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心の鎧甲  作者: 鴉山大樹
第04章 獣と鳥と新たな出会い
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第36話 獣王パーク到着

目の前には青く輝く海が広がり森が多い茂る自然の多い国。

ここが獣人の住む獣王パーク。

そしてこの国の名物の1つである美しい緑に溢れて、風も静かに吹いて平和な森に、5人の妖怪が立っていた。


「スミレ、一応尋ねるが?」

「ええ、ここが獣王パークですよ」


すでに知ってると思われるけど、調査としてやって来た野田達である。

しかし野田と倉山とダイゴは混乱していた。


「まさか、こんなパッと……」


なぜならば一瞬のうちに獣王パークの、国内にある森に立っていたからだ。


「これが、私達暗闇の特権の1つ!この指輪による転送妖術で目的地へ移動♪」


スミレが説明してくれた。

彼ら暗闇は全員に転送妖術の指輪を支給されて、それは時空の穴を開ける事でさまざまな場所に移動可能で、異国での調査のみ使用される。

ちなみに他にはパスポートなしでも、色んな国に行き来が可能である。


「俺……別の国に来るの初めてなんだ!!」

「じつは俺もなんだ!これが初めての海外調査だから」


初めての外国に野田達3人は、とりあえず周りをカメラで撮影し始めた。


「全く、これは調査であって観光じゃないんだからね!!」

「分かってるよ。でも噂じゃあ……内戦でボロボロなったって聞いたが、とてもそうとは思えないな?」

「この地の植物は成長するのが早いからな。きっと勝手に育ったんだろ」


倉山とダイゴは森を見回して、とても戦闘が起きたって信じられずにいた。

でも到る所に剣や銃に戦車と、さらには戦闘ロボの残骸が転げ落ちてた。


「見た目はどうあれ、戦場の傷跡は残っているわね」


レーグラスは残骸を拾いながら悲しそうな目をする。

その目はなにか強い悲しみに溢れて、少し涙も滲んでいた。


「なぁ、お前……一体、どうしたんだ?」

「えっ!なによ?」

「いや、なんか悲しそうな顔だったから……なにかあったの?」

「そんなの、新入りのアンタに教える義務なんて無いんだから!!」


心配した野田は尋ねてみたけど怒鳴られて離れてしまう。

するとスミレが怒った感じで近くに来ると


「もう、野田くんは本当に鈍感ね!」

「ス……ミレ」

「レーちゃんは意外とデリケートなんだから、そんなストレートに尋ねるのは失礼よ!」


スミレにまで叱られてしまう。


「……だったら、一体彼女に何があったんだよ?」

「それは、さすがに今は教えられません!」

「言っとくけど、俺は全然知らないからな」


倉山がはっきりそう言うけど、とにかく5人は人の居る所まで歩いて行った。











しばらくすると5人はついに町に着いた。

だがそこは半壊した建物が多くて、それを片付けたりする獣人がいっぱい居た。

しかも怪我人も多数存在した。


「こりゃ酷いな……本当に内戦があったんだな?」

「見た限りでは、相当な被害が出たようね」


改めて5人は、戦場があったと実感する。

ちなみに残骸を片付けたりする獣人の中には、ボランティアの人間や妖怪は勿論、救助・撤去作業ロボットも混じっているのが分かった。


「あの?」

「ん?」


すると誰かの呼びかけが聞こえたので、振り向くと虎耳と虎の尾をした、少し活発そうな雰囲気をした獣人の少女であった。


「君は?」

「私はミオーズ!もしかしてボランティアの人ですか?」

「え?」


ミオーズと名乗る少女はいきなり妙な事を尋ね始める。


「いや、私達は……」

「ちょうど良かった!さぁ、こっちです!仲間が待っていますので」

「ちょっと、俺達は!?」

「本当に良かった!町がこんな状態な上、人手不足だったから♪」


なにやら勘違いしたミオーズは嬉しそうに、5人を無理やり車に乗せて、どこかに連れて行く。

これは当然5人はどうしようかと困ってしまう。


「待っててくださいね!もうすぐお仲間さんの所に連れてきますから!!」

「どうしよう、俺達ボランティアと勘違いされてるよ」

「仕方ないよ……終戦したと言っても、戦争が起きた国に来る人なんて、ボランティアか救援物資の業者さんぐらいだからね」

「てか、私達はこんな事してる場合じゃないんだけど……」


5人はこの場から逃げようとしていた。

でもウキウキと嬉しそうに運転するミオーズに、自分達は違うと信じてもらえるかどうか不安だった。もし言ったら言ったで、きっとショックを受けてがっかりする可能性も高かった。


「さぁ、着きましたよ♪」


目的地に着いたのか、ミオーズは車を止めて降りるので、5人もつられて降りた。連れてこられた場所には、なにやら野田達が知っているような妖怪がたくさん居た。


「あれ?なんかここの人達、どっかで見た事あるような?」

「たしかに……特にあそこの2人に、なんか俺の知り合いの面影が?」

「アナタ達の仲間を連れてきましたよ!」


ミオーズはその2人の妖怪に野田達を見せた。

だがその相手は。


「進?」

「姉ちゃん?!」

「進くん!それに猛くんにダイゴくんにスミレさんも!?」


なんとそれは優とミリクであった。

新キャラの虎ミオーズ登場です。

次回は野田姉弟の関係はどうなるか?

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