44 レベル
「あんたボタン使ってねぇだろ?」
「ボタン?」
「左右にあるだろ青と黄色のが」
「一回だけ使った事あるけど、何もなかったのでそれきりに…」
「何も無かった?」
「以前、タコ型のDMに時に使ったのですが何も無かったです…」
「ああ、そういうこと・・・だいたい分かったわ」
「えっと・・・」
「いいから一回あんたの作ったダンジョン見学するわよ」
……
「いろいろ言いたいこと多いけど、まずはボタンね、この第5層から斜め上に第6層を掘ってごらん」
言われた通りに作成する。
「ハイ。青いボタン押してー」
言われた通りに青いボタンっていうスイッチをポチッと押す。
ゴゴゴゴゴゴ
凄い轟音と共に俺のダンジョンが水浸しに…
「これって、第6層作らなかったら…」
「リトライ確定ね。だいたい一発目はこれでリトライなんだけどなぁ、あんたは海で初めて使ったみたいだし逆にリトライ回避したけどボタンの有用性に気付け無いパターンね」
「有用性っていうと?」
「これね只の水に見えるけど知水って言って魔物を溶かしダンジョンの知能レベルを上げてくれるボタンなのよ」
「知能レベル?」
「ちなみに今ので私のスライムちゃんがあんたのダンジョンに溶けちゃったハズだから、あんたのダンジョンもかなり知能レベル上がったはずよ。知能レベルが5以上になると黄色のボタンが使えるようになるわ。きっと知能レベル7ぐらいになってるから押せるわよ。押してごらんなさい」
言われた通りに黄色のボタンを押す。
名称 花咲く王
DMレベル 0
D知能LV レベル7
世界侵略率 0/100
スキルポイント 3
ダンジョン作成
魔物召喚
ダンジョン内転移
「どうだい?ステータス確認出来たろ?基本は侵略率を上げるとスキルポイント取得、初期のうちは魔物を知水に溶かしてダンジョン知能レベル取得よ。ダンジョン知能レベルは一定以上になると治水だけでは上がらなくなってくるわ。スキルポイントでいろんな能力を取得出来るし、知能レベルアップで侵略率をあげ取得しつつ、魔物召喚時の魔物レベルも上がるわ。ダンジョン知能レベルが5以上になると魔物レベルも確認出来るようになるわ」
「えっと、DMの横のレベルっていうのは?」
「それはダンジョンの成長と共に上がっていくのよ。自分で直接外部の生物の生命を奪ったり、ダンジョンの魔物が他生物の生命を奪ったり、ダンジョン内に強力な魔物が誕生したり、ダンジョンを拡大して世界侵略率が上がったりすると上がっていくわ。」
「じゃあ、どんどんダンジョンを拡大すればっ!」
「ええ、どんどんレベルアップね。ただし、ダンジョン拡大って言ってもこの地下ダンジョンは世界侵略率に影響しないわよ。地上世界や海底世界、天空世界など、自分以外の他生命体の居住区を占領していってこその世界侵略率だから」
まぁ、そんなに甘くないか……
でも、かなり有益な情報を得たな。
「かなり先々の攻略の手がかりになりました。ありがとうございます」
「いいのよ。私も新視点で攻略の活路が開けたわ。さっきの魔物達、知能レベル0で作成した魔物でしょ?それに初めて見た魔物だし、以前言ってた進化について教えてちょうだい、教えてもらえるなら対価として私の復讐に協力してって話は忘れてもらっていいわよ」
イフリートがウインクしながら聞いてきても魅力的でもなんでもねーな。
俺は進化について分かる限りを説明した。
真剣に聴くのはいいが、顔が近すぎるぞ。
「なるほどぉ。魔物を極限状態に追い込むかぁ。あえてそんな事するDMなんて普通いないでしょうからね」
「これでいいか?」
「充分よ。どうする?私としては、このダンジョンを出て外部の魔物達を殲滅した後も行動を共にしたいって思うんだけど」
「とりあえず、殲滅が先だろう、またリトライかもしれないし」
「そうね、3ヶ月、新情報も踏まえてお互い外部の魔物達の殲滅のためにも最強の魔物部隊作りましょう」
「分かった」
「あっ!」
「どうした?」
「くれぐれもダンジョンの知能レベルは100にしないでね?」
「100がMAXなのか?」
「そう、そして100になると魔物達が戦闘しなくなるわ」
「え?」
「DMの義務とか権利とか主張し始めるから」
メチャメチャ面倒臭そうだ




