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理想の孤独死【百十話 完結済み21.5万文字】  作者: Shimizu Atsushi


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第九話 LPT 四

 堤の言った「尊厳のある孤独死を迎える用意」とは、既に行なっていた見守りサービスをベースにしたもので技術的にはそれほど革新的ではなかった。むしろ技術以外の仕組みが天才的だった。それは、死後の遺言の執行や葬儀の手配、遺産の管理、残されたペットの保護など多岐に及んだ。しかし最もシンプルで、魅力的だったのは、次の約束だった。


「死後、半日以内に速やかに遺体の回収を行う」


 これは孤暑を経験した人たちにとって、最も重要な関心事だった。


「自分が死んだ後を心配してもしょうがない」


 そういう声も多く上がった。しかし自分の将来に「孤独死」という言葉が浮かぶ人にとっては違った。同じ死ぬにしても、「異臭騒ぎで近所を騒がせたくない」「特殊清掃のお世話になる未来は避けたい」そう思う人は予想以上に多かったのだ。

 堤はそうした人々に、まだ必要な法案が成立していないにも関わらず約束をしたのだ。

お読みいただき、ありがとうございました。


完結後に修正をしています。


よろしければブックマーク、ページ下部の【★★★★★】で評価をいただけますと嬉しいです。

よろしくお願いします。

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