第23話 心の鎧甲の力
あれは野田がミヤトの元に向かった時の事。
森に隠れてたソロリックとホルだけど。
「私も行かなきゃ」
ソロリックも戻ろうと言い出した。
「ちょっと!アナタまで行っても足手まといになるだけだよ!!」
「でも!野田さんだけじゃ不安だよ!」
「だからって……」
2人が言い争っているけど、そんな事してる場合じゃなかった。
「とにかく、ここは待つしかないよ」
「そんな事は……」
するとソロリックはケースに手を出し始めて。
「ソロリックさん!今度はなにを」
「だって、なんか凄い武器が入っていそうだから」
「またなに恐ろしい事を考えてるの!?」
ついに言い争いになってしまう。
「あれ?それ光ってない?」
「え?」
ソロリックのペンダントにある、人型の溝の胸あたりが光りだした。
「これって……なんなの?」
「私にも分からないけど」
しかしソロリックは気づく、ペンダントは何かに反応しているのにと。そしてそれは
[まさか……]
ソロリックはペンダントをケースに向ける。
するとペンダントから光が出て箱・ケースに直撃すると、ケースが壊れて中に入っていたのが、光とともに飛び立った。
「なに?あれって……?」
「あれはきっと、野田さんの力になる物だと……私は思うの」
ソロリックはその光に向かって祈った。
だが、その光景を見ていた者が居た。
そしてここ、モルト邸。
隠れてた野田が見つかってしまい、アンリュウに撃たれそうになった時。
「え?なんだ!」
突然飛んで来た光が野田に当たった。
「野田!?」
[これは……まさか]
光がなくなると野田の身体にアーマーの胸部分が装着された。
「これって……なに!?」
当然のように野田は突然現れたアーマーに戸惑う。
だけど、それはアンリュウとハークスオンも同じであった。
「ねぇ、あのアーマーってあれ?どうしたの?」
だがアンリュウは気づいていた。あのアーマーを。
「もしかして……それって?」
「ああ、こいつこそ心の鎧甲・“願望”だ!」
「「「えええ!!?」」」
野田が今着ているのが心の鎧甲の1つであった。
「これか、心の鎧甲!?」
「しかもお前が装着するとは!」
「でもなんか、凄く力が湧くっていうか、しっくり来るな!!」
野田は思わず興奮してしまう。
だが、そんな様子を魔人2人も見ていた。
「まさか心の鎧甲の1つ。でもとにかく、アレを持って帰れば」
ハークスオンが振り向いたそんな時、アンリュウはガトリングを作り出す。
「アン……リュウ?」
「とにかく、死ね!!」
ガトリングで野田に向かって撃ちまくった。
「野田っ!?」
「ちょっ!いきなりなんて事を!?心の鎧甲まで破壊したら!」
「いや、そうでもないな?」
舞い上がった砂ほこりの中からは、野田は盾を持っていて身を守ってた。
「その盾って……どこから?」
「あ?ここからだけど?」
胸アーマーの両肩にはいつのまにか蓋のように開いて、盾はテニスボールサイズの球になって肩パーツの中に入っていった。
「へ~~~~~~スゲェな。他には?」
今度は左肩が開くとまたさっきと同じ球が、飛び出てレーザー銃になった。
「今度は銃に!?」
「なぁ、モルト。教えてくれよ?これを?」
野田はモルトに振り向いて今自分が着てる願望について尋ねた。
「心の鎧甲・願望の能力は願いの具現化。つまり装着者の考えた道具を、無限に生み出す事が可能だ!!」
モルトの説明からして、つまりアンリュウの創造魔法に近かった。
「まさか、あんな能力があるなんて……でもアンリュウと変わらないよね!」
「えっ!……ああ」
徐に返事をするアンリュウだが、じつは彼女の魔法にもリスクがあった。
[だけど……アタシの魔力は、無限じゃないから……]
さすがのアンリュウも少し焦り始めた。じつはさっきの戦いで大分魔力を消費したから。
「んじゃあ、これの力は?」
さっそく野田はレーザー銃を岩に向けて、撃って見ると岩が見事貫通した。
「おお、スッゲェ!!良し!次は身体を守るアーマーを!!」
すると願望から6つの球が出るとそれぞれが、頭部・腹部・右腕・左腕・右足・左足と、胸以外のアーマーに変わって野田の身体に装着した。
「形だけで特殊能力も攻撃力もないが、身を守るにはちょうどいい!!」
準備運動のように背伸びや腕回しなど身体を動かす。
「それじゃあ、行こうか!!」
すると野田は足から車輪を出してアンリュウに突進してきた。
「おっと!喰らえ!」
だがアンリュウもすぐに避けてまたガトリングを撃ちまくるが、全身擬似アーマーを包んだ野田には効かず。
さらに右腕を剣にすると
「おりゃ!」
ガトリングを真っ二つに切り裂いた。
「くっ!」
すぐさまアンリュウは大剣を出して振りかざしたので、野田も左手を盾の形に変えて受け止める。そしてその瞬間に野田は思いっきり、アンリュウの腹を蹴り飛ばした。しかし体制を整えると、今度はスティンガーミサイル2個を出して発射する。
すると野田は左手を巨大なグローブのような形にし、ミサイルを掴みとってアンリュウの方に投げつけるけど、怠惰の力でミサイルのやる気をなくしてミサイルを消した。
「なんて戦いだ!さっきまでと次元が違いすぎる」
ミヤトは心の鎧甲を巧みに使う2人の戦いに、着いて来られなくなっていた。
[そうか……つまりアンリュウと野田さんは、心の鎧甲に繋がってるって事か!]
ハークスオンは2人が心の鎧甲の波長か何かで、繋がっているから度々で出会う気づいた。
「へ~~~お前ってこんなに強いんだ」
「つーーーか。初めての癖に使いこなせてるな?」
と2人の闘志が燃え上がって来て、野田とアンリュウは剣を出して、そのまま相手に向かって行ったその時。
「なっ!?」
「なんだ!?」
高温のレーザーみたいのが2人の間に、掠るかのように発射されて、2人は思わず立ち止まった。
そして振り向いた先には、木の上の天辺に立っている、強い熱気に筒まりマントを羽織った、超高熱の精霊だった。
野田に心の鎧甲が装着されて、ついに物語が本当に動き始めました。
そして超高熱精霊は野田のライバルです。




