29 魔族
紅蓮の魔族ナイナイム眷属として俺の力になろうというその意気込みは凄いが、果たしてどこまでの事が出来るのか?
「おい」
「なんだい?」
「実は、眷属を持つのは俺も初めてでな、お前の出来る事を知りたい」
「俺だってまさか魔族になるとは思ってなかったしなぁ。これだけ変わり果てた肉体でどこまで出来るのか、逆に何が出来るのか、いろいろ試す時間が欲しい」
「分かった、では、俺もやる事があるからな、このダンジョンはお前に任せる。俺はこのまま、現在溜まったDPを使って、ここから南方20kmの地点に新たなダンジョンを作るつもりだ」
「ダンジョンを任せる?俺にか?」
「ああ、お前も俺の眷属ならDPを使いダンジョンの拡大ぐらいは出来るだろう?」
「DP?DMKにとってのKPみたいなものか?」
「ちょっと待てKP?それはどういったものなんだ?」
「まぁ、DMをぶっ殺す為の、剣技や必殺技、魔法各種、アイテム作成や合成、仲間の召還や強化、拠点の拡充とかさまざまな目的達成への力の源みたいなもんだな」
「どうやって溜めるのか聞いてもいいか?」
「メインとしてはダンジョン生まれの魔物を殺す事だな」
「お前はDMKとして俺を討伐するために来たんだろ?」
「いや、俺はサメ型魔物が、この先の北の海域で暴れまわってるって聞いてな、そいつらを討伐するために来たんだ。でも、どうやらこのダンジョンにはサメ型の魔物はいないようだな」
「ほう、この近くに他のDMが?」
「たぶんな。どんなやつかは詳しくは分からないけどよ、かなりやばい奴だってことは確かだと思うぜ」
「他のDMか・・・興味はあるが、まずは力を蓄えるとしよう、クライム達では、魚類方の魔物の動きには対応出来ず餌食になる可能性が高い。まずは、お互いにダンジョンを拡大して、DPを集めるんだ」
「分かった、出来るだけやってみる」
その後、俺たちは今後のダンジョン運営に付いて綿密な打ち合わせをした。
残念ながら、地上世界の情報はぼんやりとしか覚えてないらしく、少ししか得られる情報は無かった。
陸上は大きな国が3つある事。
その他に小いさな国が60近くある事。
そのぐらいのざっくりとした情報だけしか得られなかった。
まぁ、いずれにしてもダンジョンを拡大していけば、いろいろと分かってくる事も増えるだろう。
翌日、俺は南の海域へ旅立った。




