第41話 願望VS怠惰
決闘用異空間に連れてこられた野田達は、そこでアンリュウ達と勝負する事となり。野田とアンリュウはこの前の続きを、ミヤトはルシファーと決闘となった。
「じゃあ、ソロリック。お~~~い、ソロリック!?」
「ぐふっ!けほっ!ご、ごめん。すぐ出すから」
のんびりアザゼルと、ミルクティーを飲んでいたソロリックを呼びかけて、ちょっと咽ながらもペンダントをかざして、心の鎧甲・願望を出現させ野田に装着し。そのまま野田はアーマースタイルになった。
「ほぅ?あれがアンリュウの言ってた。新しい心の鎧甲か?」
「便利だな?君のペンダント」
「ど、どうも…」
「別に、君に対して褒めてないけど?」
「う…分かってます」
なぜかソロリックはテレるけど、アザゼルの指摘という名のツッコミを受けてしまう。
「さてと、まずお前からどうぞ?」
「ちょっと、なにその死亡フラグみたいな言い方?」
「ちっ、バレたか」
2人がそんな会話をするけれども、話が進まなくなるので止めた。
そして野田とアンリュウはどのタイミングで攻撃するか疑ってた。
だが先に動いたのがアンリュウだった。
「先手必勝!!」
叫びアンリュウの周りから、創造魔法でミサイルと刀剣を出現させて発射した。
「なんの!」
しかしすぐに野田は願望の能力でビーム砲を作り、そのままレーザーを発射し打ち落とした。
だが、日本刀を構えたアンリュウが走って攻撃してきた。
野田も盾を出して攻撃を防ぐと同時に、ワイヤーを出してアンリュウを縛って動きを封じる。
「もしかしてアンタって、縛り好き?」
「なっ、なん誤解を生むような事を言ってんだ!」
縛られた状態でからかうアンリュウに、野田は顔を赤くしながら慌てふためく。
「だけど、そんなんでアタシがギブすると思うな!」
電ノコとチェーンソーでワイヤーを切断。
負けずに野田も電ノコとチェーンソーを出して、火花が出るほど打ち合った。
だがアンリュウは今度、ガトリング銃を出して撃ちまくる。
しかしまた盾を出して身を守りながら、バズーカ砲で砲撃する。だがアンリュウも華麗に避けたりして、さらに怠惰の攻撃無効化能力で砲撃の威力を消した。
「アタシが創造できるのは、武器だけじゃない!」
するとアンリュウが一度距離を離れると、上に向けて手をかざす。
野田はすぐさま警戒するけど、とくに何も起きなかった。
「お前、そのポーズはなんだ?ただの決めポーズか?」
「別に…それよりも気をつけたら?」
「気をつけるって、一体なにを…」
上を見上げて声を失ってしまう。
なぜなら上空にはロードローラーを中心に、ブルドーザーやダンプカーなどの、重機がいつのまにか浮かんでいた。
「工事重機の雨!!」
と叫びながらも次々と重機が降ってきたので、野田はすぐさま逃げる。
「驚いたか!構造さえ把握すれば、乗り物だって出せるのよ!!」
「出せるって、別に降らせなくてもいいだろ!」
逃げて避けてさらにはミサイルで迎撃もする。
[なんか、ロードローラーの方が数多い気が?]
野田は降ってくる重機を確認しながらも、なんとかミサイルとレーザーで破壊し続けた。
全てを迎撃したけど、かなり疲労したのか息が荒かった。
[クソ!初めての時はあんまり疲れなかったけど、まさかこんなにも力を使うなんて!そういえば、レイガんとこのヘグラーパーも体力使ったっけな?]
改めて心の鎧甲が体力を奪うって事に自覚する。
だが、アンリュウも心の鎧甲を使っているのに、あんまり疲れている様子ではないので、思わず尋ねる。
「おい!これ使い続けると滅茶苦茶疲れるんだけど、お前はなんでなんともないんだ!?」
「そっか、アンタはまだ装着者になって間もなかったんだな!」
するとアンリュウはこれを気に野田をバカにするんかのように笑い出す。
「なんだよお前!分かってんなら教えてもいいだろ!」
「簡単だよ。お前はまだ心の鎧甲と仲良くしていないんだよ!」
「はぁ?!」
アンリュウの口から出た言葉に、野田は呆気になってしまう。
「心の鎧甲は自らの意志で装着者を決めて、合体するんだ。でもそれは、あくまで仮契約みたいなもの」
「仮…契約?」
「つまり、アンタはまだ装着者として認めて貰ってないって事。だから使用料金としてエネルギーを奪われてるの」
即ち心の鎧甲は自分を使い手として相応しいかどうか、アーマー本人が決めるもので。そうでない者が着たら、大量にエネルギーを取られてしまうが、認めてもらえばエネルギーは取られずにすむらしい。
「でも、私はちゃんと怠惰に認めてもらってるからね。はい、説明終了!!」
創造魔法によって今度はバイクを出した。
「おいおい!まさかのバイクかよ!?」
「かかかかかか!第二ラウンド開始!」
アンリュウはバイクに乗って、そのまま走らせ突進して来た。
避けてレーザーガトリングを撃つけど、相手の機動力が上がった為、うまく命中出来ずに、そのまま激突して吹っ飛んでしまう。
「ぐわっ!クソ!」
「こんな事も出来るのよ♪」
するとバイクの先端からドリルが出て、さらに電ノコや棘やマシンガンと、かなり凶悪な感じに創造した。
「さぁ、これはどう攻略する!!」
アンリュウが笑いながら野田の周りを走り続ける。
「う……だったらこっちも!」
すると野田もかなり近未来的な、バイクを願望から作り出して乗る。
「行くぜ!!」
野田もさっそくバイクに跨って走り出す。
そしてソロリックはアザゼルが用意してくれた、椅子に座りながら2人の戦いを見守っていた。ちなみにアザゼルはルシファーに呼ばれて今はいなかった。
[野田さん……無事でいて…]
ソロリックはただ祈る事しか出来なかった。でもしばらくするとアザゼルが戻ってきた。
「なぁ、勝負は?」
「まだ続いている」
アザゼルが2人の戦いの状況を尋ねるので、すぐに返事を返した。
それから2人の戦いもバイクによる高速戦となって、バイクに乗りながらもそれぞれ、パンチやキックで攻撃し続ける。
しかし今のところ野田が有利な状況であった。
「どうした!こんなものかよ!!」
「よ~~~し!じゃあ、アタシの本当の実力を見せてやるよ!」
するとアンリュウが一度バイクと一緒に上空へジャンプすると、なんと今度は戦闘機を50機ぐらい展開した。
そのうち1機にアンリュウが仁王立ちして構えていた。
「お前……そんな事が出来るのかよ!」
「もちろん!そして、これがアタシの本当の本気だ!!」
すると戦闘ヘリと爆撃機と戦車に装甲車の大群だけでなく、さらにかつてミヤトとの戦いでもやった、刀剣と銃火器の大群も空と地面から展開した。
「喰らえ!クリエイ・ウェポン・ブレイクス!!」
アンリュウの掛け声を引き金に、戦闘機と戦闘ヘリと爆撃機と戦車と装甲車はもちろん。全ての銃火器から銃弾や砲弾やミサイルに、さらに剣と槍も矢のように野田目掛けて発射された。
「マジかよ!?」
「これで終わりだ!!」
そして大量の剣と弾丸とミサイルによる、一斉攻撃によって大爆発が起きた。
「野田さん!!?」
「アイツ、やり過ぎだろ!?」
見物のソロリックは爆風に吹き飛ばされないように、踏ん張りながらも戦いの状況を見続ける。
そして一斉攻撃が終わって爆風が晴れると、野田が立っていた辺りが砲撃によって焼け野原になって、さらに剣や槍が突き刺さった状態となっていた。
「野田さんは!?」
そして野田の姿がどこにも見当たらなく、ソロリックは彼が木っ端微塵になってしまったのかと、ショックを受けて今にも気絶しそうな状態になる。
[アイツどこに……]
アンリュウもかなりやり過ぎたと心配になってきた。
さすがに今の必殺技でも心の鎧甲が破壊される筈はなく、野田がこんな事でやられてしまうなんて信じられなかった。
「まさかアタシ、アイツごと心の鎧甲も!?」
「まだだ!!」
「なに!?」
地面から飛び出すように現れたのは、両腕がドリルとなったアーマースタイルの野田で、そのままワイヤーでもう一度アンリュウを、縛りながら押し倒して、ドリルを彼女の首に構える。
「どうだ!地下からの攻撃は!」
「アンタ忍者!?」
「エージェントも忍者も傭兵も似たようなもんだろ!?」
ヘルメットを解除して、少し余裕な笑みを見せる。
「それにあの攻撃で、俺と心の鎧甲が破壊される筈無いって、自分でも考えてただろ?」
「うっ…まぁな!」
野田に図星をつかれて、顔を赤く染めてしまう。
「とにかく、お前の負けを認めたらどうだ!」
ワイヤーを締め付けながら、敗北を認めさせようとする。
「うぐぐ!アンタって…意外とS?」
「うるさいな!んで、お前はどうすんだ!?」
「分かった!今回はアンタの勝ちで良い!」
と見事に野田が勝利した。
そしてすぐに彼女を縛ったワイヤーを解いて、自分もアーマースタイルも解除すると、ソロリックが抱きついてきた。
「野田さん!無事でよかった…」
「ちょっとソロリック!?いきなり抱きつくなよ」
野田は思わず恥ずかしがってしまう。
だけど、願望に大量のエネルギーを消費したので、最早立っているのが精一杯であった。
「お暑い事だね♪」
「全くだ……でも、結構楽しめたよ」
アンリュウが満足した顔になるけど、いきなり爆発音が響いた。
「なんだ!?」
「ミヤトさんが戦っている方向から!?」
「アイツら、なにやってんだ!?」
4人はすぐにミヤトとルシファーが戦っている所に向かった。
野田対アンリュウの勝負では、野田が勝利しました。
ちなみに少しジョジョ風にロードローラーを出してみました。
次回はミヤトとルシファーの対決です。




