第60話 機械怪人ギガメカス
野田達B班は、ミヤト達A班が任務を完了したと報告を受けていた。
「どうやら、盗賊団を退治したみたいだね」
「なんか、俺達の出番なかったね?」
「なに言ってるのよ!ちゃんと連絡調査の任務をやってるでしょ!」
「たしかにな…」
先程の探索ロボットを片付けながら、少しあっけなく任務が終わった事につまらなそうになる。だが、レーグラスがそんな野田達を叱る。
そしてホルは、今回の任務のレポートを纏めていた。
「さてと、後はミヤトさん達と合流して帰るだけだね」
「それから、俺達が倒した怪人達も連れて帰ると」
帰る準備を続ける野田達だったが、そんな様子を見ている影が居た。
それは近くの林に隠れるアーマースタイルのソロリックだった。
「どうやら、終わったみたいだね…なんだか、私かついて来た意味なかったかな?」
さっそくソロリックも帰る準備を始めた。
しかしなにかの気配を感じ出す。
「なんだろう?誰かに見られているような?」
警戒して周りを見回るソロリックだけど、人影はいなかった。
「やっぱ、気のせい…」
そして振り向いた瞬間、目の前に人間の男2人の顔が。
「い…きゃあああ!!?」
驚いたソロリックは、思わずアーマースタイルを解除して林から飛び出してきた。
「ソロリックっ!?」
「なにっ!」
突然の事の全員も驚いてしまうが、そのまま走ってきたソロリックは野田に抱きついた。
「アナタは、たしか基地に待っていた筈じゃあ?」
「いや…それよりもあっちに怪しい人が!?」
「え?」
ソロリックがさっきまで隠れてた林から、先程の2人組が現れた。
「クソ!異物人に見つかるなんて…」
「まぁまぁ、ありだけ近づいたら無理もない」
帽子を被ったチンピラ風の男が悔しがると、メガネをかけた知的な青年がフォローする。
「に…人間?なんで人間が…」
「彼らも怪人?」
「いえ、怪人だったら怪人特有の瘴気を持つ筈…」
この2人はなにものか疑問を抱くレーグラスだったが、帽子の男が口を開き始めた。
「なにゴチャゴチャしてんだ!来ねぇなら、いかせてもらう!!」
「「「「「え?」」」」」
すると帽子の男がサイをモチーフに、さらにメガネの青年がドリルをモチーフの、ロボットみたいな怪人に変身した。
「ロボット!?」
野田の言葉にサイ型のロボット怪人が否定した。
「ロボットだと?俺達はそんなんじゃねぇ!!」
「我々はギガメカス。人間を超えて進化した存在!ロボットとは違う!」
この機械怪人は自分達の事をギガメカスと名乗った。ちなみに2体の正式名はサイメカスとドリルメカス。
するとレーグラスがこの2体に近づいてみた。
「おいおい、危ないぞ!」
「そうですよ。もしも襲われたら」
「だけど、彼らは何者かを知らなくちゃ」
野田とホルが危険だと止めようとするが、リーダー代理としてレーグラスはさっそく質問をし始める。
「そのギガメカスだっけ…アンタ達は、一体ここでなにを?」
「なんだ?どうしてテメェら異物人の質問に答なきゃなんねぇんだ?」
「まぁまぁ、私達がいきなり出てきたのですから、相手が戸惑うのは当然ですよ」
「たしかにそうだけどよ…」
「でも、どうせ全員皆殺しですから」
するとサイメカスとドリルメカスの後ろから、少しシンプルでいかにも戦闘員のようなロボット怪人が現れた。
「なんだっ!」
「いつのまにこんな!」
「こっ、これは!?」
「隙あり!!」
「しまっ!うぐっ!」
さらに不覚にもレーグラスはサイメカスの突進を喰らって、遠くまで吹き飛ばされてしまった。
「レーグラス!」
「ぐ…うっ、ウォエェェェェ…!」
すぐさま野田とソロリックが倒れるレーグラスに近づくと、腹部に突進させられて内臓をやられたのか、口からゲロと一緒に血を吐いてしまう。
しかもロボット戦闘員も襲ってきたので、倉山とダイゴは武器を持って抗戦し始めた。
「おい!大丈夫かよ!もしかして、肋骨も折れたんじゃあ?!」
「大変!早く病院に!!」
「だ…大丈夫…すぐにここで回復を!」
レーグラスはすぐに自分の角の力で回復をしたけども、今のダメージが大きかったのか、意識が朦朧として集中出来ずにいた。
その為に回復に時間が掛かっている模様。
「おやおや、仲間の心配よりも自分の心配してはどうだ!!」
だが、ドリルメカスが両腕のドリルを回して、野田達3人に襲い掛かって来た。
「危ない!!」
「なっ!?」
しかしそこにホルが前に出てきて、両目の冷凍光線でドリルメカスの両腕を凍らせる。
当然、初めは驚いたが、獲物変更したかのような目でホルを見る。
「なるほど…面白いね。では、私と遊びませんかお嬢さん」
そして頭部と両肩のドリルを回転させると、その摩擦熱で全身温めて両腕を溶かした。
「生憎…僕は、男だ!!」
「面白い冗談だな!」
そのままホルはドライアイスを食べて、バトルスタイルになってドリルメカスと戦った。
それからレーグラスはなんとか自分自身の治癒を完了させた。
「良し…これでOKだ」
「よかったですね」
だけど、これはあくまで応急処置なので未だに動けずにいて、さっきの治癒で妖力と魔力と体力を殆んど使っていたた。
するとレーグラスは、気力を振り絞って野田に声をかけ始める。
「野田…」
「え?こんな時に何か?」
「悪いけど、ここは任せた」
「それって」
「お前ならば、きっと…この場を何とか…してくれるかもしれない」
野田に頼んでそのまま、レーグラスは微笑みながら目を閉じた。
「レーグラス!」
「心配しないで、眠っただけみたい」
「「うわぁぁぁぁ!!」」
「今度は何!?」
突然、倉山とダイゴの声がしてので顔を向けた。
野田が見たのは、2人を片手で軽々と持ち上げるサイメカスの姿が。
「がははははは!!テメェら、その程度で俺達に挑むとは…何万年も早いぜ!!」
「「ぐがっ!!」」
笑いながら倉山とダイゴを地面に叩き付けると、そのまま上空目掛けてぶん投げた。
そして落下してきた2人は奇跡的に木の枝に引っ掛かった、訳がなく無残にも地面に激突した。
「倉山!ダイゴ!」
「うわっ!」
「ホル!?」
さらにバトルスタイルになったホルも、ドリルメカスの隙のない攻撃に苦戦してしまい。かなりピンチになっていた。
「これ以上、仲間を傷つけさせてたまるか!」
そしてレーグラスと倉山とダイゴがやられて、さらにホルまでもやられてしまう事に怒り、ドリルメカスに向かって走っていく。
「野田さん!早く装着を!」
素早くソロリックがペンダントをかざし、2つの光が野田に直撃した。
野田の体に願望と悲劇が装着し、アーマースタイルになった。
「おらっ!」
「ん?ぐわっ!」
「なんだっ!?」
そのまま野田はドリルメカスの顔面にストレートパンチが決まった。
ついに登場した宇宙からの機械怪人、ギガメカス。野田とサイメカスとドリルメカスの戦いは待っていてください。




