第33話 野田VSジャバウォック
漸くレイガに届け物を渡す事が出来た野田達であったが、なぜか野田はレイガの部下である。ジャバウォックのヘグラーパーと勝負する羽目になった。
「まさか……俺にあれと戦えと?」
野田は身体から大量の冷や汗をかいて、ヘグラーパーに指を刺しながら恐る恐る尋ねた。
「もちろんよ?さっきの戦いを見たけど」
「ってお前、初めから近くまで帰ってたのか!?」
「もちろん!ただ面白くなってたから、邪魔しちゃならないと思って♪」
「そんな理由で止めなかったの!?」
レイガのお気楽な性格を改めて理解して、怒鳴りつけようとしたけど、ヘグラーパーといつのまにか現れた。ブロドンとパメラが睨みつけるので、これ以上文句を言ったら危ないと分かった。
「とにかく、アンタの実力。たっぷりと見せてもらうからね♪」
そのまま少し離れると、いつのまにかディグット達が用意した、椅子に座って紅茶を飲む。
「おーーーい。死ぬんじゃないぞ」
「俺はこれ以上、仲間が死ぬとこなんて見たくないから」
「でも、九尾の部下ですから、あんまり傷つけないように!」
かなり離れた所で倉山とダイゴとホルは、野田に対して少し適当に応援する。
「アイツら……あんな遠くで応援して!」
薄情な3人に野田は少し殺意を持つ。
「野田さん、あんまり無理しないでくださいね」
だがソロリックは野田の側に居てくれた。
「分かってるよ。でも危ないから、アーマーは出してから離れてよ?」
「もちろん!」
ソロリックがペンダントを野田にかざすと、光が飛び出してそのまま野田に当たった。
「あれって!」
「「なっ、なんだ!?」」
「ほう……」
そして野田の身体に心の鎧甲・願望が装着し、そのまま全身を願望の力でアーマースタイルになった。
「なんだ野田!その姿!」
「悪いが、後にしてくれないか。話すと長くなる!」
言いながら剣と盾を出して構える。
ヘグラーパーはジロジロと睨むかと思ったら
「ぐおおぁぁぁぁぁぁ!!」
叫びながら突進して、長い尻尾で鞭のように攻撃してきた。
すぐさま避けたが、口から光線を発射したので盾で身を守った。その後すぐに剣で反撃したが避けられてしまう。
「このっ!このっ!」
半自棄になりながらも攻撃し続けたが、簡単に避け続けられていた。
「クソ!これでも喰らえ!!」
とたくさんのブーメランで攻撃してみたが、息を吹き返して全て落とした。
「うぐぐ……」
完全に野田は八方塞になろうとしていた。
「う~~~ん。なんという……」
「完全に遊ばされてるな?」
倉山とダイゴが顔を見合わせながら呆れてしまう。
「やっぱり、経験の違いかな?しかもあの体格でかなりの瞬発力を持っるから、戸惑ってるみたいだね?」
ホルも少し呆れながら冷静に分析をしていた。
「ちょっとみんな!野田さんが心配じゃないのですか!?」
ソロリックは3人の態度につい怒ってしまう。
「大丈夫だよ。きっと野田なら、いい解決策があるかも知れないからね?」
ホルはソロリックを落ち着かせるが、それでも彼女は心配してしまう。
ちなみに野田はかなり疲労していたが、なんとか勝つ為に必死であった。
「だったらこれは!」
すると両腕をキャノン砲にして撃ってみた。
だがさっきの光線で相殺されてしまう。しかしその隙をついて、野田はそのままジャンプして、ヘグラーパーの頭部に飛び蹴りを決めた。
「よっしゃ!どうだ?」
確認してみるが、どうもダメージは低かったらしく。
「うわっ!」
踏みつけようとして来たので、それも避けると致死レベルの低い光線銃を出して撃ってみた。
しかし巨体のわりに素早く動くので、何発も外れてしまった。
「だったら!」
すると野田はヘグラーパーの尻尾にしがみ付いた。
当然激しく動いて振り払おうとするが、そのまま頭部に向けて撃った。するとヘグラーパーは当たって驚いたのか、思わず飛び跳ねてしまうので野田は手を放してしまう。
「仕方ない。次はこれだ!!」
2本の剣を出して斬りつけたが、ジャバウォックには鋼やダイヤ異常の、強度と硬質な鱗を纏っていたので、全く歯が立たなかった。
「噂だと思ってたけど、ジャバウォックの鱗ってこんなにも硬かったんだ」
「おいおい!相手は効いてないぞ!!」
「もっと死ぬ気でやれ!!」
「本気を見せてみろ!ソロリックが見てるよ!!」
倉山とダイゴとホルは遠くで応援をするが、野田にとっては殺意を持ち始める。
[クソ……アイツら覚えてろ!!]
でもとにかく攻撃しなくちゃやられてしまうので、すぐにガトリングを出して撃ちまくるが、全く効果がなく突進してきた。
そこで両腕から棘を出し、思いっきりジャンプして、背中に乗ると強く殴りつけると、それが効いたのが大きな叫び声が響いた。
「良し!効いてるな!!」
野田がもう一発パンチしようとしたが、そうさせまいと身体を揺らして野田を振り払う。
「へぇ?やるわね?」
「まだまだ!次はこれだ!」
しかし野田が考えたのは、両足にポゴのようなバネを出して、縦横無尽に飛び跳ねるた。
すぐさま捕まえようとするが、デタラメに飛び跳ねるので、逆に翻弄されてしまい。さらには両腕から鎖鉄球を出して何発も攻撃する。
「捕まえたいか?だったら着いて来な!!」
野田はすぐ翼とジェットエンジンで空を飛び、ヘグラーパーも追うように羽で空を飛んだ。
「やっぱり追ってきたか!?」
そのままミサイルを出していっせい発射して、かんしゃく玉のように周りを爆破して錯乱させた。
「うおぉぉぉぉぉぉ!!」
その隙をついてヘグラーパーの胴体にしがみ付いた野田は、そのまま地面に急降下して叩きつける。
「「きゃっ!?」」
「「うわっ!?」」
「派手ねぇ?」
落ちた場所から砂ホコリと衝撃風が起きた。
だが砂ホコリが晴れて彼らが見たのは、目を回して頭にコブを作って伸びるヘグラーパーと、息を切らせながらも立っている野田の姿であった。
「はぁ……はぁ……どうだ?」
かなり体力を消耗したらしく、倒れそうになってしまうので、ソロリックがいち早く駆け寄る。
「野田さん!大丈夫ですか?!」
「ああ……はっきり言って、疲れた」
そのままソロリックの腕の中で気を失ったので、アーマースタイルは解除され、願望はペンダントに戻った。
野田とジャバウォック・ヘグラーパーの勝負では、見事に野田が勝利しました。




