66 金属ゴーレム
「バルちゃん大丈夫か?」
「問題ありません」
ガイン
ゴォォッン
その言葉と共に組み合った相手を大外刈りで倒す。
金属を鈍器で殴った様な鈍い響きの轟音と地響き。
自分と同じ大きさの金属ゴーレムをいとも簡単に技で圧倒。
部位硬質化により硬くした手刀を金属ゴーレムの首元に振り下ろす。
ガイン
という音が鈍く響くが、攻撃が通らず跳ね返される。
痛みを感じないのだろう、焦りも何も浮かばない無表情なゴーレムの口元が開き、光が集中していく。
「バルちゃん!」
組み合っている状態なので、避けることは出来ないだろう。
やや首を下に向け、バルちゃんの胸上腕に向け金属ゴーレムの口元から凝縮された光線が発射される。
ギュイン
バルちゃんの胸を貫く勢いで発射された光線が、光線反射によって反射される。
ジュオォォォ
金属ゴーレムの土手っ腹に4m程の風穴が開いた。
高熱なのだろう、穴の周囲が赤く融解している。
ジュォォォ
光線反射した直後に、バルちゃんが黒炎化の能力で金属ゴーレムを熱しているようだ、接触部分から金属ゴーレムの綺麗なシルバーメタリックの体表が赤くなり煙を立てて溶けていく。
詰みかな?
バルちゃんの圧勝で終わりそうだった戦い。
金属ゴーレムが突如弾けた。
チュッ ギューィィーン シュボボボオオボオオオボボオオオ
一瞬煌めいたと思った直後には直径100mの巨大な火柱となっていた。
火柱は天高く燃え続けている、その火柱の中から黒く巨大な巨人がゆっくりと出てきた。
「ちょっと、焦りましたが主様の授けて下さった黒炎化の能力のお陰でかすり傷一つありません。感謝いたします」
「お、おう!バルちゃんおつかれ!」
いや、マジで火柱の中から出てくるバルちゃん貫禄ありすぎだわ・・・
ちょいとビビっちゃったよ俺は・・・・
相変わらずメッチャ顔怖ぇぇし
さらに進軍するとドルメキア公国軍が展開していた前衛に金属ゴーレムが30体ほど整列している、足の隙間から確認できる後方部隊に歩兵や重騎兵などが見える、その数およそ3万、ドルメキアの他の防衛戦にギリギリの戦力を残しつつ、動員可能戦力の最大兵力を投入してきたようだ。
こちらは、最前線中央にバルちゃんとクルクルが並び立っている。
バルちゃんは体長100mでかなり迫力あるが、クルクルは体高は50mとバルちゃんの腰あたり程だが、横幅が80mもあり威圧感では負けてない。
前回の戦いで、金属ゴーレムの手の内はしっかり見せてもらったのでクルクルにも、光線反射と黒炎化の能力を与えておいた。
名称 「クルクル」
魔物名 スラダークル♀
スキルポイント 115841
魔物レベル 305477
知能レベル 305724
能力
レーザー発射・光線反射・猛毒耐性・高速移動・黒炎化・溶解・溶解強化・酸性溶解・高熱融解解・吸収・吸引・吸収学習・吸収合体・合体遺伝・体力自動回復強化・魔力吸収・分裂・水棲属性・ジェット水流・水棲属性・遊泳・液化・光線反射・卵生繁殖・精力増大・体力自動回復強化・気合・根性・火炎放射・熱吸収・炎耐性・肉体硬質化・肉体岩石化・翼生成
キングオークを倒した分のスキルポイントでは足りなかったので、ちょっとスキルポイントは減っちゃったが、これで最前線でも大丈夫だろう。
その後方に、スライムとワームとその混合種が密集している、はっきり言って吸収と吸収学習の能力を付けた事により、異種交配のような合体と繁殖とが進み過ぎて、分類がかなり難しくなっている、誰がどんな能力をもっているかも混ざるスピードと量が俺の処理能力以上だ。
なんとなくスライムっぽいとかワームっぽいとか、合体しすぎてヒュドラやモルボルみたいになってるのもいる。
一言で言うとおぞましい部隊だ。
体からキノコを生やしている奴なんかは、移動しながら周囲に菌糸を振りまき毒素を振りまいている。
その毒キノコが育ってくると周囲と同化して存在の発見も困難になる。
さて、決戦だな。
蹂躙してくれるわ。




