第十八話 グレンガーディアン企画書
四月改編期
新番組「超空豪神グレンガーディアン」企画書 決定書
日付:一九八一年三月一〇日 作成:スタジオ銀河 企画開発室
一.企画意図
現在ロボットアニメ市場は成熟期を迎え、単純な勧善懲悪の物語だけでは、もはや視聴者の心を掴むことは困難になりつつある。本企画『超空豪神グレンガーディアン』は、従来のロボットアニメの王道である「ヒーローの成長」と「迫力あるメカアクション」を踏襲しつつ、敵側のドラマに深く切り込むことで、新たな視聴者層を開拓し、物語に深みを与えることを意図する。
特に、敵役である司令官「ゼルム」を、単なる悪役ではなく、高潔さと悲劇性を併せ持つ、もう一人の主人公として描く。彼の苦悩と決断を通じて、「正義とは何か」「人間とは何か」「生きるとは何か」という、普遍的なテーマを問いかけ、子供だけでなく、大人の鑑賞にも堪えうる、重厚な人間ドラマを構築する。
二.あらすじ
広大な宇宙を支配するスカル星団帝国は、次なる侵略目標を地球に定めた。帝国の総司令官であり、女王・アストリアの息子であるゼルムは、アンドロイド兵団と巨大ロボット「獣機」を率いて地球に侵攻する。
地球を守るために世界中から集められた運命の少年・少女(響勇気、剣司ハリソン、葛城さゆり、マリア・シウヴァ、葛城太郎)は、グレンディフェンダーズを結成、巨大ロボット・グレンガーディアンを駆り、ゼルムの率いる軍勢に立ち向かう。
三.主な登場人物紹介
*地球側
地球防衛隊・グレンディフェンダーズ。世界中から集められた天才少年と少女たちによって構成されている。
1号機「ブレイド」担当 主人公
名前:響勇気(声:星由紀夫)
国籍:日本 年齢:十六歳
特徴:リーダーシップがあり、熱血タイプ。どんなピンチでも諦めず立ち向かう。一本気で正直者。そのため敵の罠に嵌まることもある。司令長官・響謙造の孫。唯一の肉親である祖父に対しては愛情とともに、自分に厳しく当たることへ強い反抗心も持っている。
2号機「サーベル」担当
名前:剣司ハリソン(けんじ はりそん)(声:トーマス田中)
国籍:日本 年齢:十八歳
特徴:チームの最年長。飛び級でアメリカの大学を首席で卒業しており、電子工学の学士号を持っている。武器の扱いはベテランの域に達している。理論派で熱血タイプの勇気と対象的な性格。
3号機「レイピア」担当
名前:葛城さゆり(かつらぎ さゆり)(声:大原のりえ)
国籍:日本 年齢:十六歳
特徴:おしとやかな性格で名家のご令嬢。普段は優しくおっとりとした雰囲気だが、いざという時の腹の座り方は勇気ですら一目置いている。少し母親的な視線で勇気のことを見守っている。
4号機「マチェット」担当
名前:マリア・シウヴァ (Maria Silva)(声:野原由美)
国籍:ブラジル 年齢:十七歳
特徴:格闘技に長けている。明るいチームのムードメーカー。お色気担当で、いちいち慌てる勇気を見て楽しんでいる。忍者を祖先に持つ日系移民の祖父から、秘伝の武術「竜神拳」を学び免許皆伝を受けている。徒手格闘術の天才。
5号機「ダガー」担当
名前:葛城太郎 (かつらぎ たろう)(声:下原直美)
国籍:日本 年齢:十三歳
特徴:チームの中では最年少。葛城さゆりの弟。エスパーで念力が使える。また自分でコントロールすることはできないが時々未来が見え、動物の気持ちが分かる。寅次郎という猫を飼っていて、時々コクピットの中にも連れている。
地球防衛隊司令長官
名前:響謙造(声:奥山龍鳳)
国籍:日本 年齢:六十七歳
特徴:主人公響勇気の祖父。息子・謙一の忘れ形見、勇気の育ての親であり、地球防衛軍の司令官。勇気の成長を見守る。冷静沈着で常に相手の先手を打つ知将。かつて自分の立てた作戦で、息子を失ったことで自分を責め続けている。
*スカル星団側
名前:ゼルム(声:市原賢治)
年齢:十八歳(推定)
特徴:女王・アストリアの息子で地球侵略の司令官。もう一人の主人公。地球侵略のためには手段を選ばないが、一方で高潔さと美学を持っている。クララには次第に心を許し、仄かな恋愛感情を抱く。
名前:アストリア(声:澤田雅子)
年齢:不明
特徴:スカル星団帝国の女王であり絶対権力者。ゼルムの母。その生命の源は支配した星の住人の生命によるもので、住人をアンドロイド化することで、その命を我がものとしている。永遠の命を得ることで完全な宇宙の支配を目論んでいる。
名前:クララ(声:野本楠美)
年齢:不明
特徴:ゼルムの身の回りの世話をする奴隷アンドロイドの少女。優しさと芯の強さを持つ。もともとはある星の住民だったが、アストリアに攻め滅ぼされて命を奪われ、アンドロイド化された。戦いに疲れたゼルムを癒やす母性的な存在。
その他
スカル三将軍 ゼーレ(声:屋内五郎)、(声:尾上有声)、メーデ(声:三原えみ)
獣機開発者 名前:ゲルク(声:川井二郎)
ナレーター(声:久間通夫)
四.主要メカニック紹介
*地球側
グレンガーディアン:地球製のスーパーロボット。赤と白を基調としたヒロイックなデザイン。1号機「ブレイド」頭部、2号機「サーベル」腕肩、3号機「レイピア」胴体、4号機「マチェット」腰脚、5号機「ダガー」足、が合体したことで完成する。合体のためにはパイロットの心が一つにならなくてはならず、メンバー間でいざこざがあると合体できない。合体後は1号機のパイロット・響勇気が操縦、他の四人はそれぞれの特性に応じたアドバイスをする。
武器はガーディアンパンチ、グレンカッターなどの接近戦用の武器のほか、弓形のガーディアンアロー、ガーディアンレーザー、グレンキャノンといった遠距離武器などを備える。必殺技はグレンクラウドと呼ばれる雲状の竜巻で相手を捉えた上で、巨大な刀で相手を真っ二つにするグレンブレイカー。
*スカル星団側
女王旗艦「スカル・マザー」:髑髏を模した、禍々しいデザインの超巨大母艦。要塞形態から戦闘形態へと変形できる。
獣機:ゲルクが毎話開発する巨大ロボットで、これまでに支配した星の生物をベースに兵器化したもの。各話に一体登場する。
五.ターゲット層と商品化展開
メインターゲット:小学生低学年〜中学生の男子
サブターゲット:高校生以上のアニメファン、SFファン
*商品化展開(案):
玩具:主人公機「グレンガーディアン」のDX合体超合金、敵役ゼルム専用機のプラモデルなど。その他、月刊まんがランドにてコミカライズの連載。主題歌レコード・カセット、サウンドトラック、文具、雑貨、菓子類など、多角的な展開を計画。
六.スタッフ構成
原作:スタジオ銀河
監督:大原忠夫
シリーズ構成・脚本:正木逵
キャラクターデザイン:天野よしみち
メカニックデザイン:スタジオ銀河
音楽:星林
オープニング「勇者、超空豪神グレンガーディアン」(歌:山本いつき 作詞作曲:星林)
エンディング「星の子守唄」(歌:山本いつき コーラス:すずむし七二 作詞作曲:星林)
挿入歌「クララ、愛の歌」(歌:未定 作詞作曲:星林(予定))
本企画に関するお問い合わせ:
株式会社スタジオ銀河 担当:水口
TEL: XX―XXX―XXXX
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次回は明日の11時ごろの更新を予定しています。
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