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心の鎧甲  作者: 鴉山大樹
第04章 獣と鳥と新たな出会い
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第45話 増えてく仲間

野田とミオーズは一度。アザゼルの異空間を通じて、とりあえず必要になる為の、武器や道具や地図などを取りに行くために、王都の城の物置に着いた。

ちなみにソロリックとアンリュウ達は異空間で待機して、ハクホスは牢獄用の異空間に閉じ込めた。


「さてと、まずは…」

「はい、図書室から地図を」


まずはミオーズが先に物置から出る。


「ミオーズ!?」

「「「「っっ!?」


するとセドール達と出くわしてしまう。


「セドール…それにメラッテとローキグも…」

「アナタ、たしか妖魔将軍のお見送りに…それがなんで物置に?」

「もちろん帰って来たんだけど、門が閉まってたから……」


なんとか誤魔化すけど、3人は全く信用してない目をしてた。


「それより大変なんです!」

「え?なにが?」


セドールはなにやら慌てた素振りを出し始める。


「じつは、最近ハクホスの様子がおかしいので、私達で独自に調査していたのですが…なんと!アイツは私達を裏切って、戦争再開派に入っていたんです!!」

「それもう知ってるよ」

「「「はい?」」」


そのミオーズの言葉に、3人はそんな気の抜けた声になる。


「もう…知ったって?」

「だから、ハクホス本人から知ったの!」

「え…っと、一体どういう事で?」

「はい」


野田がハクホスを拘束した時の画像を3人に見せる。


「これって…」

「町で彼女が不穏な行動してたから、捕まえてこのとおりだ」


野田はセドール達に簡単に説明するが、あんまり信じてない顔をしていた。


「それで、3人に話があるけど…」

「あっ!しっ、心配いりません!獣帝様には秘密にしておきます」


だがなんとか秘密にしてくれると約束してくれた。


「それから、ここで見た事は忘れて…」

「「「それは出来ません!」」」

「「やっぱり…」


そして野田達は仕方なくセドールら3人も加えて、必要な物を一緒にそろえた後、次の行動の為にアザゼルが用意してくれた、異空間への門に入った。


「よぅ!野田にお姫様。後そちらは?」


当然、セドール達3人も着いて来た事に、ソロリックを除いた全員が野田を睨む。


「ゴメン…見つかった」

「野田…アンタって人は!」

「待って!これは私の不注意で…というより私が先に見つかったから」

「いえいえ、これは護衛に付かせたコイツの責任です!」


ミヤトは頭を深く下げて謝罪した。


「でも、彼らは私がもっとも信頼しているし、大切な親友だから!」

「その親友の1人が裏切ったけどね?」


アザゼルの発言にミオーズは、深く落ち込んでしまう。


「バカ!」

「なに彼女の前で本当の事を!」

「お前もそれ言うな!」


ベルゼブブも身も蓋もない事を、つい口喋ってしまう。


「あの、ゴメンな。とりあえず4人とも彼女に会いに来いよ」


アザゼルがお詫びに、さっきの扉からハクホスがいる空間を繋げる。


「さぁ、行って来な」


扉を開けるので、4人はさっそく入ったけれど、もしもの為に野田とミヤトも着いて行った。

その空間はまさに監獄の作りで、牢がいくつもあった。そしてその内の1つに、ハクホスが拘束それていた。


「あら?ミオーズに、まさかセドール達も。なにか?」


ハクホスはさっきよりも、殺意ある目で睨みつける。


「ねぇ、いつからなの?」

「はぁ?」

「だから、アナタはいつから戦争再開を?」

「そりゃ、戦争が終わってからよ!あのまま続けてたら、私らが勝ってたのに」


開き直ったかのような態度を取り始める。


「それが、妖怪や人間達が横から勝手にとやかく言われて、そのまま戦争が終結されてしまった。全く…良い迷惑よ」

「貴様!なんだその言い草は!?あのまま戦争を続けてたら、貴様ら獣人や鳥人だけではない!他の国も巻き込んでしまうところだったんだぞ!?」

「うるさいなっ!こっちは止めてくださいって頼んだ覚えないし、それに勝手に巻き込まれてしまう方が悪いんだよ!!」


さらにハクホスは歪んだ顔でミヤトに対して返事をし続ける。


「大体ミオーズ王女は、他人を信用しすぎなのよ!」

「えっ!?」


するとハクホスは鋭い眼光を、ミオーズに向ける。


「なんでもかんでも、見ず知らずの人に話しかけたり、協力を求めたりして…アンタみたいな1人じゃ何でも出来ない女!あたしが1番嫌いなタイプなのよ!?」

「そっ、そんな!」

「はっきり言ってアンタのお人よしな性格、うんざりしてたんだよ!」

「ハクホス!」

「アナタ、いい加減にしなさいよね!?」

「まさかアンタが、本当はこんな性格だったなんて!」


罵倒し続けるハクホスに、ミオーズら3人が怒りを上げて、さらにミオーズの精神に限界が来て倒れそうになってしまう。


「ほら、もう行くぞ」


野田はミオーズを優しく支えて、この空間から一度出ようとしたが。


「言っとくけど、私ら組織が開発している最終兵器は、もうすぐ完成のようだから!なにやっても無駄なんだよ!きゃはははははは!!」


ハクホスが歪んだ顔と声で監獄空間に響くほど大笑いするが、彼らはそのままこの空間から出た。


「という訳だ」


野田とミヤトは全員に、先程の監獄空間でのやり取りを話した。


「まさか…ハクホスが私の事、そんな風に思ってたなんて」

「ミオーズさん」


ミオーズはハクホスの言葉に立ち直れなくて、ソロリックがそんな彼女に心配する。


「とにかく、さっさと奴らのアジトに殴りこみだな!」

「おうよ!妖怪と魔人の連合部隊だ!」

「ちょっと待って!」


するといきなりホルが手を上げる。


「どうせなら、バード連邦に行って見るのはどう?」

「え?なんで?」


そんなホルの提案にソロリックが疑問になる。


「だって、もしかしたらあっちにもスパイがいるかもしれないから」

「そうだな。後で編成して向かわせよう」

「どうせだったら、他にも仲間を増やした方が良いかもね」


スミレが新たに提案する。


「たしかに、良し!頼んでみるぜ」

「頼むって誰に?」


アンリュウは野田がどこに電話をかけるのか尋ねた。


「レイガ」

「「「「「えっ!?」」」」」

「「「「「「ん?!」」」」」」


野田の言葉にソロリックとホルはもちろん、ミヤトもスミレもレーグラスも声を上げて驚くが、言葉の意味を知らないアンリュウとミオーズ達は、何のことやらさっぱりな感じだった。


「貴様!よりによってあの九尾であるレイガさんに助けを求めるのか!?」

「そうだ!大体この前会ったばっかりの分際で、来てくれる筈ないだろ!?」

「大丈夫だよ!きっと力を貸してくれるはずさ!」


さっそく野田がレイガに来てくれと頼んでみたが。


『無理無理』

「え?そんないきなり断わるって」

『だって今、バイト中だから行かれないよ。それに薬も作らなきゃダメだし、さらにはこの前買ったプラモも作りたいから、はっきり言って忙しい身だから……』

「でも……少しぐらい」

『もう仕事はいるから、出るね』


断られて電話を切られてしまう。


「あの……オタク女狐!!?」

「まっ…当然だよな…」

「大体、そんな簡単に頼む事が出来るはずないしな」


少しオタク気味の野田は、怒りのあまりついレイガの事を、“オタク女狐”と叫んでしまう。


「仕方ないな、俺の使い魔妖怪を見せてやるよ」

「使い魔?」


ベルゼブブが得意な魔法とは、動物や蟲や鳥は勿論、妖怪や精霊に竜と死霊まで支配下にする使い魔法。


「だったら広いところでな。散らかしたくはないから」

「分かってるよ。お前らに見せてやるよ」


と全員は決闘用空間にやって来た。

なぜならどんなに暴れても、1番被害が低く済んで、すぐに元通りになるらしいからだ。


「さぁ、これが俺の使い魔妖怪!!」


するとベルゼブブが地面を叩くと、その場に2人の妖怪が現れた。


「これって!」

「クラーケンにマンドラゴラか!?」


その使い魔妖怪は、巨大な身体でタコとイカとクラゲが混ざり合った、さらに両腕もある妖怪・クラーケンと、もう1人は頭に大きな花が咲いている、全身植物の妖怪・マンドラゴラ。


「そう、俺の使い魔。オータスと木代(もくか)だ!」


彼らこそベルゼブブの使い魔妖怪の、クラーケンのオータスとマンドラゴラの木代である。

するとオータスは水色で少し魔女っぽいボサボサ髪をした、人間の美女に変身する。


「ちょっと、ベルゼブブ」

「はい?」


するとオータスは主人のベルゼブブに声をかける。


「呼ぶなら呼ぶで、せめて連絡をしてよね?」

「全くや!あたし達がアンタのお母様と家事をしてる時に召喚なんて…どんだけアンタは空気読まれへんの!?」


オータスだけでなく木代も関西弁で文句を言う。


「でも…一応、俺主人だし」

「主人だろうけど、妖権を守ってよね!」

「大体アンタは、タイミングっての知っといて欲しいな!」

「いや…だって……」

「全く、アンタって本当に優柔不断ね!」

「ほんまに、こんな奴がアタシらの主人とは思えんな!」


ベルゼブブは正座で使い魔の、オータスと木代に叱られてしまう。


「使い魔に叱られてるぞ?」

「なんて、情けない光景だ」


野田達は呆れたり引いたりする。


「さてと、とりあえずこれで役者は揃ったわけだ!」

「ええ!クーデターと戦争を止めて」

「2つの国を平和にしよう!」


こうして改めて、妖怪、魔人、獣人の大連合が結成されたが。


「あっ!」

「どうしたミオーズ!?」

「しまった!この時間はお父様とのティータイムだ!」

「いや、そんなのほっといて…」

「ダメなの!これは絶対的な決まりなの!それにまだ帰っていなかったら、お父様も心配するし…」


ミオーズは頭を抱えてしまう。

一度帰るかクーデターを止めるか、どっちを選ぶか。


「大丈夫!良いアイディアがあるから!」


野田の考えたアイディアとは。










「ん~~~遅いな?」


ガドは中庭をそわそわと歩き回りながら、ミオーズが来るのを待っていた。


[最近ミオーズが、セドールらと城の外に遊びに行ってるが、ちゃんとお茶の時間や、客人が来た時にはちゃんと帰ってくるけど…やっぱり一度叱ろうかな?]

「獣帝様!ミオーズ王女が戻って来ました!」


するとミオーズがゼドールとメラッテとローキグと、一緒に中庭にやって来た。


「ミオーズ、随分と遅かったな?」

「ゴメンなさい!ちょっと忙しい事が起きてね…」

「ところで、ハクホスは?」

「今はまだ買い物中で…それよりもお茶を!」


ミオーズはガドの腕を無理やり引っ張りながら、中庭に設置してあるテーブルとイスに向かった。


「なんか!随分と乱暴だが!?」

「気のせいよ!気のせい!」

[ふ~~~!良かった、ばれてない!!]


じつはこのミオーズは、倉山が化けていて、しばらくの間、影武者になっていた。

さらにハークスオンが、セドール達の毛からホムンクルス・クローン人間を作ってくれた。だけども、ホムンクルスは攻撃を受けたり一定の時間が立つと、元になった生物の身体の一部に戻る為、誤魔化すのは精々一時間である。


[待ってろよ!なんとか誤魔化したらすぐ行く!]


そして倉山はなんとかガドの目を盗んで、ミヤト達に合流するのであった。

新キャラにベルゼブブの使い魔妖怪、クラーケンとマンドラゴラの、オータスと木代を登場させました。

ちなみにミオーズに化けた倉山と、セドール達のホムンクルスは、ガドをなんとか誤魔化せるか?

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