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心の鎧甲  作者: 鴉山大樹
第04章 獣と鳥と新たな出会い
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第50話 勇者&アーマー大活躍

ミヤト達が獣人のレジスタンスと戦っていた頃、野田達も鳥人とロボットの兵隊に囲まれていた。


「これって、ヤバイよなぁ!?」

「まさに、ピンチだね!」


するとリーダーらしい鳶型鳥人の男が前に出てきた。

それも嫌味な顔をした感じの。


「やぁ、ギバドンさま♪」

「貴様は、サグート!?」

「知り合いか?」

「内戦で活躍した軍人だけど、あまりの残虐行為で軍を追われ、指名手配になった男だ!」


ギバドンが全員にサグートという獣人を説明した。


「さすが、鳥頭領の息子ですな…では、これは知っていますか?」


するとサグートの隣に立ってる、ロボットの胸の扉が開くと、そこには黒い神秘的な角笛が入っていた。


「それって!?」

「あれは盗まれた筈のギャラルホルン!?」

「ギャラルホルンって、使い方で聖器にも魔器にもなれる角笛!?」


ギャラルホルンと呼ばれる笛に、ホルは驚いた。

このギャラルホルンは平和や優しさという思いで吹けば、荒れた地が美しくなり人々の心と身体が癒される。が、反対に破壊と混沌といった悪意の思いで吹くと、大地が裂けて腐るだけでなく、人々の心も悲しみに満ちたり、邪悪に目覚めたり出来るという、大変危険な笛である。


「そうさ、あの内戦で盗まれたとされた、鳥人に伝わる聖器にして魔器でもある角笛さ…そしてその犯人が私って訳さ♪」


笑いながらサグートが、ギャラルホルンを手にとって自慢する。


「これさえあれば、ひと吹きで獣王パークを壊滅させる兵器だ!だけどアナタの父は、コイツを使わずにいるなんて、本当にバカな奴ですな?」

「き…貴様!」


自分の父である鳥頭領を見下すサグートに、ギバドンは強く怒りを見せ始めた。


「とりあえず、命定を奪って獣人どもと戦争起こした後、これを吹いて獣人を一気に絶滅してやるさ♪」

「おいおい、なんだよこれは!?」

「まさか、鳥人側にもまた戦争を起こそうとしている連中がいるなんて…」

「これじゃあ、どっちもどっちじゃないか!」


野田達はサグードら鳥人達が、ハクホスと同じ事を企んでいた事に、驚いたり呆れたりしていると、サグードはミオーズに目を向けた。


「これはこれは、獣帝様の一人娘ではありませんか?」

「なっ、なによ?!」

「いやいや、ただこんな所に来るとは、随分と無用心だと思いますよ?本来ならばギバドンを人質にする予定でしたけど、ミオーズ王女も人質に出来るからな!」


サグードの目がとまさに獲物を狩る目なった。


「さぁ、2人の腕と足を切り落としてもいいから拘束して、他は…皆殺しだ!!」


そして一部の鳥人側のレジスタンスとロボット兵が、空高く飛んで上空から襲い掛かってきた。


「全く…勇者がいるって事を忘れてるな」


するとヴァルベンは背中のバズーカ砲と、両肩のミサイルポットを、上空の鳥人兵とロボット兵に向けて。


「全火力…Fire(ファイヤー)!!」


と掛け声と共にミサイルや砲弾の一斉砲撃に、上空の敵は一気に一掃された。


「では、私も参るとしますか」


さらにキッカが両手を剣に変形して、さらに足から車輪を出すと


「機械忍法、高速演舞!」


そして車輪が動き出すと、獣人の優れた動体視力でも追いつけないほどの、超スピードで移動しながら、ロボット兵を両手の剣で切り裂いてバラバラにした。


「なっ!なにっ!?」


当然のようにサグードはあっという間に、自分の部下の半分がやられて混乱し始める。


「貴様は戦う相手を間違えたな?」

「私達は人間国の科学力で、肉体を強化改造を施したサイボーグ…それが勇者だ!」


キッカは次に両手を元に戻すと、手から大量の手裏剣を出して。


「喰らいなさい、手裏剣千発!」


そのまま手裏剣を大量に投げ続けて敵に攻撃し続けると、また両手を先程の剣に変形した。


「続いて忍法、増分身!」


さらにキッカは実体そのものを分身するといわれる忍法、増分身で5人になって鳥人兵とロボット兵を倒しまくる。


「おのれ…」

「サグードさん!だから我々は、人間国の勇者に気をつけて警戒した方が良いと!」

「うるさい!こうなったら、獣人の王女とギバドンを人質に取れ!!」

「「「「了解!!」」」」


サグードがロボット兵に命令して、野田達とミオーズとギバドンに目を向ける。


「来たよ!?」

「回復はしたけど、やれるとこまでやってやるよ!」

「上等!返り討ちにしてやる!」

「ふ~~~こういうのは乗り気じゃないが…」

「私も回復完了です!」


野田をはじめ、アンリュウとグレスとトムの心の鎧甲所有者も、それぞれのアーマーや武器を構える。


「よ~~~し!僕だってやってやる!」


するとホルは懐から小さな容器を取り出して、蓋を開けるとドライアイスが入ってたので、それをガリボリと食べ始める。


「ちょっと!それドライアイスだよ!」

「良いの!これで僕の力がぁぁぁぁ!!」


その時、ホルの身体から大量の冷気が出て、さらに全身が氷にに包まれると思いきや、バキーンと大きな音と共に破裂して、いつのまにか全身を氷の甲冑で包み込んだ姿になった。


「ホルさん…その身体は?」

「これこそ僕のバトルスタイル!たとえ火や高熱の精霊が近くに居ても、溶けたり気分を悪くなる事はない!!」


頭の中のなにか外れたかのように、テンションが上がりまくって、一番に敵に走って向かっていった。

当然ロボット兵も驚いてしまう。


「おいおい、なんか来たけど?」

「やれやれ!」

「アイスソード!コールドブレード!」


走りながら戦闘スタイルのホルが、両手から氷の剣を出すと、そのままロボット兵を斬りつけた。


「ぐわっ!斬られたところから、凍りついて!!」


叫びながらロボット兵が凍り付いてしまう。

それからホルが次々と敵を倒していった。


「スゲェなぁ?あの男の娘の妖怪…」

「たしか、雪はドライアイスを食べると、肉体が強化されるって言ってたけど…ありゃ狂化だな?」


野田とアンリュウは豹変したホルに引くけども、すぐに戦闘に入った。

ソロリックとミオーズを自分達の後ろに、隠れるように下がらせて、5人は戦闘体制になり。


「wishバスター!!」

「タンクアタック!!」

「ヒートガン!」

「tragedyキャノン!」


と野田が願望で重火器を生み出して、アンリュウは創造魔法で戦車を出して、グレスが両手から高温の弾を出して、トムは悲劇にキャノン砲にしエネルギーを溜めて、上空と地上の敵に一斉射撃を開始した。


「「「「うぎぁあああああ!!!」」」」

「「「「完全な化け物だぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」


4人の攻撃に敵は断末魔を叫びながらやられていった。


「この!おら!」


それからギバドンも、護身用として持ち続けていた剣で、なんとか鳥人兵を倒していった。


「私も…武器があれば!」


ミオーズも戦おうとしたかったけども、武器がなくてどうにもならないでいた。


「…仕方ない」


するとグレスは右腕の歓喜を外したと思ったら、そのままミオーズに渡した。


「やってみろ。お前なら使えるだろう」

「え?」

「「「ええっ!?」」」

「「「「なにっ!?」」」」


グレスの思いがけない行動にミオーズはもちろん、野田も声を上げて驚いた。


「お前…なんで?たしか心の鎧甲を集めるのが目的じゃあ?」

「勘違いするな!ただこの女がそわそわしてると、うっとうしいからだ。別に使わなくても良いんだぞ?」

「……もちろん使いますよ!私もみんなの役に立ちたいから!」

「そうか、とりあえずこれを見てやってみろ」


取り扱いの書かれた紙も渡してさっそくミオーズは、右腕に歓喜を装着してみると、そのまま彼女の腕のサイズに合うように、その大きさと長さが変わっていくのであった。


「これって?」

「心の鎧甲はな、装着する相手に体格や体系を合うようにしてくれるのさ」

「そうなのか…?」

「そうですけど、知らなかったみたいですね?」

[ヤバイ…アタシも知らなかった…]


グレスが心の鎧甲の装着機能を説明したが、野田とアンリュウはそんな機能がある事を、初めて知ったので驚いてしまう。


「良し!アタシだってやってやる!」


さっそくミオーズがロボット兵に向かって走り。装着した歓喜からコードを発射して、ロボット兵6体に刺しこんた。


「なっ!なんだ?!」

「はぁぁぁぁぁ!!」

「うっ!エネルギーが減って…いくぅ……」


そのまま歓喜の能力で6体のエネルギーを全て吸い取り、ロボット兵を活動停止させる。

さらに今度は6人の鳥人兵に身体を向ける。


「喰らえ!紙に書かれた必殺技の、Delight(デライト)フラッシュ!!」


歓喜から強力な閃光が放って、鳥人兵はその光を浴びてしまう。


「うわっ!眩し…い…」

「あれ?身体が…重い?」

「眼が…かす…」


次々と鳥人兵は目から血を流し、身体の隅々から痺れを出しながら倒れていった。


「なにが起きたんだ?!」

「さっきも言ったが、歓喜は相手のエネルギーを吸い取る事も与える事も出来るが、今の技は敵に大量のエネルギーを放射すると、身体の機能を壊す。まるで酸素中毒と同じように」


グレスがさっきの必殺技、Delightフラッシュの説明をする。

こうしてサグードを残して、全てのレジスタンスは、野田達とグレスと勇者達によって壊滅した。


「うぐぐ…!」

「さぁ、これで終わりだ!観念するんだな」


野田が1人残ったサグードに、近づきながら負けを認めさせようとする。

だが、サグードは不気味な笑みを見せる。


「お前、なに笑っている!?」

「いや…今から獣王パークに行けば良いなって思って」

「なにをバカな事を…この状況で行ける訳ないだろが!」

「バカはお前達だ。だってギャラルホルンには、また別の能力が存在する…」


そう言うと、サグードは持っていたギャラルホルンをくわえて、少しだけ音を鳴らした。

するとサグードの身体が光り始めると思ったら、そのまま光の粉になってその場から消えてしまった。

当然、野田達は目を見開いてしまう。


「消えた!アイツはどこに!?」

「しまった!ギャラルホルンをもう1つの能力の事を忘れていた!」

「もう1つの能力?!」


ギバドンの説明によれば、行きたい場所を想像しながらギャラルホルンを吹けば、その思った場所に移動する事が出来るもの。

つまり、自由自在に移動しながら、大地の再生や破壊がやり放題になるというのであった。


「アイツ、きっと獣王パークに逃げたぞ!」

「そこでギャラルホルンを、本気で吹くつもりだ!」

「だったらすぐに!」


するとアンリュウの懐から、大きな布を出して地面に広げると、アザゼルが転送刻印が大きく描かれていた。

魔人は別の魔人に属性の刻印を植えつける事で、本来持っていな属性の魔法が少しだけ使えるが、こんな風に紙や布に描いておけば魔人ではなくても、魔力も持たない種族も魔法が使えるのである。


「アンタらも、出来れば来てくれないか?」

「私からもお願いします!!」


グレス達にも一緒にに来てくれないか頼んでみる。


「もちろん、鳥人によって生まれたケジメは俺がつけてやる!」

「勇者として、ほっとけないな!」

「同じく……」

「私も同行させてください!」

「どっちみち、歓喜をちゃんと返却するまで、付いて行くつもりだ」


ギバドンとトムとヴァルベンとキッカと、さらにグレスも転送刻印に乗って、野田達はすぐに獣王パークに転送して戻った。

今回はヴァルベンとキッカの実力はもちろん、心の鎧甲を装着したミオーズの活躍はいかがでしたか?ちなみに戦闘形態のホルも?

そして北欧神話の聖器兼魔器のギャラルホルンも出しました。

次はミヤト達の前に現れた謎の勇者ナダレの正体と、合流した野田達を待っていてください。

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