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外道の道も本能故  作者: モロモロ
第一章
27/90

27 試験場

試験場では、毒素と雷撃という過酷な環境にも関わらず<ナマコウオ>を主食としクライムボムが数十匹だけ生き残っていた。

既に、<発光エビ>は毒素濃度が濃すぎて全滅し、<魔性ワカメ>は枯れ果ててしまった。



そして数日後、<ナマコウオ>をも食い尽くしたクライムボムの中から、一匹だけ、頭に金の外殻を抱いた新種が誕生。


キングクライムボムというようだが、外見的には、頭の一部分が金色になっただけで、あまりクライムボムとの違いが分からない。


とりあえず、生まれた貴重な一匹を新ダンジョンに転移させる。


その後、数匹のキングクライムボムが誕生し試験場のクライムボムは全滅した。



試験場の入口と出口を開放し、水流により試験場内を換水。

毒素を外部に放出した。


かなりの大量の毒素だったので、その後、数日に渡り、DP(ダンジョンポイント)が不意に流れ込んでくる事が続いた。流れ流れた開放毒素が、遠くはなれた水域でなんらかの生物を屠ったという事だと思われる。



新ダンジョンに移動していたキングクライムボム数匹を、試験場に戻す。

この時点で、数匹が明らかに通常のクライムボムより一回り大きかった。


その後、正常な海水の中で<ナマコウオ>や<極彩マンボウ>を大量に与え続けると、キングクライムボムは約5mまで成長。

5mまで成長した状態になると、外殻から仄かにピンクに煌めく分泌液を吐き出し始めた。


巨大な岩石の塊のようなモノがキラキラとピンクの靄の中、水中に浮いている光景はなかなかに壮観だ。



キングクライムボムの発生により、日々流れ込んでくる、DP(ダンジョンポイント)の量が飛躍的に上がり、ダンジョンレベルがかなり上がった事がうかがい知れる。




キングクライムボムがどのくらいの力を秘めているのか?




当然湧いてきたこの疑問の結果を知りたく、俺はキングクライムボムを新ダンジョンに移動し、一匹だけ試験場に残した。




ダンジョンレベルの上昇と、先般の商船と、海賊船からのDP(ダンジョンポイント)取得により、かなり強力な魔物を召還出来る状態なので、今回は強力な魔物を召還し、試験場にてキングクライムボムと一騎打ちしてもらおうと思っている。


召喚

<クラゲスライム>

<クイツキガニ>

<大笑い貝>

<ツノツノエビ>

<回転ウニ>

<カミツキフィッシュ>

<クビナガタートル>

<悪魚人>

<ゴブリンスイマー>

・

・

・

・

<サンダーシャーク>

<シャベリオンハンター>

<シーサーペント>

<アクアガーディアン>

<水獣 ゴルゴロス>

<水魔獣 サルバリオン>




<水魔獣 サルバリオン>←

「ピコッ」


現段階で出せる、最大最強の魔物を試験場に召還。


試験場に巨大な水魔獣サルバリオンが現れた。

全長10m、頭部に2mの長さがある巨大な捻り角、大きな口には何重にも牙が並ぶ、目は頭部に4つ、首から背中にかけてある鋭利な背びれの両サイドに8つの目がある。

身体の左右には鋭利な刃物のようなヒレが10対出ている。

その巨大な身体を高速で移動させるための尾びれは大きく鉄の様に硬く、その一撃は岩をも砕く威力がある。



水魔獣サルバリオンが現れても、キングクライムボムはひっそりとピンクの分泌液をキラキラと放出するだけだった。



サルバリオンが分泌液に引き寄せられるように、キングクライムボムに近づくと、その巨大な鋭利な歯が奥まで並ぶ口でガブリと齧りついた。


齧りついた瞬間に、キングクライムボムはピンク色の分泌液を大量に放出、その分泌液の靄に紛れて、キングクライムボムの中身が水中に凄い速度で飛び出す。


じっくり観察すると、飛び出した中身は、うっすらと桜色を帯びた半透明の巨大ウナギのような外見で、凄い速度で海底まで泳ぎきると、身を丸くし、球状になったかと思うと、頭部が自身の身体に噛み付き、赤黒い体液を水中に流しながら回転、数瞬の間に黒々とした球に変化した。

この間、僅か1分程度の早業だ。



サルバリオンは満足げにキングクライムボムの外殻を齧っていた。


チュゴォォォォォンンンンン



ピンクの靄が晴れると外殻は想像以上の大爆発を起こした。

この爆発で試験場は吹っ飛び、海上に土石を含む水柱が10m程立ったぐらいだ。


試験場が狭かった事もあって、海底に非難したキングクライムボムも、防御体制をとっていたにも関わらず、自身の外殻の爆発に巻き込まれて死んでいた。

当然、サルバリオンも肉塊となって水中を漂っている。


ダンジョン内にキングクライムボムを増やす事を、もっと危険視して考えなければならないかもしれない。

幸い飢餓には強い性質を持つので、キングクライムボムは一匹づつ、試験場のような分離部屋を作り管理する事にした。

餌も刺激を与える可能性がある<ナマコウオ>や<極彩マンボウ>から<魔性ワカメ>や<ギガヒトデ>など動きの少なく刺激を与える可能性の少ないものに変更し、各隔離部屋に配置した。



現在、直径2kmのダンジョンの南側を囲うように小さな隔離部屋が30個まで増えている。





数日後。



軍船 グングライル


船長 ブルガイス

航海士 プルメイ

水夫長 クラーメン

水夫20名

討伐隊隊長 紅蓮の勇者 ナイナイム

討伐隊副長 魔道師 エグゼイム

討伐隊 僧侶 コーラム

討伐隊 戦士 アイム

討伐隊 格闘家 ゴル

討伐隊 40名



討伐隊?

俺を討伐に来たのかな?

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