表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
心の鎧甲  作者: 鴉山大樹
第04章 獣と鳥と新たな出会い
59/82

第51話 その名はナダレ

野田達が鳥人レジスタンスのリーダー、サグードを追って獣王パークに戻ろうとしていた頃、ミヤト達の前にナダレ・クハラと名乗る勇者が現る。


「なんだコイツは?」

「勇者って言ってたけど…まさか!」

「バカな!勇者だと!?」


当然、倉山達は勿論。マグームも当然の事に驚いたりしていた。

ちなみにそのナダレは周りを見回して、ミヤトをもう一度確認している。


「なに…か?」

「ミヤト、久しぶりだな!!元気か?」

「うわっ!!」


いきなり声を上げてミヤトに抱きついてきた。

突然の事にミヤトは固まってしまったが、すぐに我を取り戻して振り払った。


「なにですかアナタは!?いきなり抱きついて!?」

「あれ?忘れたの?たく、仕方ないな」


するとナダレはグラサンとニット帽を外して取ったりすると、美しい金髪に鹿に近い形をした2本の角が生えた頭部。

さらにグラサンを取った時の素顔を見て、ミヤトはもちろんスミレもレーグラスも彼の顔に驚く。

何故ならばその顔は暗闇本部に合った、電子写真立てに写ってた写真の人物。


「まさか…アナタは!?」

「そう、俺の昔の名は…崩丸だ」


このナダレ・クハラこそ行方不明の暗闇元リーダーで、神に近い妖怪・麒麟の崩丸だった。


「崩丸…アナタが置手紙だけを残して消えてしまって、私がどれだけ心配したと!」

「悪い、全然思ってないし分からなかった」


ナダレ本人からの容赦のないストレートな言葉に、ミヤトは思いっきりズッコケてしまう。


「テメェ!いきなり現れて、なに余裕ぶっこいてんだ!!」


だが、その時1人の獣人兵が剣を振りかざして襲い掛かって来た。


「危なっ!?」

「ぐわぁぁ!!」


しかしナダレは右腕を剣に変形して、逆に獣人兵を斬りつけて倒した。


「え?その腕は?」

「でもミヤト、勝手にいなくなってこんな身体になっていた事は謝るよ。だが!」


変形した彼の腕にミヤトは驚く。だが、屋敷から次々とロボット兵が出てきたので、今度は両腕をガトリング銃に変形して、さらに両肩からロケットランチャーも出す。そしてナダレはそのまま弾丸やミサイルを撃ってロボット兵を攻撃した。


「スゲェ破壊力!?」

「だけど、これって…」

「崩丸…まさか!?」

「さっきも言ったけど、俺は勇者。つまり人間国最強のサイボーグになったの」


衝撃の発言に魔人組や獣人達を除いたミヤト達妖怪組は固まってしまう。

だけどそれは当然であり妖怪でそれも麒麟のナダレが、人間国でサイボーグ化し勇者をやっているのなら。


「なっ、なんで…どうしてこんな体に!?」

「俺…不老不死になりたいんだよ」

「えっ?!」


少しショックを受けながらもミヤトの質問に、ナダレは口からそんな返事を返した。


「だって、俺達麒麟って神に近いって言われてるけど、ただ妖力と霊力が高いだけで、それ以外は普通の妖怪と同じだろ?」

「え…ええ」

「んで、せめて不死鳥のような不老不死に近くなりたいから…」

「だから…そんな姿に?」

「そう!機械ボディなら、半分は不老不死に近くなるだろ?そう思って、人間国に行ってこのボディに改造して、見事に勇者になったんだよ♪」


ミヤト達に背中から10本ほどのアームを出しながら、サイボーグになった事を自慢した。


「まっ、それはさて置き…アイツらを倒した方がいいよね?」


ナダレは敵に視線を合わせながらグラサンをかけ直して尋ねる。


「たしかに、倒した方が良いわ」


2人の部下を連れたレイガも隣に立った。


「アンタ…九尾か?」

「ええ、そうよ。アナタがどんな姿形になろうと、私には関係ないけどね」

「あっそう…じゃあ、生まれ変わった俺を見てくれよな!」


ナダレはすぐにコートを脱ぎ出した。

コートの下は長袖のシャツとズボンのシンプルな格好であり、左腕の袖を撒くると腕からリモコンみたいな装置が出てきた。


「では、チェンジ・オン!」


リモコンのスイッチを押しながら叫ぶ。すると突然ナダレの身体が変わっていくと、全身が金と銀のメタリックなカラーリングのボディに、麒麟の角は残してバイザーが装着された。まるでヒーロー物に出てきそうな戦士の姿に変身した。


「その姿って!?」

「俺の戦闘形態だけどなにか?」

「へ~~~中々いかすわね?」


戦闘形態になった彼の姿をレイガは興味を持ちながら観察した。

既に知っていると思うけども、レイガはアニメ・マンガ・映画・プラモが大好きの超オタクであり。当然特撮物にも興味があるので、ナダレの戦闘形態を気に入っていた。


「これは負けてられないわね…ブロドン、パラメ」

「「はっ!」」

「合体武装!!」

「「合体武装!!」


この合図にブロドンのボディがバラバラになると、そのままレイガの身体に装着され。さらにパラメも頭部とランタンが合体し1つのカボチャ型ランタンになって、マントと一緒にレイガに装着される。

これがレイガの合体武装形態。


「アンタ…その格好は?」

「だから合体武装形態」

「そう!我々がご主人様と1つとなった!」

「これこそ奇跡!絆の力!!」

「ちょっとうるさい」

「「はい…」」


レイガが装着しているのを忘れて2人がテンション上げて自慢するので、叱られてしまいテンションを下げた。

さらにハーフ魔人のリリスも前に出ると、腕に刻まれた刻印代わりの魔法陣を発動する。


「本当になんだか分からなくなったけど、私は私でやるから」


そして魔法陣から2本の剣を出して、そのまま地面に突き刺した。

1本目は柄に目蓋のような装飾があり、2本目は鞘がまるで人の顔や手が張り付いた形になっている。

そして両方ともなにやらどちらも禍々しい瘴気を放ちながら、ちゃんと無闇に抜けないようにと鎖で縛られ鍵をかけられていた。


「魔剣か?」

「いかにも我が魔剣、レーヴァテインとカラドボルグだ!」


リリスも魔器の使い手であり、それも2本の魔剣を持っていたのであった。


「魔剣を2本もだと!」


当然、同じ魔剣使いのミヤトは、2本も持つリリスに驚愕してしまう。

しかし魔器を多数使うのはかなりリスクが高いので、ハークスオンは心配してリリスに声をかけてきた。


「あの…前から言ってますけど、魔剣を一度に2本使うのは危険だって…」

「心配するな。ルシファーと違っていきなり完全解放なんて真似しないし。それに、お前頭上注意な」

「え?頭上?」


ナダレに予言のような事を言うので、つい上を見上げてみると、なにか2つの影が降ってくる事に気付いて。


「えっ!嘘ッて、ぐはっ!!」


そして見事にナダレの頭上に激突して土煙が漂ってしまい。

しばらく経って土煙が少なくなった時には、2人組の影が現れた。

1人は金髪で高校生ぐらいのガラの悪そうな少年で、大昔に使われていた学ランを着てた。もう1人はスーツケースのような鞄を持ったピンク色のショートヘアーが特徴の小柄な少女で、見事にナダレが下敷きになっていた。


「全く、俺達を置いて勝手に行くなんてよ!」

「そうそう、面白そうな事を独り占めして」

「だったら早く退けてくれない?」


すぐに2人はナダレから退けると、ミヤトは2人もサイボーグだと気付いて話しかけ始めた。


「貴様らは一体?」

「俺は勇者の北金暁(きたかねあかつき)!コイツの相方で現役高校生!」

星永琥珀(せいえいこはく)。同じく勇者です」

「アンタらも勇者かよ!?」


この2人もナダレと同じ勇者と判明。

当然、野田がバード連邦で勇者と出会った時と同じように、一度に3人の勇者が現れた事に周り呆然となってしまった。


「んで、アイツらは敵だよな?」

「そうみたいだぜ。女はいないけど」

「そうか…なら暴れてやるよ!!」


両腕が超合金製の鉄拳をした北金が、ロボット兵に思いっきりパンチする。

ロボット兵は吹っ飛んで後ろのロボット兵10体にぶつかりながらも、そのまま壁に激突し一気にスクラップとなった。


「やっぱ、喧嘩やバトルはこうでなくっちゃ!!」


と笑いながらレジスタンスの軍勢に突っ込んで、殴る蹴る頭突き投げ技といった喧嘩技で次々とロボット兵を破壊していく。


「スゲェ…まるっきり不良の喧嘩じゃねぇか」

「当たり前だ。アイツは3000年前のヤンキーだからな」

「「「「ええっ!!?」」」」」


ナダレの口から出た発言に全員は驚いた。


「3000年前って…」

「アイツが生まれたのが、平成の1996年生まれなんだけど…なんでも2014年に、乱闘事件を起こして意識不明の重体になって、コールドスリープされたらしいんだ」

「そして3000年ちょっとの現在に目覚めて、改造しサイボーグ勇者として復活したって訳」


全員に北金の過去から現在までの歴史を教えると、琥珀が背中から巨大バズーカ砲が出てきて。


「はい、発射!」


バズーカ砲が火を噴いて一気に敵を吹っ飛ばした。

だが、やはり屋敷から次々とロボット兵が現れてきた。


「たく、次から次へと!」

「ちょっとキリがないわね」


さすがの2人も少し焦ったりしてると、先程踏みつけられたナダレが起き上がった。


「だったらお前らも、俺と同じように戦闘形態で行こうぜ!」

「それもそうだね!」

「良し!じゃあさっそく、パワード・ゴー!」


最初に動き出したのは北金で右手の掌からスイッチが出ると、強く左手の拳で殴るかのように押して、ナダレのように姿が変わった。

そして変身した北金の姿は頭部がV字型の触覚と複眼の、超合金の両腕はそのままに全身が白と黒のカラーリングなボディの戦闘形態になる。


「では私も、アーマー起動」


さらに琥珀も持っていたスーツケースに付いてある、ボタンを押して上空に投げる。するとケースがバラバラに分解して、そのまま琥珀の身体に装着し赤と青のアーマーに包まれた姿になった。

こうして3人の勇者サイボーグが戦闘形態で揃った。

サイボーグ勇者ナダレの正体が、元暗闇のリーダーでミヤトの憧れだった妖怪、麒麟の崩丸であり、さらに他の勇者の北金暁と星永琥珀も登場しました。

3人の戦闘形態やレイガの合体武装にリリスの魔剣で次回のバトルを待っていてください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ