずだ」


「出撃準備整いました!!」


既にいつでも出撃出来る準備を整えていた兵たちの動きは素早い。


「武運を祈る!」


「はっ!」


武装を整え次々と飛び立っていく兵たちを3人は万感の思いを込めて見送ったのだった。








ミュータント製造機を転がそうとサッグが歩み寄っていくのをイクイゴが止める。


「待て待て、サグ坊」


「ん?」


「とりあえず転がすんじゃなく、上下逆さまにして止めてくれ」


「ん?こう?」


ゴロッと転がる台所。


「そうだ、これでココをこうだ」


ガチャッグオーンガコン


丸い形の台所が変形し歪なバーベルみたいな形に半球と半球の間に太めのシャフトが伸びる。


「キングとサグ坊はこの半球の上に乗ってくれ」


「お、おう」


訳も分からず半球の上に乗り込む。


「そしてこのスイッチをオンだ」

ゴォゴォガオグン


動き出した台所が地中に沈み込んでいく。

どうやら上部にあった穴で地面を掘り進んでいるのか?


「とりあえず、俺たち3人で地上戦は分が悪い。入り口を探すのも時間がかかるし手っ取り早く掘り進んで惑星の内部に入ろうや」


「地上の穴から追っての来る可能性は?」


「しっかり下で吸収した地表は上部で吐き出してるから問題はねぇさ、地表で良く見れば違和感はあるかもしれねぇが、これだけの大きさの惑星の地表で穴の痕跡を見つけて俺たちを追ってくるってのはチョット考えられねぇかな?」


「ふむ、で?この先どうする」


「とりあえず、地中都市まで掘り進んで、可能であれば情報を集める事だろうな。いずれにしても地中都市まで掘り進めるには数日はかかる。ゆっくり体を休めて作戦開始に備えようぜ」


「分かった」




5日後・・・


「まだポッドは見つからんのかっ!」


ヘラクサスの怒声が宮殿内に響く。


デスビーの先行隊の検索は不発に終わった。

ハイビートルやポイズンアントなど兵科を問わず惑星エレロンダの全兵力を使ってミュータントポッドを検索しているが未だ発見できないことに言い知れぬ焦燥感が宮殿内を満たしていた。

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