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wonder! とある2人の恋愛事情  作者: かなたん


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第44話 ライブ決定!

「お前たち、次のライブが決まったぞ!」

「え!ほんと?場所はどこですか?」

「LINE CUBE SHIBUYAだ!」

「また大きいとこ押さえたね…」

「1956席だぞ?今のwonderには小さいくらいだ。」

「さいたまスーパーアリーナでさえ、あの人数だもんね。小さい方か。」

「セットリストはお前たちが決めていいからな。頼むぞ。」


 そう言って高山さんは去っていった。セットリストを考える。


「Close to youはやりたいな。wonder思い出の曲だし。」

「アネモネやりたいです。曲が好きなので…」

「お、浅倉さん自我出してきたね。いいじゃん。」

「えへへ…ありがとう!」

「Merry Christmas to you!…は季節外れか。各メンバーのソロパートとか入れちゃう?」

「いいね。あ!私あれやりたい!In the air!」

「あれかなり難しいよ?大丈夫?」

「任せて!」


 あーだこーだやっていると、持田さんがやってきた。


「お疲れ〜。お土産だよ。」


 袋の中身はプリンだった。しかも瓶入り。


「わー!ありがとうございます!」

「持田さんありがとうございます。」

「いいのいいの好きでやってるんだから。あれ?セトリ決め?」

「そうです。高山さんが好きにやってくれって言うので好きにやってます。」

「そっか。頑張ってね。」


 そう言って持田さんは去っていった。セットリスト決めに戻る。


「アンコールどうする?」

「2回あるとして…1回で3曲くらいかな。」

「最後はworld wonder!だよね。」

「そうだね。ファンの方もworld wonder!望んでるよねきっと。」

「よし、これくらいかな?」

「うん。新旧入り混じった感じでいいんじゃないかな。」

「じゃあ明日からレッスンだね。」

「そうだね。久しぶりの曲も多いから忙しくなりそうだね。」

「頑張るよ!」

「はい!」


 翌日。レッスン当日。レッスン担当の澤田さんが待っていた。


「よろしくお願いします!」

「よろしくお願いします。じゃあまずは柔軟体操からね。」

「杏、やろ。」

「うん!」


柔軟体操で体も暖まったところで、曲ごとのレッスンに入る。振りだったりフォーメーションだったりを再確認し、休憩に入る。自販機でポカリを買っていると、杏が近づいてきた。


「やっぱり結依はすごいね。全部の振り完全に覚えてる。」

「そうかな。すごくもないよ。ただ体が覚えてただけだよ。」

「それでもすごいよ。私も頑張るから!」

「頑張ってね。あ、今日はチキンステーキだよ。」

「やった!」


 小躍りしながらレッスン場に戻っていった。


 レッスンは滞りなく終わり、各自帰宅の路に着く。杏と私はチキンステーキの材料を買うため別行動だ。


「チキンステーキ♪チキンステーキ♪」

「好きだねぇチキンステーキ」

「鶏肉好きだしヘルシーだしね。」

「そうだね。腕によりを掛けるね。」

「私も手伝う!」

「ふふ、ありがとう」


材料は買った。あとは帰るだけだ。バスは10分後に来るらしい。今日の話をしながらバスを待った。


「花束入れるべきだったかな?」

「花束は難しいから嫌だなぁ。」

「ソロパートあるだろうから花束やろうかな」

「いいんじゃないかな?花束歌ってる時の結依好きだよ。」

「…ありがと」


 珍しく私の方が顔を真っ赤にしてしまった。


「あ、バス来たよ。」

「空いてて良かったね。」

「そうだね。」


 今日あったあれこれを話し合う。浅倉さんがTimeless futureのレッスン中に転んだこと、大森さんが意外と野心家だったこと、In the airで杏がトチリまくったこと。話し始めたらキリがなく、降りる停留所を過ぎそうになる位だった。


「ただいま我が家!」

「ただいまー。手洗ってね。」

「はーい」


 自らも手を洗い、チキンステーキの準備をする。鶏肉に塩麹を揉み、しばらく待つ。その間に野菜を茹でる。野菜が茹で上がったところで塩麹漬けにした鶏肉を焼く。しっかりと。


 ふつふつとしてきた所で特製ソースを掛け、また煮込み完成だ。我ながら上手く出来たと思う。


 杏は寝巻きに着替えてテレビを見ていた。配膳を手伝ってもらう。ご飯も炊けた。


「じゃあいただきます。」

「いただきます!うーん!美味しい!」

「こら。野菜から食べなさいってば。」

「野菜も美味しい!」

「良かった。ほんとだ。美味しいね。」

「2人だからかな?」

「たぶん、そうだね。」


 杏の言った言葉を噛み締めながら食べ終わる。同じタイミングで杏も食べ終わった。2人でお皿を洗う。


 幸せって、こういうものなんだな。多分。

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