第24話 謎の超高熱精霊
野田とアンリュウが戦っている時に、超高熱の精霊が2人の戦いの間に入ってきた。そして精霊とは肉体を持たない霊的存在が、自然の物質や元素に憑依するものである。
「なっ、なんだお前!?」
野田は高熱精霊に声をかけるが、精霊は何も答えずに木から地面に飛び降りる。
[つーーーーーか、なんだか俺かアンリュウに似たような感じがする]
すると高熱精霊は左手を前に出して。
「……その2つのアーマーは、私が貰う」
高熱精霊は手から高温のレーザーを発射した。
「うわ!?」
「くそっ!敵か!?」
アンリュウはガトリングを出して撃ちまくったが、精霊はマントを軽く振ると、そこから出た熱風で弾を全て溶かした。
「たっ!弾を、溶かした!!」
すると今度は精霊が右足を軽く地面に叩くと、強い衝撃波が出て野田・アンリュウとこの場に居る全員が地面に這いついてしまう。
「なんだ!?」
「どうして?」
「くっ!身体の自由が!?」
そうまるで精霊に敬い跪くかのように。
5人は何とか動かそうとするが、強い重力で押しつぶした状態で、まるで鈍いのなものにかかったみたいに、身体が精霊に跪くような格好で動けなかった。
だが、野田とアンリュウはそれを打ち消すように、起き上がった。
「さすが、心の鎧甲を持つ者達だ」
「え?まさかお前も?」
それに答えるかのように精霊はマントを脱ぎ捨てると、隠していた右手と右足に装着されたアーマーを目にする。
「あれってまさか……心の鎧甲!」
「しかも2つだと!?」
そうこの精霊も心の鎧甲の装着者であった。
「お前……一体?」
「さっきも言ったが、私は……全ての鎧甲を手に入れる者」
今度は高温の球を出すと、サッカーボールのように蹴り飛ばした。
「危ない!」
思わず野田はアンリュウを抱いて避けると、球がぶつかった跡が黒焦げになっていた。
「お前!名前だけでも!!」
「では名乗ろう。私はグレス・ドラー。もし他にも聞きたければついて来い」
高熱精霊はグレス・ドラーと名乗り背中から炎の羽を出して空を飛んだ。
「逃がすか!!」
野田はすぐさま、願望で背中から小型ブースター付きの羽を装備し。そのまま飛んでグレスの後を追うのだった。
だがさっきまで動けなくなった、モルトとミヤトとハークスオンは、グレスが離れたのか身体の自由を取り戻した。
「おい!ハークスオン身体は?」
「動けます!」
「じゃあ、もう逃げるぞ!!」
「おい待て!?」
アンリュウとハークスオンは転送の刻印を発動させると、まるで消滅したかのように逃げた。
それから上空では野田が高速で飛び回るグレスを、同じぐらいの速さで追っていた。
[なんて早さだ!]
野田は焦りながらも追いかける。
[ほ~~~~~~~短期間で使いこなすとは]
グレスはというと心の鎧甲をなんとか使いこなす野田に歓心していた。
だが野田はビームライフルを出して撃つが、グレスは熱風のバリアを作って身を守る。さらに熱線レーザーを撃って来たので、すぐさま避けて追跡する。
「あれって!?」
「間違いない。野田くんだっ!?」
そして当然ソロリックとホルは空を見上げて、空中戦の様子を目撃していた。
「あの人って一体?」
「分からないけど、もの凄い熱を……感……じる」
「ホルさん!!」
するとホルは突然倒れた。すぐさまソロリックが駆け寄る。
「ホルさん!どうしたの!?」
「僕は雪だって知ってるでしょ?少しの熱や暑さは大丈夫だけど、なんていうか火を司る妖怪や、火と炎の精霊が近くに居たりすると、こんな風に調子が……」
「こんな弱ってまで言わなくて良いよ!!」
身体から汗と水蒸気が出なから説明する。
それから野田とグレスは未だに空中戦を続けていた。
「喰らえ!」
「くだらない」
野田はミサイルを10発発射するけど、グレスは避けたり高熱の盾で溶かしたりする。
「は!」
そのお返しかグレスは手から高温の槍を出して投げた。
「熱!?」
野田も避けるが少しかすって声を上げてしまう。
「クソ!だったら!!」
ついに頭にきたか鞭を出してグレスの足に巻き付いた。
「なに!」
「うおりゃああ!!」
そしてグルグルとハンマー投げのように回って、そのまま地面にぶん投げると落ちた先から煙や熱気が出た。
すぐに落ちた所に着地すると、周りの草や木が焼け焦げているのが分かる。
[アイツ……大丈夫か?]
野田は一度願望で作ったアーマーを解除した瞬間。
「うご!!?」
無傷のグレスが現れて野田の口を塞いだまま持ち上げた。
「まさか、ここまでこのアーマーを使いこなすとは大したものだ」
偉そうに野田を褒める。
「だがな、やはり使い続けた経験値は私の方が上だな?」
掴んだ手を離して野田は腰が引けたか、または体力切れか立たなくなった。
「お前の名を聞こう」
「野田進だ!」
「……また会うといいな」
そしてグレスは羽を出して、空を飛びどこかに去っていった。
超高熱精霊・グレス・ドラーの力はこんな物ではありません。そしてライバル登場で野田の物語はもっと加速する。




