表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
wonder! とある2人の恋愛事情  作者: かなたん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
37/81

第37話 ファンミーティング〜CDショップ編

ある日、事務所に4人が呼び出された。


「この前出したCDの2ndプレスが出ることになった。」

「えー!すごーい!」


 純粋に喜ぶ大森さんと浅倉さん。私と杏は複雑な顔をしていた。前回のファンミーティングの時に大量購入した人たちがCDを捨てるという話を聞いたからだ。


「それに伴ってCDショップでのイベントが決定した。頼んだぞ、みんな!」

「はーい」


 帰りの車の中。企画書を見ていた。


「なんか言いたげだね?」

「前回のファンミーティングで大量のCDが捨てられたって聞いて…今回もそうならないか不安で。」

「今回はCDにサインもするわけだし、なかなか捨てないんじゃない?」

「そうですかね。ならいいんですけど…」

「着いたよ。明日から激務だから今日はゆっくり休んでね。」

「ありがとうございます。」


 家に入る時、まだ杏は帰ってきていなかった。荷物を置いて部屋着に着替えてお夕飯の支度をする。しばらくすると杏が帰ってきた。


「ただいまー」

「おかえり。遅かったね。」

「高山さんと明日の会場見てきたの。意外と広かったよ。」

「そっか。定員100人だっけ」

「そうそう。結構多いよね。」

「あ、そうそう私明後日はインストアイベント欠席だから。」

「え!!」

「大学が1限からなんだよね。」

「うぅ…」

「大丈夫。次は出席するから。ね?」

「分かった…。」

「お夕飯もうすぐだから。着替えて待っててね。」

「うん。」


 今日のお夕飯はお刺身だ。作るのがめんどくさかったのもある。


「そういえばさ」

「うん。」

「前回のさいたまスーパーアリーナのイベントの後さ、CD大量に捨てられてたって聞いたんだけどさ。」

「うん。」

「許せないよね。」

「そうだね。1枚位は手元に持ってて欲しいよね。」

「そういう問題?」

「でもお金出したのはリスナーさんたちだから、ね。」


 さっき私が発した言葉を肯定するように伝える。悔しいといえば悔しいけど、お金出して何枚も買ってくれたのは事実だし。


「今回のCDショップファンミーティングはCDにサインするから、捨てないでしょ。1人2枚までって制限あるみたいだし。」

「そうだよね。うん、そう。」


 自分に言い聞かせるように杏は肯定の言葉を口にした。ファンを信じるしか無い。


 お風呂上がりの柔軟体操を手伝っていると、杏が私に問いかけた。


「結依はいつまでアイドルやりたい?」

「急に重い質問来たね。どうしたの?」

「私も将来を考えるようになったんだよ。」

「私は…出来るならずっとやりたいかな。ドラマとかにもたくさん出たいし。」

「へぇ!結依は大学まででって言うのかと思ったら。」

「意外でしょ?」


 柔軟体操を終えて、しばらくテレビを眺めていた。


「私は…結依といれればそれでいいから」

「ありがとう。私も杏といれるだけで幸せだよ」

「嬉しい!」


 杏が私に抱きついてきた。柔軟体操のおかげか、暖かった。


「もう寝る?」

「明日も早いしねぇ。寝よっか。」

「久しぶりに一緒に寝る?」

「寝る!」


 そんなこんなでベッドに入る。杏の暖かさで布団の中が暑いくらいだ。


「もうすぐ夏なんだね。」

「衣替えしないとだね。」

「そうだね。私夏は好きなんだ。」

「そうなんだ?」

「夏生まれだからね。」

「そっか。私は秋生まれだからなぁ」

「じゃあ夏は苦手?」

「あんまりかな」

「そっか。おやすみ。」

「うん、おやすみ。」


 夜が更けていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ