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外道の道も本能故  作者: モロモロ
第一章
86/90

1 ここは?

目の前にカナブンみたいな奴とカマキリの化物がいた。


「まぁ、お互い思う所はあるだろうけどよ。よろしく頼むぜ」


カマキリ野郎が俺に馴れ馴れしく話しかけてくる。


「主様、再会出来てオイラ嬉しいよ」


カナブン?も俺に話しかけてくる。


二匹を凝視するとボンヤリと浮かんでくるデータが視界に映る。


No 1915

名称 「イクイゴ」

種族 カマキラー


No 39

名称 「サッグ」

種族 フンコロリン


おいおい…

こいつら…

基礎教育インストールとかいうやつで何でこいつらがココにいるのかなんとなく分かる。

それにしてもステータス観覧が名称と種族だけってスゲーしょぼくなってるんだが…


「ああ、よろしく頼むよ」


とりあえず返事をしておく。


改めて自分の姿に目線を下ろすとメッチャ細い手足が6本が地面から浮いている。

背中の感覚で自分が飛んでいるのが分かる。

そして視界に浮かぶステータス


No 87390

名称 「花咲く王」

種族 ビーフライ


なんかエビビフライみたいな種族名だよ。

つーか見た目完全に蝿なんじゃねーかコレ!

めっちゃ弱そうだわ!


基礎教育インストールによって分かったのは、とりあえずこの惑星エレロンダを支配しろってことらしい。

そしてこの2匹が俺のサポートメンバーらしい。

どう考えてもイクイゴが主役配置のこの種族配分に異議申し立てるぞ俺は。


「で、どうするよこれ」


とりあえず、2人の意見を聞いてみっか。


「さっそく作戦会議か?相変わらずそういう下準備は入念だな。恐れ入るぜ」


「さすが主様です」


いやいや、お前らが何も考えずに生きてるだけだと思うぞ、っていうかこいつら2匹がサポートメンバーっていう状態にも俺は異議申し立てしたいわ!

「まぁ、キングもサグ坊も分かってるとは思うが、ここ惑星エレロンダ攻略はヒューマン復権の為の最初の一歩を踏み出す重要な場所だ」


コイツさらっとあだ名みたいの付けてるけど、サッグがサグ坊だとすると、キングって俺のことか?うげーなんだよそのアダ名!すげー馬鹿っぽいんだが。マジで「俺、仲間からはキングって呼ばれててぇ地元じゃ敵なしなんすよ!」的な金髪ロンゲ馬鹿野郎のイメージが頭を掠める。こういうイメージも基礎教育インストールに入ってたのか?


「そういう重要な作戦に主様を抜擢したヒューマンゲリラ同盟の彗眼にオイラ敬服っす」


サッグの知能レベルも微妙に上がってる気がする。

当然、俺以外の2匹にもサポートメンバーとしてこの惑星エレロンダの攻略の意味とヒューマンゲリラ同盟の現状がインストールされてるわけだ。


詳細は省くが、この惑星エレロンダは地表はこの赤土の荒野だが、惑星内部には豊富な地下水脈と惑星各所に設置された地中深くまで突き刺さっているクリスタルタワーで地下に緑と光溢れる広大な地下帝国が広がっている。

すでに入植してから数千年の時がたっている為にインフラなどもかなり整っている。


では、なぜヒューマンゲリラ同盟がこの惑星を狙っているのかだ。

数万年前になるがヒューマンという種族は惑星アースという星でかなり高度な文明を作り上げたらしい、それにより衣食住の全てに何の心配もいらず寿命すらもかなり自在に調整出来たらしい。

そんな天国のようなテクノロジーの頂点を極めたような種族だったらしいが、長寿命と衣食住の安寧と共に個体数は次々と減っていったらしい。

クローンなど様々な技術にも手を染めたらしいが、人口減少に歯止めは効かず絶滅の危機を回避することは既に大元になる遺伝子自体が長い年月をかけて生殖能力を著しく衰退させていたようで難しいかったらしい。

そこで既に宇宙進出していたヒューマンがとある惑星にいた原生生物から遺伝子を抽出しヒューマンの遺伝子の活性化に利用したらしい。

かなり進んだ文明の中では何度も惑星アース内の生物の遺伝子を人間の遺伝子に掛けあわせて来たらしいが、惑星アース以外の生物の遺伝子を組み合わせる事は禁忌とされてきたようだが、絶滅の二文字を前にして遂にその禁忌を破ることになったらしい。

そして非常に強固な肉体と生殖能力を得るに至ったヒューマンは類まれな攻撃性と残虐性も合わせ持つことになったらしい。

惑星アースはすぐに人口爆発し、全宇宙に向けてヒューマンの無差別侵攻が始まったらしい。

その勢いは凄まじかったようだが、ヒューマンは危険分子として知的生命体の集まった共同体コミニティユニバースにてA級指定され総力を上げて駆逐されていったらしい。


既にコミニティユニバース内では絶滅認定されたヒューマンだったが惑星アースの近隣惑星ジュピターの秘密地下都市にて劣悪な環境の中、環境適合と繰り返し復讐への執念と、なんども綿密なシミュレーションを繰り返しながら、極秘裏に送り出されたヒューマン復権の第1手として送り込まれたのが俺たち3人らしい。


俺自身はシミュレーション2までしか受けてない訳だし、最後に切羽詰ってたぽい理由も良く分からないけれど潜伏先がバレたとか、今が攻撃の好機とか何らかの事情があるのだろう。


「では、主様、オイラがミュータント製造機は移動するよ」


俺の後方にある丸くてドデカイ電子機器これから俺たち3人はボヒュッと排出されてきた。

ジッと電子機器を凝視する。上部と下部に大きめの穴が開いている。そして視界に浮かぶステータス


ミュータント製造機

名称 「台所」

エネルギー残量 0


………俺は何もコメントしねぇぞ。


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