31 魔族
トラブル発生の通信が入り、ナイナイムのダンジョンへ急ぎ向かう。
途中、何度もの衝撃波を感じて嫌な予感を覚える。
眷属のダンジョンなのでおおよその情報は得ているが、やはり視認しておきたい。
ナイナイムのダンジョンに着くと、そこは爆心地のように大きなクレーターがあった。
ダンジョン海域に入ると、俺の魔物が一匹もいない事が分かる。
キングクライムボムの隔離部屋も全部屋爆発をおこした様子が、そのクレーターの状態から良く分かった。
ダンジョンが崩壊してしまっていて情報収集が非常に困難だ。
ナイナイムはどこだ?
探したが見当たらない。
結局、6日間、俺はダンジョンを再構築しながら、瓦礫を除去すしたり、クレーターを再度整地したりしながら、ナイナイムの検索をした。
7日目の作業中にキングクライムボムの隔離部屋の中心付近で、遂に綺麗な球を発見。
<DMKの球の使い方>
<DMKの球の使う>
<DMKの球の使う>←
「ピコッ」
<吸収>
<眷属化>
<開放>
<晒す>
<道具化>
<眷属化>←
「ピコッ」
妖艶な魔族 クロニーサ
「あんた誰だい?」
紫の髪をした巨乳を丸出しにした女が俺に問いかける。
下半身から足が複数出ている事が確認出来るので眷属化は無事に出来たようだけど?
「ここのDMだが?」
「貴方があの馬鹿の親玉なのね。そして私も貴方の眷属になったようね」
「馬鹿?ナイナイムの事か?」
「そうよ、あの馬鹿、死ぬ間際にココに逃げ込んで、止めを刺しに来た私達諸共ダンジョン全体を大爆発させたのよ。流石の私もあれだけの爆発の中逃げ切ることは出来なかったわ」
「ほう、やるじゃないかアイツも」
「そうね、この瓦礫のかなり下の方に埋もれているはずだから、後で褒めてやりなさい」
「そうだな、身を挺してお前を屠った事、褒めてやらなきゃな」
その後、すぐにナイナイムは見つかり、眷属化してやった。
「いやー、ビックリしたぜ」
「情報量が少なくて、いまいち事情が飲み込めないんだが説明してくれるか?」
「分かった、その前に、少しだけDPを譲渡してくれるかい?」
「ん?了解」
素早くDPを半分ほどナイナイムに譲渡する。
「おお!こんなに!ありがてぇ」
ダンジョンに大きな穴があけられる。
穴の奥からニューっとキングクライムボムが現れた。
「とりあえず、一匹だけでもと思ってよ、ギリギリのところで持ってるDP全部使って深くダンジョンを作り転移させたんだ」
「おお!ナイナイムそれはグッジョブだ!かなり機転の利いた行動だよ、また一からやり直しかぁって考えてたから嬉しい報告だよ」
「花咲く王が喜んでくれれば俺は満足だよ」
鋭い目を細めて嬉しそうに笑うナイナイム。
優秀な眷族を持てた事を喜ぼう。
「ちょっと、私の事を忘れてない?」
「ああ、ナイナイム、新しく眷属になったクロニーサだ仲良くやってくれ」
「いや、仲良くって、コイツおっぱい丸出しだぜ?魔族ってそういうもんなのか?」
「そういうもんだ、人間とは違う、そういう事は飲み込んで過ごせ」
「まぁ、魔族が服着るとかダサいっちゃダサいもんな」
「そういう事だ」
ナイナイムが納得してくれたところで、クロニーサがナイナイムに話しかける。
「貴方の気合の自爆攻撃、なかなか良かったわよ」
「そうでもしなきゃ花咲く王のダンジョンまで探して潰すつもりだったんだろ?」
「もちろんそのつもりだったし、それが依頼であり使命だったからね」
「だろうな。あんたも凄い強さだったぜ。ナイナイムだよろしくな」
「貴方の根性見せてもらったわ。クロニーサよこちらこそよろしくね」
「そろそろ、どういう事情か説明してくれるか?」
俺は、新設した第1層にキングクライムボムを転移させ<魔性ワカメ>や<ギガヒトデ>を配置しながら、二人に説明を求めた。
「じゃぁ、私から説明するわ」
「そうだな、俺は必死に抵抗しただけで、そちらの事情は分からないから情報としてもクロニーサから説明してもらう方のがいいだろう」
ナイナイムに促されクロニーサが説明を始めた。




