43 準備
火口を出てすぐにダンジョン作成から入り口封鎖。
「ちょ…狭っ!」
密室の中にごっついイフリートとギュウギュウ詰め。
「明日まで我慢だな…」
「もうチョット拡大出来ないの?」
「いや…生まれたばっかでDP極少っす!」
「私も少しだけDP余ってるし、あんたのダンジョンだけど拡大出来るかやってみましょう」
「DPあるなら是非頼む」
「ビービービー」
え?
アラート?
※ダンジョンに他DMからの侵略行動発生中!!
<地点爆砕>
<侵略承認>
<魔物集中>
<自動防衛>
<侵略承認>←
「ピコッ」
「え?承認されました?おっ!」
ダンジョンが数メートル拡大された。
「どうやら侵略承認って事で共同でダンジョン作れそうだね」
「なんかイロイロと新感覚なんだけど・・・」
「では、さっそくダンジョンのイロハをご教授お願いしまっす」
「そうね、まずは実力を知りたいから、一ヶ月、ココを起点に2つのダンジョンを作って、魔物対決しない?」
「え?」
「一応、共同っていうより、私が侵略中ってわけだし魔物同士対決出来るはずよ」
「では、ここに闘技場をまず作って、左右に分岐して作ってみますか?」
「そうね、期間は一ヶ月、数で増やすも良し、質で勝負も良し!」
「ムフフ、楽しみになってきましたね」
「こういう趣向は私も初めてよ」
「外部からDPを取り込まず、日々溜まるDPで勝負で良いですか?」
「ええ、では一ヶ月後に!」
「一ヶ月後に!」
一ヶ月後…
我が軍はギガントオーガ100体、ウォーリッチ100体と攻守共に最強の布陣のつもりだ。
我ながら少ない日数とDPで良くコレだけの軍を作れたなぁと思う。
一度作った魔物達なので食生活や習性を良く分かっていたのが幸いした。
闘技場で待ち受ける俺たち軍の前に、一匹のスライムを従えて現れたヤクナーナ。
「あら、随分たくさん作ったわねぇ」
「え?スライム一匹ですか?」
「フフフ、まぁ勝負してみましょうよ」
「グフフ、では蹂躙させていただきます」
<全軍!スライムフルボッコじゃっ!>
ギガントオーガが横並びでスライムに殺到する。
一瞬の煌めき。
闘技場内を一条の光線が横断する。
ギガントオーガの突進が止まる。
<臆するなっ!ゆけぇ!>
ズズズッ
<進めっ!叩き潰せっ!>
ズズズッズーズーン!ズーン!ドーン!ガガガガガッ!
「え?」
ギガントオーガ100体の身体が中心からスライドして崩れ落ちた。
<ウォーリッチ!ネクロマンシーでギガントオーガを死霊の軍として復活させよっ!>
振り返った俺の視界には100体のウォーリッチ達の身体が光り輝き光の粒となり空中に四散していく光景がひろがっていた。
「えーと…」
「お疲れさまー、まぁ、大体の実力は分かったわ」
「っていうか、そのスライムで外の魔物達も蹂躙出来るんじゃねぇの?」
「ダンジョン封鎖恐るべしね!」




