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心の鎧甲  作者: 鴉山大樹
第04章 獣と鳥と新たな出会い
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第42話 魔槍の降臨

野田とアンリュウが戦っていた頃。

ミヤトとルシファーもいい勝負をしていた。


「さぁ、どっからでも来いよ。お嬢様♪」

「随分と、舐めてくれたものだな?」


挑発するルシファーに、ミヤトはかなり闘志を高めていた。

そのまま愛刀の天叢雲剣を、鞘から抜いて構えた。


「これが魔剣の一本、天叢雲剣か?」

「そう言う貴様の背中に背負っている剣はなんだ?」

「別に、ただの魔法剣だよ」


ルシファーも背中の魔法剣を抜いて構えると、気合を入れたかのように周りから風が出てきた。

ミヤトはその風で髪をなびかせながらも、ルシファーを睨みながらどう攻撃してくるか、警戒し続ける。


「まずは、こちらから行かせてもらう」


するとルシファーは手のひらから火の玉を生み出して。


「ファイヤーショット!」


そのまま発射したがミヤトが軽くかわした。


「これしきの攻撃で、私に勝とうと?」

「こんなの、あいさつ代わりに決まってるさ!!」


さっきよりも大量の火の玉を出現させて一斉攻撃した。だがミヤトにとっては、とても軽い攻撃なので、次々とかわして避けていった。

そして全てかわしきったと思った瞬間。


「ぐわぁ!?」


背中に強い打撃と熱が襲った。

すぐにミヤトは後ろを振り向くと、そこには火の玉が大量にあった。


「あれは囮か?」

「もちろん、そうに決まってるだろうだ!!」


発射してきたのでこれもなんとか避けたが、先ほどの攻撃で背中にダメージが残った為なのか、腕や足に火の玉が掠って傷を作ってしまう。

しかしルシファーは今度、疾風を魔法剣に纏わせ斬りかかってきたので、すぐに天叢雲剣で防ぐ。


「前後の攻撃全てが、カモフラージュだったとは?」

「素晴らしいな!背中にダメージを負いながらも、攻撃を防ぐなんて大した奴だ」

「生憎、この鎧には治癒機能が着いてるからな。すでに回復した!」


説明するとミヤトが反撃を開始して、回転斬りでルシファーに攻撃する。


「うわっ!やったな!!」

「さぁ、来い!」


そのままミヤトの天叢雲剣とルシファーの魔法剣が、火花が出るほど激しく打ち合う。

するとルシファーは魔法剣に、雷の力を加えて大きく振り下ろした。


「喰らえ!」

「させるか!」


だがミヤトは素早く避けて攻撃しようとしたが。


「うわっ!うぷっ!?」


今度は魔法剣の先から大量の水を発射して、ミヤトを遠くまで吹っ飛んでしまう。


「どうだ?少しは頭と身体を冷やしたか?」

「……なるほど、これほどの実力とは思わなかったな!」


ルシファー二度目の挑発が効いたのか、ミヤトはずぶ濡れになりながらも立ち上がった。

そして天叢雲剣を一度鞘に収めると、身体から闘志が湯気となって出て来て、牛鬼の特徴である牛の角が少し鋭く伸びて、走る構えをした瞬間。


「牛鬼伝統必殺!ミノタウダッシュ!!」


角をルシファーに向けながら、猛スピードで突進してきた。

それはかつて野田との模擬戦でも使ったが、それはあくまで力を抜かしてのものだが、これが本来の必殺技であった。


「ロックシールド!アイスシールド!メタルシールド!」


だがすぐにルシファーが、何重かの岩の壁と氷の壁と金属の壁を出して防ぐけども、そんなもの今のミヤトには意味のない事なので、次々と破壊して突進し続けた。

すぐに新しい壁を作ろうとしたが間に合わず、徐々に壁が破壊されて近づいていき、最後の壁に突進しようとしたその時。


「っ!?はっ!」


ミヤトはなにか危険を感知したのか、ジャンプしてルシファーの後ろに回りこむと、いつのまにか彼の手にワルサーが握っていた。


「クソ…あのまま突進し続ければ」

「貴様も、創造魔法を?!」

「まっ、少しならな!」

「うわっ!なんだ!?」


ルシファーの身体から植物の蔦が生えてきて、そのまま触手のようにミヤトを縛りつけて上空に持ち上げた。


「おのれ!これしきの拘束!?」

「言っとくが、無理に動こうとすると、妖力を吸い取られちまうぞ」

「って、なに服の中にっ、ひゃっ!!」


蔦がミヤトの服の中に入り込んで、触ったり揉んだりしている。


「意外とエロい声出すね。でも胸が小さいのは残念だけど」

「うるさい!貧乳を気にしてんだから!!」

「自分から貧乳って…自覚してるんだな?」

「余計なお世話だっ!!」


涙目で怒鳴りなりながらも、縛られた腕を無理やり動かして、天叢雲剣を柄を掴み。少しだけ鞘から剣を出した瞬間、ミヤトを縛り付ける蔦が一瞬に腐敗し、そのまま地面に着地した。


「なるほど…それが天叢雲剣の力か?」

「貴様、私を怒らせた罪……ただで済むと思うな!」

「面白い…アザゼル!!」

「なんだっ!?」


ルシファーは大声でアザゼルを呼ぶので、すぐさま駆け寄る。


「まさか、お前……」


アザゼルはルシファーが何しようとするか、気づき


「そうだ、あれを出せ」

「……しょうがない」


するとアザゼルが保管用異空間の穴をルシファーの隣に出す。そこから禍々しいオーラが漂う、紫色の槍が出てくるとそのまま受けとる。


「まさか、これを使う程とはな?」


呆れながらもアザゼルはこの場から去った。

そしてミヤトはルシファーの槍を見て、その正体に気づきだした。


「その槍は、まさか魔槍か?」

「いかにもコイツは、魔槍ゲイ・ボルグ。俺の取って置きの武器だ」


これこそがルシファーの切り札、ゲイ・ボルグ。

怪魚の骨を加工して作られたとされる槍で、その怪魚の魔力と怨念が染み付いてるとされる魔器である。


「貴様も魔器使いだったとは……何かの偶然か?」

「アンリュウからアンタが魔器を使ってたと聞いて、俺も驚いちまったぜ」

「どうやら貴様とは、今までで1番楽しめそうだな?」

「そうか、それは良かった」

「では、第二ラウンドの開始としよう!」


2人はそのままそれぞれ武器を構えて、睨み合いながら動くタイミング


「はっ!」

「とりゃ!」


そして2人は同時に動き、ミヤトの天叢雲剣と、ルシファーのゲイ・ボルグが、ぶつかり強い衝撃波と、魔のエネルギー波が爆発したかのように発生した。

そのまま2人は天叢雲剣とゲイ・ボルグを、先ほどとは大違いに、残像が見える程激しく打ち合い。ミヤトはもちろん、ルシファーの身体に、次々と傷が出来て血が飛び散っていた。

だが、予想以上にミヤトの方が出血していて、少しグラついているのが分かる。


[隙だらけ!これで終わりだ!]


ルシファーのゲイ・ボルグがミヤトに襲いかかろうとした。


「そうはさせるか!」

「なにっ!?」


しかしミヤトは、見事な蹴り技でゲイ・ボルクを、上空へ蹴り飛ばしそのまま天叢雲剣を、ルシファーの頭部に振り下ろす。

だがルシファーも、素早くナイフを創造して、ミヤトの腹に突き刺そうとした。

そしてギリギリのところで、2人は動きを止めた瞬間、ゲイボルグが地面に突き刺さる。


「貴様、初めから本気のつもりじゃなかったな?」

「いやいや、俺は軽いつもりだったんだが…まさか、ここまで本気にさせるとは」

「しかし、さすがに私もはしゃぎすぎた。こんなにボロボロになってしまう程にな」

「じゃあ、引き分けか?」

「当然だろ?」


ミヤトとルシファーの勝負は引き分けとなって、2人はそのまま地面に座りこんた。

そして野田達が駆け寄った。


「ミヤト、どうしたんだよ!?全身血まみれじゃないか!?」

「てか、ルシファーもどんな決闘したの!?」

「ちょっと真剣になりすぎたんだ」


2人の状況に驚く野田達に、ルシファーが適当に返事した。


「やれやれ、ルシファーは本当に熱くなりやすいからな」


アザゼルが呆れながらも、地面に突き刺さったゲイ・ボルグを、保管空間に回収して元の世界に戻る扉を出した。


「ほら、早く戻ろうぜ。ベルゼブブ達を待たせる訳にはいかないしな?」

「そうですね。2人の傷の手当てをしないと」

「だな、倉山達も心配してるし、急いで戻るか!」


そして6人は元の世界に戻るのだった。

ルシファーがゲイ・ボルグの使い手と判明しました。

だけど、この槍にはある秘密があるのですが、それはもうしばらく待っていてください。

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