第13話 母という存在
朝、杏より早く起きた私は台所に立っていた。母はまだ寝ている。卵を焼いていると母が起きてきた。
「あ、おはよう」
「おはよ…あら朝ごはん作ってるの?」
「そうだよ。卵焼きとお味噌汁とお漬物だよ」
「漬け物って自分で漬けてるの?」
「まさか。買ってきたやつだよ。なすときゅうりと白菜」
「そう…」
「座ってて。もうすぐ出来るから」
「分かった」
「あ、杏起こして来てくれる?低血圧でなかなか起きないんだ。」
母が杏を起こしに行った。その間に盛りつける。
すると、杏が起きてきた。呼吸は荒く、顔は真っ赤だった。またやったな。
「おはよう杏」
「お、おはよう」
「寝起きが良くて助かるわぁ」
「はは…」
今日の献立はご飯、じゃがいもとわかめの味噌汁、卵焼きになすと白菜ときゅうりのお漬物だ。我ながら美味しそうな朝食だ。
「美味しそう!」
「美味しそうね。」
「いただきます。」
「いただきます!」
「うん、美味しい!適度な甘さがちょうどいいし、漬け物もいい漬け具合だね。」
「うん。お味噌汁いい出汁使ってる?」
「ほんだしだよ」
「ほんだし」
「ごちそうさま!」
「ごちそうさまでした。洗い物置いといて。洗うから」
「あんた大学でしょ、私が洗っておくから大学行く準備しなさい。」
「ありがとうお母さん。」
「杏ちゃんのも洗うから。」
「あ、ありがとうございます。」
「杏ちゃんも仕事でしょ?早く支度しなさい。」
「はい。」
「じゃあ」
「「行ってきます。」」




