第21話 手伝い騒動
モルトの家では、野田達が手伝いをしていた。
草むしりや掃除にまき割りはもちろん、荷物を運び鍛冶の手伝いもするが、ほとんどがなぜか野田で。あとのソロリックとホルは食器洗いと掃除で、ミヤトは武器の手入れや試し切りをやっていた。
「なぁ、なんで俺が力仕事中心で、他は地味なんだ?」
「私のも大変だが?」
「お前には言ってない」
ミヤトの意見を無視した。
「当然だろ?女性を大切にしなくちゃ」
「じゃあホルはどうだ!アイツは男だぞ!!」
「男!!」
ミヤトはホルが男だと気づいて驚き。
「あの?どうし」
そこにホルがやって来たと思ったら、いきなりミヤトは彼の胸と股間を触った。サワサワモミモミとした手つきで揉んで、当然野田は引いてホル本人も顔を真っ赤に涙目で固まった。
そしてしばらくすると手を離して考え込んで
「本当に……男だったのか……」
「だからって……なんでいきなり触るんですか!!」
大声で泣きながら怒鳴り、野田は呆れてしまう。
その頃、モルトは頼まれてた刀剣を打っていた。鍛冶場にはホルがすぐに溶けるかもしれない程、熱気が漂っててたった一人で何本という剣を作っていた。
「ふ~~~~~~さすがに大変だな?まっ、いつもとおりでいいか」
腕を回して伸ばしながらも作業を再開する。
でもそこにタオルを持ったソロリックが現れた。
「あの……汗を拭くタオルですが」
「話しかけないでくれないか?それにタオルに火がつくかも」
「そうですね」
場が悪いと思ったので出ようとした。が
「なぁ?そのペンダント」
「え?」
モルトはソロリックのしてるペンダントに指差して尋ねる。
「このペンダントが何か?」
「その……すまないが、ペンダントを見せてくれないか?」
「?別に構いませんけど?」
ソロリックはモルトにもペンダントを渡した。
[もしやこれは……」
そしてペンダントの真面目に、そして真剣に見たりして、何か確信に気づく。
「あの……」
「んぉ!」
でもソロリックの声に少しだけドキッとする。
「私のペンダントに何か?」
心配そうにして尋ねる。
「別に、なかなか精巧な作りになっていたから、珍しくて」
少し苦しい言い訳をして返す。
「そうですか……じつは野田さんにも見せて貰いました」
「おいおい、アイツに鑑定なんて出来ないだろ?」
「たしかに……って、まだ会って短いか長いかよく分かりませんが」
笑いながら鍛冶場から出た。
するとモルトは外に出て、腹部に備わった引き出しから古文書らしき巻物を取り出した。
[ペンダントを見た時、気づいたんだ!これと全く同じだと!!]
開けるとそこには心の鎧甲の能力と、あのペンダントの絵が描かれていた。
「この古文書に書かれたとおりなら。心の鎧甲とペンダントは何か繋がり、さらに装着者同士も波長が繋がってるらしいがな」
古文書を読み直しながらも心の鎧甲と、あのペンダントの関係に考えてしまう。
その頃、野田が掃除をしてると、あのケースを見つけた。
「これって……」
不思議そうに見つめながらもケースに触ろうとした瞬間。
「う!?」
何か妙な気配を感じて思わず驚いてしまう。
[なんだろう?まるで俺を待っていたような?]
そして今度はケースを開けようとした。
「おい!」
が、モルトが大声で止めた。
「全く、これは大事なものなんだぞ!」
ケースを片付けた。でも野田は怪しんでいた。
そして全ての仕事が終わったので、お茶を飲んでいた。
ただしミヤトは今、アンデグードに連絡していた。
「悪いな。今日は手伝わせて」
「いやいや、暇だったから」
「私も、そんな感じで……」
「でも本当に助かったよ」
モルトは3人にお礼を言う。
「でも、なんかミヤトさんは、あんまり働いてませんね」
「たしかに、武器の点検やまとめはしてたけど。それ以外はモルトさんと話してましたが、どんな話ですか?」
「いや……簡単な話さ」
尋ねて見るがすぐに流してしまう。
「なぁ?ところでさっきの、あの箱はなんだ?」
今度は野田がケースについて尋ねた。
「箱?」
「ああ、大きなケース型な箱だよ。あれには何が入ってるんだ?」
「あれもお前達には関係ない!!」
問いただして見るけど、当然の反応だった。
「君達、なに騒いでるんだ?」
とここにハヤトが来る。
「「ん!!」」
すると野田とミヤトはなにか気配を感じた。
「あの、どうしたので」
「2人共!なんかやばそうな殺気が」
「「えっ!?」」
野田の言葉に驚くとミヤトはすぐに剣を抜いた。
「ここは私が何とかする。だからお前達は」
「待てよ!いくらお前でも1人じゃダメだ!俺も一緒に!」
「心配するな!それにお前はこの2人を守らなきゃならんだろ?」
まるでマンガに出てきそうな台詞を言ったりする。
「おいおい、いくらなんでも」
「大丈夫だ!俺も残る」
「モルトも!でも……」
「心配するなって!ほら、このを持って行け!」
モルトはケースを野田に渡した。
「おい!なんで!?」
「良いから!!」
「……分かったよ!ほら行くぞ!!」
「うん」
「2人とも、無事でね」
野田はケースと2人を連れて逃げた。
そしてミヤトも外に出ると一本の木に近づいた。
「そこにいるのは分かってる」
ミヤトの言葉に反応して、木から下りて現れたのはアンリュウとハークスオンだった。
「さすがアンデグード、アタシ達の居場所を見つけるなんて」
「いや、ベタベタすぎると思うけど」
焦るアンリュウにハークスオンは呆れてしまう。
「お前達、鬼じゃないな?」
「なんか……なにもかもバレ続けてるな?」
「仕方ないね!」
そしてハークスオンは自分とアンリュウにかけた、魔法を解いて本来の姿に戻った。
またホルにエロハプニングです。
そして次回はミヤトとアンリュウの対決と、心の鎧甲の能力の1つが出てきます。




