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外道の道も本能故  作者: モロモロ
第一章
39/90

39 火竜

視界が真っ赤だ。


そしてとても心地よい。


温かな液体に浮いている。


俺は上へ上へと泳いでいく。


液体から顔を出すと、周囲は全方位が絶壁になっていた。


どうやら俺はどこかの活火山のマグマの中にいるようだ。


人の気配0。


しばらく、ここでのんびりするのもありかもな。


DMKダンジョンマスターキラーも絶対来ないだろうこの場所で死の世界、マグマの中でゆったりのんびり。


「ちょっと」


心地よくマグマに揺られて。


「ちょっと、あんた」


フワフワと休暇をとる。


「おーい」


英気を養いその後に最高のダンジョンを作ろうじゃないか!


「アンタ私の言葉が理解出来ないの?」


俺の目の前に、厳つい真っ赤な肉体の巨人が立っている、下半身は炎のように燃えていて、黄色くぎらつく眼差しと、燃え盛る頭からは二本の渦巻いた長い角が伸びている。


「え?」


「え?じゃないよ」


「うえ?」


「うえ?じゃないよ!あんたDM(ダンジョンマスター)だろ?」


なんだ?

どんな展開だ?

これは正直に話すところなのか?

なんでコイツは俺と話せるんだ?


「そんなに警戒しなくっても大丈夫だよ。私もDM(ダンジョンマスター)だからね」


押し黙る俺に衝撃の事実を告げる巨人。

え?マジで?


「ちょっ!え?あ?」


「あんた、これで何回目だい?」


「え?なんかい?」


「ああーなんかじれったい奴だねぇ。悪かったよ、ちょっと突然過ぎたね、どうやらあんた初心者だね。私はDM(ダンジョンマスター)のヤクナーナだよ」


「花咲く王と申します」


「ぶほぅぉ!王?え?王なの?一人なのに?ひーひっひひ」


あ、なんかチョットイラッとくるな。


「まぁ、俺の眷属が勝手に付けた名ですから、ご自由に呼んで下さい」


「へー、あんた初心者っぽいのに眷属まで作ったのかい?」


「ヤクナーナさんはDM(ダンジョンマスター)は長いんですか?」


「このイフリート型のDM(ダンジョンマスター)を50回ほど繰り返してるからね、長いっちゃ長いよね」


「初めて他のDM(ダンジョンマスター)の方に会ったんですが、俺を殺したりはしないんですか?」


「昔は、他のDM(ダンジョンマスター)も殺しまくって暴れまわってた時期もあったけどね、今は開店休業状態で永い事いるよ」


「あの、なにかきっかけでも?」


「一言で言えば、ちょっと疲れちまったんだよ」


「でも本能がダンジョンを拡大せよって訴え続けて来ないですか?」


「それは毎日のように訴えかけてくるけど、この場所なら、ダンジョンを作ったり魔物を召還しても、すぐにマグマが消し去ってくれるからね。本能を抑制しつつ、ゆっくりと休暇をとらせてもらってるよ」


「そうですか、では、自分はいろいろとやる事がありますので、これで失礼します」


俺はこんなところでグダグダしてるような奴に用は無い。

さっさと無駄話を切り上げて、復讐だぜ!


「待ちな」


「お元気で、さようなら」


DM(ダンジョンマスター)の情報、私が知ってるだけは教えてやるよ」


「え?」


「まぁ、あんたが、どの辺まで知ってるかは知らないけど、参考になる事だってあるだろう、このまま出てってむざむざとDMKダンジョンマスターキラーの餌食になる事もない、どうだい?そんなに急ぐ必要も無いなら、ここで暫く時を潰すのも長い目で見れば近道かもしれないよ?」


見た目に反してなんて親切な奴なんだ?

親切?


「見返りはなんだ?」


「私の復讐に手を貸しな」



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