第31話 伝説の九尾現る
幻術を見破って九尾の住む屋敷に辿り着いた野田達だが、そこにガーゴイルとジャックランタンが立ち塞がった。
「コイツらって、九尾の手下か?」
「もしそうだったら、強いかも知れんな?」
「ほんとに強いかどうか、やってみるしかないな」
野田達3人はそれなりに構えたけど、数では上だが武器を持っていない為、少し不利な形になっていた。
「みんな!これを!」
するとソロリックはペンダントから剣を、3本も出して3人に渡す。
「これで、こっちが有利になったな!」
「だが、油断するなよ!」
「言われなくても、分かっている!」
そのまま3人は剣を振りかざして一斉に飛びかかった。
「ふん!」
しかしガーゴイルとジャックランタンは、彼らの行動が手に取るかのように、余裕で交わして
「ぐあっ!」
「うぐ!」
「がは!」
「「みんな!?」」
そのまま殴られ蹴り付けられたりてしまう。
「貴様らごとき若造に我らを倒せるものか?」
「九尾の右腕である我らが」
野田達をバカにするかのようにあざ笑ったりする。
「この!!」
だけど負けずに野田は剣で隙が出ないように何回も攻撃しまくった。
でも相手は全身が鎧その物の妖怪なので、しかも盾まで持ってるので意味はなく。
「おら!」
「ぐっ……」
ついには膝蹴りを喰らってしまう。
「うが……」
「くたばれ!!」
「おっと!?」
ガーゴイルは大きく剣を振りかざしたが、慌てて避けるが剣を叩き付けた場所から、大きな衝撃音と風が出てクレーターが出来た。
「マジかよ……」
「余所見はするな!!」
今度はガーゴイルが攻撃してきた。
ガーゴイルの剣さばきはミヤト程ではなかったけど、豪快で隙がない動きで攻撃し続けたので、野田は剣で防ぐのが精一杯で段々体力が奪われていくのに気づく。
[ヤバイ!このままじゃやられる……だったら!!]
すると野田は少し距離を取って、ガーゴイルの周りを回り始める。
「なに!?」
[パワーでダメならスピードだ!!]
そして野田は後ろに回りこんで、勢い良く体当たりを咬ました。
が
「ぐえ!!」
当然のように全身硬い鎧なため効果がなく、逆に野田自身が跳ね返されてしまった。
それから倉山とダイゴの方は、残像が見えてしまう程の速さで、動き回るジャックランタンに戸惑う。
「なんだよ、コイツ!?」
「まるで隙がない!?」
2人が焦ってる中、ジャックランタンが槍を投げた。
「うわ!?」
「あぶな!?」
「隙あり!!」
すると今度は口とランプから巨大な炎を吹いた。
「あちちち!!」
「マジかよ!?」
驚いて急いで避けたが、その瞬間。
「うふふふふふふふ」
「なに!?」
「うわああ!!」
ジャックランタンは両手に鎌を持って、高速で身体を回転しながら突っ込んできた。
すぐさまかわしたが、さっきよりも素早く動くので、ダイゴの顔に傷が出来てしまう。
そしてついには
「そらよっと!!」
「ぐあっ!!」
猛スピードで突進しながら、倉山の腹部を強く殴り飛ばした。
「倉山!?」
ダイゴは吹っ飛ばさて腹を抑える倉山に近づくけど。
「痛て!!」
「「野田!」」
そこにちょうどガーゴイルに体当たりをして、失敗した野田も倉山達の所まで吹っ飛ばされてしまった。
「くそ……なんだよ?」
そして野田は2人の実力がはっきり違うと理解した。
「大したことないな?」
「いい加減に諦めたらどうだ?」
ガーゴイルとジャックランタンは、完全に野田達を見下されてしまう。
しかしそんな事で野田と後の2人が諦める筈はなかった。
「こうなったら、一斉にかかってみるか?」
「ああ、だったら俺が先陣を切る!それに続いて」
「そのまま突撃だ!!」
3人は作戦を決めると、行動を開始した。
まずはダイゴが顔の傷から出た血を硬質化し、ナイフにしてガーゴイルとジャックランタンに目掛けて投げた。
「くだらん!!」
ガーゴイルが盾で防ぐのだがしかし倉山が懐から、スーパーボールみたいな玉を取り出した。
「行くぞ!!」
そのまま投げ飛ばしたが、そこから煙と光と大きな音が出た。
じつはその玉は煙幕とスタングレネードが合さった物で、暗闇で使われる隠し武器の1つであった。
「うわ!まぶし!?」
「音が!?」
「よし今だ!!」
ソロリックとホルに被害が出たが、野田とダイゴは素早く目を閉じて、倉山の仮面には調光レンズになったので、あんまり被害が少なかった。
そして野田達は一斉に飛び掛って、辺りから煙幕の煙と砂ホコリが、舞い上がってしばらくしたら晴れたけど。
「「「あれ?」」」
2人の姿が消えて、代わりにジャックランタンのローブがあった。
「アイツら、一体どこに?」
「……まさか?!」
野田が気づいた時にはすでに遅く。
ローブからガーゴイルが現れて野田達に体当たりした。
「「「うわっ!!?」」」
「野田さん!?」
「みんな!!」
回復したソロリックとホルは慌てて野田達に駆け寄る。
「なかなかのコンビプレイだったが……まだまだ甘いようだな?」
さらにローブから手とランプと、カボチャが出てきて元通りの姿になった。
「コイツら、やっぱり強い!」
「なんてコンビネーションなんだ」
このままでは本当に負けてしまう。
とそう思って諦めようとしたが、その時。
「コラ!」
どこからか女性の声がしたので、その声が出たほうに顔を向けた
そこに鬼の女がグリフォンに乗って空から、しかもなにやらたくさんの荷物を持って現れた。
「誰?」
「「ご主人様!?」」
[ご主人様?]
いきなりガーゴイルとジャックランタンは、鬼を見ると慌てて声を上げながら頭を下げる。
すると鬼はグリフォンの背中から降りて、地面に見事に着地する。
「「ご主人様!お怪我は!?」」
「心配要らないから?」
2人に心配されながらも、今度は野田達をジロジロと見る。
「ふ~~~~~~ん。あの結界の秘密を解いたのね?」
「え……て、アナタは一体?」
「私?私はね」
そして鬼はボン!と煙が出て煙が晴れると、美しい金色の毛をした狐の頭部で、お尻には1本が普通の狐の尾であとの8本が、手の形をした尾の妖孤の女に姿を変わった。
「ま……まさか!!」
「もしかして、アンタが!?」
「いかにも私は源レイガ。九尾の妖孤だよ♪」
そう彼女こそが、神に近い妖怪の一つ、九尾の妖孤・源レイガだった。
「それじゃあ……アナタが、麻井さんにぬらりひょんの名と力を?」
「ああ、麻井くんね!たしかにあげたけど?」
ホルの質問にレイガはすんなり答えると
「おい貴様!」
「ご主人様になんて口を!」
ガーゴイルとジャックランタンは怒って戦闘態勢になるので、野田達もすぐに構えた。
「コラ!私を大切にしたいのは分かるけど、限度があるって事忘れないでね」
「「はい……すみません」」
でもレイガがすぐに叱ると、2人はそのまま反省する。
「とりあえず、立ち話しもなんだし、家に行きましょう♪」
と言われるままに野田達は、レイガに誘われて屋敷に向かった。
ついに九尾の妖孤である源レイガが登場しました。そしてレイガの手下にガーゴイルとジャックランタンと、グリフォンの他にあと1人存在しますが、それは次回までお楽しみに。




