第37話 衝撃な出会いと再会
任務の為に獣王パークへやって来た野田達であったが、そこでミオーズという獣人少女とであった。
しかしなぜかそこに、優とミリクまでいた。
「進……アンタ、どうしてここに?!」
[そうだ!たしか昨日、姉ちゃんもミリクも保護会の仕事で、この国に来てたんだった!しまった……すっかり忘れてた!!]
思い出した野田は、周りを見回すと優か所属している、自然保護会の妖怪組は無論。人間や魔人の保護会も来ていて、奉仕活動や瓦礫の撤去処理をしているのが分かった。
どうやら環境保護会による出張活動らしい。
「なんで、野田くん達がこの国に!しかもその格好って……」
「たしか暗闇の衣装?」
2人はとても不信感に満ちた目をし始める。
「ちょっと、どうするの?」
「どうするって……なぁ?」
「まさか、2人がこの国に来てたなんて!!」
「ねぇ、あの2人って?」
「俺の姉さんと、俺達の同級生だよ」
当然身内である野田も倉山もダイゴもスミレは焦ってしまう。
「あのもしかして、私……なんかいけない事したのかしら?」
ミオーズは心配して野田に声をかける。
「ああ、ちょっとね……ところでミオーズさん、彼らとはどこで知り合ったの?」
「もちろん、昨日ここの瓦礫を片付けていたら、妖怪組と人間組の保護会の人達が、手伝いしにやって来たから!」
「ちょっとミオーズ?」
するとチワワ風のマルチーズ風に、チーター風とペルシャ風の獣人少女が現れた。
「あの、ミオーズさん。彼女達は?」
「私の親友のセドールとハクホスと、メラッテとローキグ!」
「「「「はじめまして♪」」」」
ミオーズに紹介されて4人がそろって挨拶すると、野田と倉山とダイゴが鼻の下を伸ばすので、レーグラスとスミレは少しムッとして優とミリクは呆れてしまう。
「それよりミオーズ、早く片付けはじめよう?」
「そうだよ!せっかく持って来たのに」
この場の全員に乗り込み型の工事用ロボットを全員に見せる。
それからすでに乗って作業するものがいた。
「ああっ、そうだったわね!じゃあ、一緒にがんばりましょう!!」
「てか、やっぱり俺達も?」
そしてなぜか野田達も優やミオーズ達と一緒に、工事用ロボットに乗って、瓦礫処理の手伝いをされてしまう。
初めての操縦に野田は戸惑ったど、なんとか工事用ロボットを動かし。壊れたビルの残骸をコンテナに入れて、そのまま綺麗に纏めて片付ける。
「全く驚いたわ。アンタの新しい就職先が、国家公務員だったなんてね。それも傭兵集団暗闇の……」
「その、ゴメンな。秘密にして……だって怒られそうだから」
「怒るに決まってるでしょ!そんな忍者のような物騒な仕事を……」
「でも、俺今の仕事気に入ってんだ!だから辞める気は……」
「それとこれとは、関係ないでしょ!!」
新しい仕事の事を黙っていたので、優はかなり怒っていた。
じつは彼女は野田にあんまり危険な仕事をさせまいと、前のバイト先であるモンストを紹介してくれたのだ。
だから野田がバイトを辞めて、真っ先に叱ったのが優であった。
「あの……姉弟喧嘩はそれぐらいにして、作業を進んでくださいね?」
「「う……はい」」
でもミオーズに叱られて、2人はなさけなく謝った。
それからスミレも、ミリクから同じ事を聞かれた。
「じゃあ、私達に心配かけないと……ずっと嘘を?」
「そうなの、ゴメンね……今まで騙してきて」
「じつは俺も、バイトを掛け持ちながらやったんだ」
「私達の知らないところで、そんな苦労してたのね?」
「ちょっと!無駄口叩かないでさっさとする!!」
そんな会話をやり取りしたせいで、レーグラスに叱られてしまった。元々彼らがこの国に来てする事じゃないので、誰よりも1番ストレスを溜めていながらもロボットを動かす。
それからようやく瓦礫の片付けを終わらせた。
「えっ!ボランティアじゃないの!?」
「はい、そうなんですよ」
「すみません……うっかりしてました」
「ほんと、ミオーズはドジなんだから」
誤解を解けるとミオーズは恥ずかしそうに謝る。
「じゃあ、私達はキャンプに戻るから!なんかあったら連絡してね」
「もちろん、そうさせてもらうから」
そして野田達は一度、優達と別れてセドールら4人もロボットを、元の場所に返しに行った。
「とりあえず、お腹が空いたでしょ?」
「ああ……昼はまだだからね?」
「たしかにな……」
「じゃあ、ついて来てね♪」
と案内された先には市場があった。
市場はかなり活気があって、食材や衣服や日用雑貨が揃っていた。
「とりあえず、さっきの事もあったしね。私が奢ってあげる♪」
「いや!そんなの悪いから……」
「良いから、良いから!」
ミオーズがこの場から離れると、レーグラスは佐村に連絡し始める。
「すまない、予定より遅くなるかもしれない……」
『そうですか……でも、なるべく早くしてくださいね』
「そのつもりだ」
そして通信を切って深くため息を吐いてしまうレーグラスであったが、ちょうどミオーズが全員分のハンバーガーと、サンドイッチとジュースを運んで来てくれた。
「本当に悪いな……」
「だから良いって、間違えた侘びだから」
さっそく全員はベンチに座りながら、少し遅めの昼食を食べるのだった。
「そういえば、新しく出来たバード連邦ってどこにあるんだ?」
「はい、あれです」
野田の質問にミオーズが指を刺した先には、山や崖といったかなり過酷そうな環境の国。
あれこそが鳥型獣人・鳥人の住むバード連邦であった。
「鳥人が今暮らしている国があれなの。私の親友もそこに……」
「親友?」
「うん、子供の頃から遊んでいてね。でも内戦で遊ぶ暇が少なくなって…そして国が分裂してっ、てもうこんな時間だ!?」
ミオーズは時計を見ると、まるで逃げるかのように去る。
「なにか用事でも?」
「それは、我々も急がなきゃならんぞ!」
「え?それって……あっ!?」
「気づいたのなら、早く食べていくぞ!!」
レーグラスの呼びかけに、野田達は急いでハンバーガとサンドイッチを食べて、王都に全力で向かった。
そして5人はようやく、獣帝の住む城のある王都に到着した。
「ここが、王都か?」
王都は先ほどの町とは大違いに、とても立派な建物がたくさんであったけど、なにやら怪我人や失業者やならず者がいるのは確かであった。
しかし見学する暇はなくすぐに城に向かった。
そして城に着いたが少し汚れているようで、城門の前には佐村が待っていた。
「みんな!本当に遅かったんですね?」
「色々あってね……」
「とにかく、早く王室前に行きましょう!」
佐村に案内されて獣帝のいる王室前に向かう。
すると扉の前に麻井が待ってた。
「ふむ、遥遥よく来てくれたな?感謝するよ」
[うわっ!本物の妖魔将軍を生で見られるなんて!!]
野田も倉山もダイゴも、妖魔将軍の麻井に初めて出会って緊張する。
「良いかい?決して失礼のないようにね?」
麻井が扉を開けると、その部屋は少し質素で地味な感じというよりは、ホコリがあって少し汚れていた。
そして周りには兵士が20人ほど配置して、その先の豪華な椅子に座っている。少し頑固そうで威厳がある雰囲気をした、虎型獣人の男性であった。
さっそく7人は男性の近くまで歩いていくと
「どうも、始めまして」
「何回も会ってたが、ここでの挨拶は初めてですな」
「はい、そのとおりですね。獣帝ガド15世様」
麻井は獣人達の王、獣帝ガド15世に頭を下げる。
「それで、こちらの6人は?」
「これらは私のボディーガードですので、気にしなくても結構です」
すぐさま野田達6人も深々と頭を下げる。
「ふむ、このような部屋で悪かったな。なにせ内戦続きで掃除とかする暇ではなかったからな」
「いえいえ!滅相もありません!!」
思わず野田は失礼のないように返事をするが、緊張して声が少し裏返ってしまう。
[あっ!獣帝の前なのに!!]
野田は結局恥をかいてしまった。
おかげでレーグラスに強く睨まれ、倉山やダイゴにスミレも佐村も呆れて、麻井とガドは苦笑いをしてしまう。
「お父様、モンスターゾーンのお客様ですか?」
するとどこからか声が響いた。
[ん?この声どこかで?]
「おっと、せっかくだから紹介しよう。我が娘で第一王女の!」
「ミオーズで!」
彼らに衝撃が走る。
なぜなら彼らの目の前に現れたのは、完璧に王女の格好をしたミオーズと、メイド姿のセドール達であり。
「「「「「ああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!?」」」」」
「「「「「ええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!?」」」」」
「「「えっ!?」」」
当然麻井と佐村とイゴス以外の野田とミオーズら、10人は大声で叫び驚いた。
そして麻井も佐村もガドもこの展開に理解出来ずにいた。
ミオーズの正体は獣人の王女で、新キャラで彼女の親友のセドール・ハクホス・メラッテ・ローキグは、城で働くメイドでした。




