第18話 魔人の調査1
アンリュウとハークスオンはモンスターゾーンに着いて、心の鎧甲を探す為にまずは町で情報収集を始めた。
しかしさすがに妖怪・モンスターの種類が多くて戸惑っていた。たとえば両足が車輪の輪入道や、幼児体系の手と足が鳥で羽の生えたモーショボーや、坊主の格好をして頭部がネズミの鉄鼠など、誰に聞けば良いのか分からなかった。
「なんか……ここに来たの間違いだったね」
アンリュウは半分あきらめかけてた。
「でも……来たからにはやらないとダメだから」
「そうね。がんばるしかないか」
ハークスオンの励ましで仕方なく聞き込みを始めた。
しかし当然心の鎧甲の事なんて知らない人が多いし、知ったとしてもその場所なんて全然知らなかった。
聞き込み疲れた2人はカフェで一休みした。
「やっぱ簡単にいく訳ないよね」
「たしかに……」
2人は本当に諦めかける。
「あの……」
「「ん?」」
2人が振り向くと野田がコーヒーとハンバーガー&ナゲットを載せたトレイを持っていた。
「なにか?」
「いや、合い席良いですか?」
「別に良いですけど?」
許可を貰ったのでさっそく座った。
[へ~~~結構いい顔した鬼ね]
[ちょっと好みかも]
男にも女にも見える野田の顔を思わず見とれてしまう。
「あの、僕の顔に何か?」
「別に♪」
見つめられて戸惑ってしまう野田だった。
「ねぇ君?心の鎧甲って知らない?」
「え?心の鎧甲?」
そしてアンリュウは野田にも心の鎧甲を聞いて見た。
「聞いたことあるけど、あんまりは」
「そう、じゃあ仕方ないね」
「ちょっと野田さん!!」
残念がる2人だったけど、いつのまにかソロリックが立っていた。
「ソロリックっ!なんでここに!」
「散歩してただけだけど、誰ですかその2人は!?」
ここで妙な修羅場になりかけたけど
「ただの合い席だよ」
「あっ、そうでしたか。すみません」
簡単に納得してしまい、魔人2人は思わず扱けそうになった。
「なんか……調子狂う……」
「まぁまぁ……」
なんだかんだでソロリックも一緒に座って、ついでに彼女にも心の鎧甲を聞いて見たけど
「私……そういうのには、興味とかなくて……」
当然の結果だった。
この後も、また2人で情報集めをし始めたけど、はっきり言って振り出しに戻っていた。
「ダメだ……全然収穫なし」
「しかも、もう夕方みたいだね」
ベンチで落ち込んだりしてると
「あれ?御2人さん?」
またもや野田と出会いました。
「アンタはたしか……野田?」
「そうだけど、なにしてんの?」
「いや、アナタこそなんでここに?」
すぐに尋ねたけど逆に尋ね返された。
「家の人が出かけたり遅くなったりしたから、外で食べようと思ったんだけど」
居た理由を話した。
「そうなんだ」
「……一緒に食べに行くか?」
「「はい」」
そして3人は定食屋でそれぞれメニューを考えて
「このA定食を」
「じゃあ、あたしもAで」
「私もそれでお願いします」
3人は同じものを頼んで、しばらくするとごはんと味噌汁と、角と触覚と牙が生えて黄緑色の、少し秋刀魚に似てる魚の塩焼きが出てきた。
教えておくけども世界融合の影響で、人間界の動物・鳥・魚・虫・植物が色々と進化して、とても奇怪な形や姿になったりしていた。
もちろん今の世界の食材半分は進化した物や、人間国が作ったバイオ食品となる。
それから3人で黙々と出てきた料理を食べる。
「なんか、これって縁なのかな?」
「なによいきなり?」
野田が軽い悪ふざけな台詞をしてアンリュウは冷ややかな返事をする。
「たしかに、なんかアンリュウと野田さんって、何かに繋がっているかも」
「「どこが!?」
ハークスオンの言葉に2人が同時に言うので、2人は思わず見つめ合う。
「まぁ、とりあえず食べ終わりましょう」
このまま3人は料理を食べ終わると、野田と別れた。
「どうする?」
「しょうがないからまた明日ね」
結局2人は良い情報が集まらないまま、ホテルに向かいながら1日目を終えた。
そして2日目。アンリュウ達は図書館に向かってた。
「やっぱこういう伝説は図書館だよね♪」
「そうそう、ここで調べればなんとか」
2人が城のような形の図書館に着いた瞬間。
「あ……!」
「「え?」」
またしても野田と再会してしまう。
なぜ野田とアンリュウが出会い続けるのかはもうしばらく待っていてください。




