第19話 魔人の調査2
まさか図書館でまた再会してしまい、3人の間に重い空気が漂い続けた。
[おいおい、なんだよこれ?これで3度目じゃんかよ!]
[一体どういうこと!あたしとコイツってどんな形で繋がってんの!]
野田とアンリュウはそれぞれ心の中で混乱し続ける。
「あの、もしかして野田さんも本を?」
「まぁ……母の代わりに本を返しに来ただけで」
[つーか、俺なに見せてんの?]
本の入った袋をなぜか見せてしまい、なんか誤魔化してると勘違いされてるかと、冷や冷やしてしまう。
「そっか……じゃあ、ちょっと中を案内してくれないか?」
「ああ、別に良いぜ」
さっそく中に入って見るとかなり広く、本棚で周りが迷路みたいな構造で、本が有象無象になっていた。
[すっごい……こんなに広いんだ……]
[マジカルパレスの国立図書館と同じ、いや!それ以上!]
2人は思わずキョットなってしまう。
「おい、危ないぞ」
野田が2人に声をかけた途端、いきなり本棚が歩き出した。
「なっ!なにあれ!?」
「道具が妖怪になった九十九。この図書館の本棚の半分があれだ」
驚く二人に説明をした。
そして野田は借りてた本を返した。
「それで、2人は何を探すの?」
「まぁ……歴史関係かな?」
質問に思わず答えてしまう。
「ふ~~~~~~ん。とりあえず案内するよ。」
野田に案内された先に大きく立派な扉に着く。そして扉を開けるとそこは周りが全て本棚が続いて、周りにはケットシー改め化け猫・猫又の従業員もたくさん居た。
「……まさかここにある本全部が?」
「もちろん、全て歴史物」
2人は当然のように驚く。
この大量の本の中で特定の物を探すのに、何日かは掛かりそうだから。しかしここまで着たからには、なんとしても手掛かりを探すしかなかった。
「なぁ、俺も手伝ってやるけど……」
「「気にしないでください!」」
「あ……そうですか……」
2人は揃って拒否した。一緒に探してたら怪しまれると思っていたから。野田は仕方なくマンガルームでマンガを読んだり、視聴室で映画のビデオとDVDを観ていた。そしてアンリュウとハークスオンは、彼らも彼らで無限に近い歴史資料から、心の鎧甲に関係がある本を探していた。が、作られてから管理や封印するまでの、内容が書かれた歴史書が多数あるだけで、どこに封印されたかの資料が全く見つからなかった。
「全然見つからないね」
「あるとしたら、全く関係ないのばかりだし」
疲れて椅子に座って休憩する。
そしてしばらくボーっとしてると、野田が近づいてきた。
「おーーーーーい。その探し物は見つかったか?」
声をかけてみるけども、無いと首を横に振る。
でもアンリュウは本を持った妖怪が、階段で地下に下りるのを見つけた。
「ねぇ、あれって何?」
「え?ああ、地下に静かに読む為の個室があるんだ。たしか特別な本や資料を直したり、一時的に保管する部屋も」
「え!!」
保管室という言葉を聞いてアンリュウは、そこならあるかもしれないと気づいた。
「ハークスオン」
「うん、もしかしたら」
「そうね。じゃあ悪いけど」
「任せて!!」
2人はコソコソと小声で会話して。
「ん?どうしたんだ2人共?」
「いえなにも!ところで野田さんに聞きたい事が」
ハークスオンが野田の注意を引き、アンリュウは早速地下に行った。
そして地下に着くとすぐに保管室に入ったアンリュウは、心の鎧甲に関係あるのを探し始めた。
しかしさすがにここも広すぎて、探すのが混乱だと思われたが、ある一冊の本を見つけて見てみる。
[これって……]
それはなんと心の鎧甲がおさめられてる場所の地図が描かれていた。
[あった!やっぱりここに保存してたんだ!!]
すぐにアンリュウは魔法で図面を紙にコピーして、本を棚に戻して部屋を出た。
「ふ~~~~~~手掛かりが見つかって良かった♪」
すぐに階段に行こうとした時。
「おい」
「え?」
なぜか目の前に野田が現れた。
「お前……保管室でなにやってた?」
「なにって……てかお前なんでここに?」
「振り切って来ただけだ!それよりなんで保管室に!!」
かなり怖い顔でアンリュウに質問する。
「べ……別に……」
「その懐に締まっているのは?」
「なっ、なんの事だ?」
「もしかして、心の鎧甲に関係あるのか?」
「うっ!!」
野田の言葉に思わず汗をかき続けね。
「なぁ、偶然出会い続けるのは分からないけど、どうしてそんなに心の鎧甲にこだわっているんだ?俺もそれなりに力を貸すから、教えてくれよ」
なんとか事情を聞こうとするけども、そう簡単には答えられないのが普通であり。さらにハークスオンの魔法が解けたのか分からないが、アンリュウの頬から少しだけど刻印が浮き出てきた。
[げっ!まずい……ハークスオンからの充電忘れた!!]
慌てて頬を手で隠すけども状況が変わらないのがそのままだった。
しかし野田はしばらくしてからアンリュウの、何かに気づきついにこんな事を尋ねた。
「……もしかして、お前と彼女は妖怪じゃないの?」
「くっ!」
「ぐあっ!!」
このままではまずいと思ってつい、体当たりをして野田を振り切って階段を上り。そわそわと心配するハークスオンを見つける。
「ゴメン!足止めできなくて」
「そんなのは後!早く逃げるぞ!!」
「え?はい!!」
アンリュウはハークスオンの手を握って、従業員に怒られながらも走って図書館を出た。
それから野田も図書館を出て周りを見回しながら、アンリュウはハークスオンを探すけどどこにも居なかった。
[あいつ等……一体?]
そしてやはり野田は2人に疑問を持ち続けた。
だけど野田はもうすぐあの2人と対決して、秘められた力に覚醒する時が迫ってきたのだ。
野田はアンリュウ達の正体や秘密に少しだけ気づき始めていました。




