第64話 機械勇者と機械怪人の戦い
金属キノコの犯人らしき2人組が、ギガメカスの本性を表せた。ナダレも戦闘形態になってキリジェードを構えた。
「てか…お前らロボットじゃないなら、一体なんなんだ?」
ナダレは余裕な感じでギガキャープに質問してみた。するとキノコメカスは自慢するかのように説明し始めた。
「俺達は人間の進化系…つまり人間の何倍も上に立つのだ!」
「進化系……何倍?じゃあ、旧人や異物人って?」
今度は“旧人”や“異物人”と言った聞きなれない単語について質問してみる。
「そりゃ勿論、お前らの事だ!いつまでも同じ姿の人間共と、異世界からやってきたお前らには、その呼び名で十分さ!」
大笑いし始めるキノコメカス。
だが、ナダレは興味なさそうにし欠伸をする。
「おい、折角説明してるってのに…なんだその態度は?」
「だって…あんまりつまらないからな。ただ、これだけは分かった!!」
すると後ろに向かってキリジェードの光線を撃った。そして振り向いてみると、武器を持ったギガソルジャーが額に風穴を開けて倒れた。
「お前らが、悪者だってな!」
さらに他のギガソルジャーも撃って、さらにはキリジェードをソードモードに変形して襲い掛かってくる敵を倒していった。
「テメェ!調子に乗るな!!」
だが、スプレーメカスがスプレーをナダレに向かって吹き掛る。すぐに避けたがスプレーから噴射した、緑の液体が掛った壁がドロドロに解けてしまった。
「あぶねぇ!溶解液かよ!?」
「ほかにもこんなのもあるんだぜ!!」
すると今度は赤い液体を地面に吹き掛けると、そこから激しく燃え始めた。
「おいおいおい!そんなのも有りか!」
「余所見してんじゃねぇぞ!!」
「えっ?うわぁぁぁぁぁ!!」
ナダレが慌てている後ろに、キノコメカスのボディのキノコをミサイルのように発射して攻撃する。モロに攻撃を喰らったナダレは吹っ飛んでしまう。
しかしダメージはそんなに受けてないのでなんとか立ち上がった。
「ほ~~~中々根性あるな?」
「うるせぇな。お前こそ、今のだけかよ?」
「そんな訳ないだろうが!!」
キノコメカスは片手にキノコの形をした剣を持って構えた。
「おいおい、なんだ?その武器…ダサいな」
「人がどんな武器使おうが関係ねぇだろ!!」
ダサいと言われてキレたのか、剣を振り回しながら突進して来た。ナダレ右手を盾に変形させると敵の攻撃を防いだ。
「おらぁ!!」
「おっと!喰らえ!」
「うっ!?」
すぐに左手に持ったソードモードのキリジェードで攻撃するが、腕を掴まれた上にナダレの腹部に膝蹴りをする。
「おら!どうだ!」
しかも何回も強く肘蹴りをし続けた。
「うっ!くっ…このっ!」
「がはっ!!」
だが、ナダレは右手を盾から剣に変えて、キノコメカスの腹部を突き刺す。
そして刺したところから血のように真っ赤な液体が流れる。
「うう…おらっ!!」
「ぐっ!」
痛みに耐えながらもキノコメカスは、ナダレを殴ってキリジェードを抜いて捨てた。その様子を見たスプレーメカスは腹部を押さえるキノコメカスに駆け寄る。
「大丈夫か!すぐに手当てするからな」
スプレーメカスがキノコメカスにスプレーをかけると、傷が綺麗に消えてしまった。
「サンキューな!」
「いえいえ」
傷が治った事を確認して、再びナダレに視線を向ける。
「他かが異物人のサイボーグの分際で、俺に傷を付けるなんてな!」
「てか、人を異物異物見下して…」
「うるさい!俺の本当の力を見ろ!!」
キノコメカスが頭部の傘を高速で回転させる。するとそこからあの銀色胞子が飛び出してきた。
「な、なんだ!」
ナダレの周りには銀色胞子が漂った。
するとその銀色胞子が木に付着すると、そこからたくさんの金属キノコが生えた。しかもそのまま、木が衰弱して枯れてしまった。
「このキノコ…やっぱりお前らの仕業か!」
「そうだ!俺の胞子に有機物が付着すれば、宿主の栄養を吸い取って成長し相手を殺すのさ!まぁ、お前のようなサイボーグには効かないんだがな」
「でも教えておくけど、この胞子って良く燃えるんだぜ♪」
説明しながらもスプレーメカスが発火ガスを噴射すると、銀色胞子に引火してナダレが炎に包まれた。
「うわぁぁぁぁぁ!!ぐぅぅぅ…」
ナダレは炎の中で苦しそうにもがき苦しんだ。
しかしすぐに両肩からバズーカ砲を出して、消化剤入りの砲弾を発射する。それによって周りの火を鎮火した。
「「なにっ!」」
「イプクーザ!」
驚く2体だったが、ナダレは左腕のリモコン装置に呼びかける。するとさっきまで停車してた緑のペイントに麒麟の角が特徴の、ナダレ愛用バイク・イプクーザが走ってきた。
じつはこのイプクーザは人工知能が備わっていて、リモコンで呼びかけたりすれば、どんな所でもナダレの元に向かっていく。
走ってきたイプクーザはそのまま、スプレーメカスに体当たりした。
「ぐへっ!」
跳ね飛ばされてしまうスプレーメカス。だが、イプクーザはキノコメカスに向けてレーザー攻撃をする。
しかしキノコメカスはイプクーザのレーザーを避けた。
「うわっ!おっと!ぐはっ!!」
だけど、イプクーザが小型ミサイルを発射され、キノコメカスは見事その爆発と爆風に巻き込まれた。
なんとか立ち上がった、2体のギガキャープはナダレに強い危険を感じた。
「ヤベェぞ…コイツは!」
「異物人相手に仕方ないが、逃げるぞ!」
「分かりました!!」
スプレーメカスが全身の噴射口を構え、さらになにやら力を溜め始めた。
「行くぞ!黒飛沫隠れ!!」
すると突然、自分の体を回転しながら噴射口から黒い飛沫を噴射した。それはまさに煙幕そのもの。
「おいおい、忍者かよ!てか、そんなんで隠れてるつもりか?」
さっそくナダレはバイザーに搭載された、センサーで煙幕を透視する。
「そこだ!」
そのままガンモードのキリジェードで、目の前の煙幕に向かって2発撃った。
「ぐわっ!」
「がはっ!」
あの2体の声が出たと同時に煙幕が晴れて、それぞれ足や胸など押さえていた。
「この…やけくそだ!!」
「うおおおお!!」
自棄になってまた剣を振り回すキノコメカスに加え、スプレーメカスも思わず一緒に襲い掛かって来た。
しかしナダレは左手に持った、キリジェードをソードモードに右手を剣にすると、両方の刀身が金色に輝き。
「ツインブレード。ダブルスラット!」
「「ぐわあああああ!!」」
そしてナダレの必殺技が決まって、2体のギガメカスは断末魔の叫びを上げて爆発した。
「良し!これで終了…ん?」
安心したのも束の間。
いつのまにか、たくさんのギガソルジャーが現れて取り囲まれてしまった。
「おいおい、まだこんなに潜んでたのかよ!!」
ナダレは再び戦闘態勢を取った。が、その時。
「ナダレ、手を貸そうか?」
「え?」
声と共に現れたのが、戦闘形態の北金と琥珀だった。
「お前ら!なんでここに?」
「なんでって、お前を探してからに決まってるだろ?」
「コイツらはなんなのか分からないけど、とりあえず私達でやるから、ナダレは休んでいいよ」
「そうか。じゃあ頼む」
そのまま北金と琥珀は、ギガソルジャー軍団と戦闘を開始した。ナダレはとりあえず地面に座って、変身を解いてタバコを吸いながら見学した。
「やっぱり、仲間がいるのって良いよな♪」
見事なまでの、のん気さといい加減さを持つナダレであった。
ナダレとギカメカスの戦いはどうでしたか?
こっちの方が特撮っぽかったですよね。




