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外道の道も本能故  作者: モロモロ
第一章
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2 野盗

「ドドリス、とりあえず外の奴ら始末してくれ」


「了解しました主様」


すでに俺が食い破った首の部分の肉は真っ赤な血肉で塞がっている。

さて、最初の眷属を手に入れたところでいろいろテストしていこう。

まずは、俺が直接手を下した人間はこうやって眷属にすることが出来た。

さて、眷属が手を下した人間は眷属にする事が出来るのか?


また、眷属が攻撃された場合に、すでに人間として死んでいる。

こいつが攻撃されてどうなったら活動停止になるのかも知っておきたい。


広間に向かって進むドドリスの後に続いて俺も進む。


「親方早かったですね」


「ずいぶんご無沙汰だったから溜まってましたかい?」


「どうでした親方?で?連れてきた俺に褒美的なもんがあったりしますかね?」


下衆の部下だけあって揃いも揃って下衆だらけだ。

ルゴックがニヤニヤして近づいてきたところをドドリスが無表情で片手の大剣を突き出す。


ドチュッ


「え?」「あ?」


急所を貫いたようで、ルゴックは驚いた表情のまま、大剣を抜くと胸の中心から噴水のように血を吹き出してゆっくりと前のめりに倒れた。


突然の出来事に硬直した周囲の男たちを無表情なドドリスが次々と屠っていく。

何人かが、壁に立てかけていた武器を手に持ちドドリスに挑みかかったが、弾かれ捌かれて僅かに通った攻撃すらも痛みを感じないようなドドリスに対して、攻撃を緩める事すら出来なかった。

リラックスした状況と場所で、不意打ち、丸腰、の状況下で瞬時に行動できるほど洗練された戦士は一人もいなかったようだ。

そもそもが男たちの中で飛び抜けて大きな体格をしていたドドリスが無感情な殺意のままに大剣をもって殺戮を始めたら丸腰で無かったとしても倒すことは困難だっただろう。


<ルゴックが眷属になりました>

<野盗1〜10が眷属になりました>


・・・・この名前の無い1〜10の男たちは何でなんだろうね?

ある程度強くないと眷属として名を持てないって事なのか?

よく分からん。


でも、とにかく俺が直接殺さなくても、眷属が殺せば眷属になるようだ。

シミュレーション1の時と同じく、眷属をどんどん増やしていけば、20%が想像より早く達成出来るかもしれないな。







さて、俺は今、ドドリス達野盗を連れて森の中から近くの集落へ向かっている。


「主様、もうすぐです」


先頭はドドリス。その豪腕を遺憾なく発揮して邪魔な枝葉を払いながら集落まで進んでいく。


「あれです」


鬱蒼とした森が突然開けたと思うと、20軒ほどの粗末な家が建ち並んだ小さな集落が見えた。


1軒に一世帯と考えて老若男女が合わせて4〜6人が住んでいるとすると、大体100人ほどの人口になるだろう集落をこれから攻め落とす。


だが、考えてもみてくれ、俺達は10人ちょいの人数だ。

流石に100人近い人間に農具やらなんやらで攻撃されるにしても、投石されるにしても敵わないかもしれない。


まずは、一人で偵察がてら集落に潜入させてみたい。


「ルゴック、こっちにこい」


「へい」


逞しい如何にも山男という感じのルゴックは田舎の農夫に見えなくもない。

ドドリスのような大男では、見た目で警戒されてしまうだろう。


俺は野盗の住まいから拝借してきた細工の綺麗に施してある片手剣をスラリと抜くと、跪くルゴックに近寄った。


ザシュッブシュッチュアチュゥ


「山で野党に襲われた助けてくれと言って、あの一番近い家の戸を叩け」


「へい」


「家の者が出てきたらどうするかは分かってるだろ?」


「当然でさ」


流石に野盗、下衆の極みだ、以心伝心で俺の意図するところが伝わったようでなにより。


血まみれの身体を引きづるようにして集落の一番森よりの家に向かって進んでいくルゴック。


その様子を森の中の小さな虫達に体中を刺されながら俺達は見守った。


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