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心の鎧甲  作者: 鴉山大樹
第05章 少しの日常・宇宙からの敵
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第65話 4つの月に誓いを

機械怪人ギガメカスの残骸を全て回収した野田達は、無事に暗闇基地に帰還した。そしてすぐに妖怪政府の研究機関にギカメカスの残骸の解析を頼んだ。


「ふへ~~~」

「お疲れ様」


野田はソロリックに膝枕してもらっていた。ただし、周りの倉山達は呆れたりしていた。


「全く…こんな所までイチャイチャとは」

「仕方ないだろ?野田が1番活躍したんだからな」

「まぁまぁ、ところでレーグラスさんの容態は?」

「まだに寝ていますね。強いダメージだった上に、自己回復で魔力を大量に使ってましたから」


セレムが医務室で寝ているレーグラスの容態について話す。


「クソ…本当に早く着けば俺も暴れられるのに!!」

「貴様は黙っていろ!」


ギンドスはまた何を仕出かすか分からないので、ミヤトによって再び椅子に拘束させた。

すると豪快な音と一緒に秋が扉から現れた。そのまま秋は心配しながらもソロリックの膝枕で寝ている野田に近づく。


「兄さん、大丈夫!?」

「心配ないさ。てかお前だって」

「たしかに…でもあんな殺気を当てられたら気絶しちゃうから」


ホロも後から部屋に入ってきた。


「んじゃあ、またやってみるか?」

「ひっ!」


目を輝かせるギンドスに怯えた秋はソロリックの後ろに隠れた。だが、すぐにミヤトがギンドスの頭を叩いて叱った。


「コラ!お前また何を?」

「ジョークだよ♪」

「お前の殺気は冗談にならん」


笑うギンドスだったが、この場の全員は引いたり呆れたりしていた。しかし丁度その時、タケラキが慌てた様子でやってきた。


「みんな!解析の結果が分かったぞ!!」

「おっと!すっかり忘れてたが、野田が倒したロボットもどきの事で何か分かった事は?」

「ええっと……はっきり言うと」


野田やソロリック達全員は、ギガメカスの残骸からの検査結果を聞く準備に入った。そしてタケラキの口から出た言葉は。


「あの、ギガメカスというロボットもどき…本当の意味で生きた機械のようだ!」

「「「「えっ?」」」」


とても簡単な言葉に全員は呆気になった。











その頃、人間国でもナダレが倒したギガメカスを科学技術本部で解析していた。


「という訳で、俺の見事な活躍が決まったって訳♪」


解析結果が出るまでの間、本部長室でナダレは途中乱入の北金と琥珀は勿論。魔玄を除く集まってくれた全勇者達にも、ギガメカスの戦いを自慢していた。


「おいおい、残りの奴らを倒したのは俺と琥珀じゃん」

「そうだよ~~~後始末大変だったんだよ~~~」

「うるせぇな!俺は親玉を2体も倒したんだぞ!なのになんだその言い方は!」

「落ち着きなよ。お前ががんばったのは分かったからさ」


でも北金と琥珀は不満そうに文句を言うので、ナダレが怒り出すが馬場が宥める。しかしそんな中、ヴァルベンはレバックに尋ね始めた。


「なぁ、レバック。今回の事件の事だが…やはり」

「想像通り。あのキノコの機械怪人の胞子と、被害者の体から生えた金属キノコの胞子はまるっきり同じだ。だが、倒さなくても生け捕りにすれば分かったのに~~~」

「なんだよお前まで!!」


レバックもため息と一緒に不満も吐く。


「全くだな。少し俺も戦ってみたかったぜ」

「師匠だったら、どんな敵にも負けませんからね!!」


つまらなそうにする近藤に沖田が強く褒め称える。実際沖田は師匠の近藤に、強い憧れの他に恋心を持っていた。故に色々とアプローチをしたりしていた。

丁度その時、魔玄が好奇心に満ちた顔になってやってきた。


「やぁ、みんな。待たせたね♪」

「なんだお前。どうしたの…随分とご機嫌だな?ウザイぐらい…」

「別に何でも言っても構わないぜ。なんたって素晴らしい研究対象だからな♪」

「……なにか…分かったの?」


するとさっきまでの態度とは一変して、学者らしく真面目でシリアスな雰囲気を纏わせる。


「まず最初に言っておくが、これはロボットじゃない。生きた機械だ」


なんと魔玄もモンスターゾーンのタケラキと同じ発言をする。


「あの…それだけじゃあ分かりませんけど」

「そうだぞ。もっと分かりやすく言えよ!」

「ほんとほんと!」


ちゃんとした説明を頼む凛音と文句を言う桜刃兄妹。


「分かってるよ。ちゃんと説明してやるぜ」


魔玄はさっそくナダレ達の目の前にモニターを展開した。そしてモニターからギガメカスのデータなどを出した。


「たしかに基本的にマシンのようだが、少し有機細胞も入ってる。ボディの構造も生物に近く。そしてこの赤い液体も、血液とほぼ同じものだ」


モニターに出されたギガメカスの分析データを並べながら説明し続ける。しかしナダレと北金と琥珀の3人は全然理解できなかった。


「んで、どういう事?」

「全く、簡単に言えば機械生命体。もっと簡単に言えば、サイボーグを進化させたものさ」

「なるほど!そういうものですね!」

「それなら納得だな?」


やっと理解できた3人に、魔玄達全員は呆れてしまうのだった。











それから再び、モンスターゾーンの暗闇基地。


「という訳で、機械と生物のハイブリットだったという事だけども……理解、出来た?」


心配しながらも周りに尋ねてみるタケラキ。


「ああ、なんとかついてきてるよ」

「しかし…そのギガメカスは一体どこで生まれて来たのだろうか?」

「なんか僕らの事を異物人とか言ってたし……」

「それに人間の進化って言葉も気になるな?」


ますます謎が呼ぶギガメカスの存在に野田とソロリックと、この場の全員はただ黙るしかなかった。


「おいおい、なんだよ?相手は誰だろうとぶっ殺せばいいだろ?」


そんな空気の中、ギンドスの物騒な言葉でますます空気が重くなろうとしていた。


「たしかに、不快だけど彼の言うとおりかもね」


するとレーグラスがフラフラな状態のまま会議室に入ってきた。


「レーグラス!」

「「「レーグラスさん!?」」」


すぐさま青丈、佐村、ナイムの3人が駆け寄る。


「レーグラスさん!まだ寝てないと」

「大丈夫。もう大分回復したから」


なんとか椅子に座るレーグラスは話を続ける。


「ミヤトリーダー。私達暗闇はさまざまな相手に対しても戦ってきました。今更新たな敵に悩んでも仕方ないですよ?」

「僕もそうだと思う!」


レーグラスに続いてホルも発言した。


「今日、ここのリーダー補佐官になったばかりの僕が言うのもなんだけど…このモンスターゾーンを陰ながら救ってきたアナタ達なら!どんな危機にも立ち向かえると信じています!だから、僕もアナタ達を陰から支えていくつもりです!」


ホルの暗闇全員に対するスピーチが終了した。そのままホルは疲れたのか椅子に腰掛ける。

そしてスピーチを聞いたミヤトも不安になるのがバカらしく感じた。


「たしかにな…ここで不安になっても仕方がない。今はこの国を守るのが大切だ!」

「そうた!俺達はいつでもがんばってやるぜ!」

「では、今から解散だ!全員十分休め!」

「「「「「はい!!」」」」」


ミヤトの解散宣言に全員は会議室を出た。そしてギンドスもミヤトと看守ロボと一緒に転送召喚の間に連れてかれる。


「良いか!もしまた機械怪人が出た時は、俺に戦わせろよ!絶対だぞ!!」


などと大声でミヤトにお願いしながらも、大獄プリズンに再び戻される。


「本当に疲れる……」


ため息を吐きながらもミヤトは帰る準備に入った。

外はもう夜になっていて、野田はソロリックと秋とホルとホロと一緒に歩いていた。


「今日はなんだか大変な日だったな…」

「そうだね…盗賊退治から怪人倒しまで」

「だけど、みんなが無事で本当によかったね!」


最初は疲れた表情の野田とホルだったが、ソロリックの励まして貰った。


「しかし兄ちゃんの演説上手だったね!」

「いや~~~あんなの…」

「それにソロリックさんから聞いたよ。その敵を1人で倒したって!」

「まぁね!!」


秋とホロに尊敬させられる野田とホルの兄2人。そして野田は空に輝く4つの月を見ながらも決意を固めた。


[たとえ、何者だろうとも…俺は負けないさ!]


だが、この時からまだ全員は気付いていなかった。4つの月の1つがギガメカスの拠点だって事に。

妖怪側と人間側でギガメカスの解析を行ないましたが、結局なんなのか不明のままになりましたね。

次回も野田達とギガメカスの戦いを続けていきます。

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