第34話 ファンミーティング②
を見つめたが、こんなに握手出来るのかな。
「こんにちわ」
「こ、こんにちわ!あの、ミニライブすごく良かったです!!」
「ありがとう。土壇場での決定だったんだけどね。」
「あの、サ、サインして貰えませんか?」
「いいよー…はい」
「ありがとうございます!またライブ行きますね!」
「待ってるよ、気をつけてね。」
「はい次の方ー」
「よろしくお願いします。」
「はーい、こんにちわ。」
「CD10枚買いました!」
「え!?そんなに!?」
「はい!特典が欲しくて。」
「あ、ありがとう。でも捨てたりしないでね?」
「大丈夫です!ありがとうございました!」
「ありがとー」
「うっ…ひっく…」
「うわ!どうしたの!?」
「念願の…結依ちゃんに会えて…嬉しくて…ミニライブも…ひっく…良かったです。」
「そっかそっか。」
私はその女の子を抱きしめて頭を撫でた。持田さんが驚いていたが、特に危ういことはないだろう。
「ね、泣かないで。念願だった私を涙化粧で見るより、笑顔で見てくれた方が私は嬉しいな。」
「…!はい!」
「ね、いい笑顔だよ…チェキ撮る?」
「え!いいんですか!?」
「いいよー。持田さんお願い。」
「はいはい。行くよー。はい、チーズ」
「いい写り具合だね。」
「宝物にします!」
「ありがとう。これからもwonderの事を好きでいてね。」
「はい!ありがとうございます!」
なかなかにこの人数はきついな…あ、杏不機嫌になりかけてる。でも杏の列に並ぶ人たちはみんな笑顔なんだよな。ドMなのか?
「よろしくお願いします。」
「はーい!今日はどこから来たの?」
「埼玉の所沢です。」
「所沢!地味に遠くない?」
「いえ、意外と近いですよ…CDにサインお願いしていいですか?」
「いいよー…はい。」
「ありがとうございます!これからも応援してます。」
「ありがとう。あれ、チェキ持ってるじゃん。撮る?」
「いいんですか?」
「いいよー。持田さーん」
「はい。チーズ」
「ありがとうございます!」
「またねー!」
8時間後、握手会が終わった。
「つ、疲れた」
「結依ちゃんの言ってたこと、正しかったね…」
「でしょ…お腹すいた…」
「お前たちお疲れ様。持田さんと打ち上げで寿司予約してあるから移動するぞ。」
「お寿司!」
その場にいる全員が歓喜した。全てのスタッフさんに謝辞を述べ、持田さんの車に乗り込む。
「疲れたでしょ。」
「かなり疲れました…」
「明日オフにしてあるから…あ、ワンダーナイト!の日か。忘れてたなぁ。」
「明日ワンダーナイト!出ますよ。休みは明後日でいいです。」
「そっか。ごめんね。」
「とんでもないですよ。こちらこそありがとうございます。」
そして着いたのはちょっと高級そうなお寿司屋さん。私以外全員が喜んでいた。
「いいんですか?ここ高いでしょ?」
「経費で落ちるから。今日の売り上げ凄いことになってるらしいし。」
「ならいいですけど…」
気づけは各々の好きなネタを頼んでいた。じゃあ私も頼んじゃお。
明日はワンダーナイト!忘れないようにしないと。




