表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
心の鎧甲  作者: 鴉山大樹
第04章 獣と鳥と新たな出会い
48/82

第40話 異世界でのリターンマッチ

獣王パークで思いがけなく、再会した魔人アンリュウの仲間。アザゼルの放った怪光線に巻き込まれた野田は、1人気を失っていた。

だがしばらくすると目を覚ました。


「俺は……一体……」


そこで見たものは、枯れた草や木が多い茂った草原で空には雲がない代わりに、青色の太陽で空はまるで雨の日のように薄暗い。

まさしく異世界そのものであった。


「俺は確か、アンリュウの仲間の1人に、光線に撃たれて……あっ!?ソロリックは!!」


ソロリックとミヤトも一緒に、怪光線を浴びた事を思い出す。

周りを見回したけど、ソロリックはもちろんミヤトもいなかった。


「大変だ…!ソロリック!ソロリック!」


必死になってソロリックを叫びながら、走って探し始めた。

しかしこんな広い空間で、2人を見つけ出すのは一苦労であり、疲れてその場に立ち止る。


[一体どこまで続いてんだ?2人はどこに……まさか、すでに死んでいるのか!?]


ついに野田は勝手に2人を死んだと決め付けてしまう。


「野田さぁぁぁぁん!!」

「おーーーーーい!」

「えっ?!いたぁぁぁぁ!?」


すると2人の声が聞こえたので、声がした方に顔を向けると、その先の木の下にソロリックとミヤトはもちろん。アンリュウとルシファーとアザゼルも立っていた。


「ソロリック!それからミヤトも!?」


すぐさま2人に駆け寄って安心する。


「2人共無事だったんだな!死んでないよな!?」

「野田さん……なに私達を殺してるんですか?」

「ゴメン……でもどうしてコイツらと?」


安心する野田だたけど、そのままアンリュウら3人を睨んで尋ねる。

なんだってアンリュウはこの前、野田を騙した魔人であったから疑ってしまう。


「別に、ただ2人が倒れてたから起こしてあげただけよ」

「そうみたい。なんかついでに野田さんが来てくれるのを、一緒に待ってくれたの」

「そんなん当たり前だろ?こんな美しい美女2人を。放っておく訳にはいかないだろ?」

「という訳で、ソロリックちゃんだっけ?俺はアザゼルだ、よろしく♪」

「えっ!?ちょっと!?」

「おいコラ!なにナンパしてんだよ!?」


2人がソロリックに馴れ馴れしく、口説いたり手を握ったりナンパし始める。当然そんなルシファーとアザゼルに、野田は2人の肩を掴んで無理やり引き離す。


「全く……この私が魔人に助けられるとは、不覚!!」


ちなみに武人肌のミヤトは敵として戦った魔人に、助けて貰った事に屈辱を感じていた。


「ところで……ここって?」

「ここは俺が作った異空間の1つだ!他にも俺が作った異空間……というより異世界は何個もあってな。そんでここは決闘専用で、たくさん暴れても平気だぜ」


アザゼルは3人にも分かるように、決闘用異世界の説明をする。

魔人が使う6種類の魔法の内、空間を通し色んな場所に行き、異空間を作り時間を操る事が可能な魔法が時空魔法で、アザゼルがもっとも得意とする魔法であった。

ちなみにアンリュウが得意の魔法は、頭の中で考えた生物以外のものを、具現化し使用出来る創造魔法。

さらにハークスオンの得意とする動物や植物といった生物の細胞を操作して、肉体を変形し身体を武器に変えて別の生き物に擬態を可能にし、さらには人造生物を作り出す生態魔法である。


「つまり、他にも異世界を作ってるのですか?」

「もちろん!リラックス用やバカンス用に訓練用と、あとは保管用や保存用かな」

「……なぁ、決闘専用って、つまり?」

「もちろん、アンタとあの時の続きをやろうと思ってね」


かつてモンスターゾーンのモルト邸で、野田は心の鎧甲を使いこなして、アンリュウと対決していたけども。その途中で3人目の装着者の高熱精霊のグレス・ドラーが乱入によって、結局休戦という形で終わってしまった。


「なんか、中途半端に中断されたからね。もしアンタと会ったら、もう一度あの時の続きをしたいなって思ってね♪」

「ふ~~~~~ん。もしかして、アンタもバトルマニアなのか?」

「そんなんじゃないよ。今回は遊び程度って言うか?訓練程度でやろうかなって」

「お前も結構、変わってる方なんだな?」

「なによ…変わってるって?」


つい野田は笑い出すけど、その言い方にアンリュウは少し不機嫌になる。


「あの!いつまで近くにいるんですか!?」

「いやちょっと!?首は絞めるなよ!!」


だがソロリックは焼きもちを持ったのか、野田の首を絞めるように強く掴んで、そのままアンリュウから引き離した。

ちなみに昨日レーグラスにも、首を絞められたので、少しだけ慣れ始めていた。


「それで、やる?まぁ、その気が無いならやらないけどね……」


先ほどのやり取りを見られて、少し呆れながらもアンリュウは尋ねる。


「そうだな…せっかくだし、あの時の続きをしようぜ」

「かかか、ありがとね♪」

「ん……どうせなら私に代わってくれても」


でもミヤトは自分が代わりに勝負を受けたいと思っていた。

つまり彼女はそれぐらいバトルマニアだ。


「どうだ?俺がアンタの相手をしてやるよ」

「なに?」


するとルシファーの手から火が出て、ミヤトに勝負しないか誘った。

これこそがルシファーの得意な魔法。火・水・風・土・雷・氷・木・金の、8種類ある元素を操り、さらに元素を組み合わす事によって、物質を自由に作り変えたり出来る元素魔法の使い手。


「言っとくけど、俺はアンリュウと互角なんだぜ?どうだ?」

「面白い。どれ程のものか、試してやる!!」

「上等だ!」


とルシファーの誘いにすんなりと乗ってしまった。


「2人共……大丈夫かな?」


ソロリックはいきなりのバトル展開に、戸惑って心配する。


「心配するなって、大丈夫だからどうだ?お茶でも」


するとアザゼルが椅子とテーブルを出して、ソロリックを座らせる。さらにティーポットとカップも別空間から用意して、そのままカップに紅茶を注いだ。


「はい、どうぞ」

「どうも……ありがとう」


渡されたので、ソロリックはそのままお茶を飲んだ。


「おいしい!これなんてお茶?」

「3年前に入れたミルクティー」

「ぶうぅぅぅぅぅ!!?」


アザゼルの発言を聞いて豪快にお茶を吐く。


「おいおい!3年前と言っても、保存空間の中じゃあ1分も経ってなんだぜ!ほら、茶菓子も新鮮だぜ!」


クッキーとケーキも保存空間から取り出して並べた。


「あははははは、じゃあお言葉に甘えて」


ソロリックは、そのままアザゼルにエスコートされながら、お茶を飲んだ。

そして野田&ミヤト対アンリュウ&ルシファーの勝負が始まろうとしている。

アザゼルの作った異空間に飛ばされた野田達は、そこでアンリュウ達とバトルとなりました。

次回は野田対アンリュウ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ