第8話:影と観測者の邂逅
第8話:影と観測者の邂逅
夜。
学園からの帰り道。
マヒト・ユキ:
「……結局、どういうことなのよ」
(ユキの心の中)
(Shadow……ユウト……)
ユキは小さく首を振る。
「……違う」
「考えすぎよね……」
荒れた建物の上。
リマとツカサが対峙していた。
リマ:
「……どうやら、お前もShadow様に目をつけられているらしいな」
ツカサ:
「へえ、それは光栄だね」
リマ:
「ここまで来た価値はあった」
ツカサは薄く笑う。
ツカサ:
「Shadow……面白い存在だよ」
「二年も追ってるけど――」
「正体は一度も掴めてない」
リマ:
「当然だ」
「Shadow様に隙など存在しない」
――ドンッ!!
斬撃が空気を裂く。
セダ:
「……危ないな」
クイントス:
「一人で相手するには無理がある」
ツカサ:
「三対一か」
「……面白い」
激突。
火花が散る。
だが――互角。
ツカサ:
「……私は誰のためにも戦わない」
「ただ――確かめたいだけ」
「“影の支配者”の強さを」
街中。
ユウト:
「……ん?」
足を止める。
「……近いな」
(ユウトの心の中)
(リマと約束あったな……)
「……まあいい」
「食ってから行く」
(ユウトの心の中)
(まだ俺が出る必要はない)
戦場。
空気が一変する。
地面に亀裂が走る。
静かに――影が降り立つ。
全員:
「Shadow-sama」
三人は即座に跪く。
ツカサ:
「……やっと会えた」
影はゆっくりと前へ出る。
Shadow:
「我が名はShadow」
「影に潜み――世界を操る者」
一瞬の静寂。
「……お前、強いな」
ツカサ:
「ありがとう」
(ツカサの心の中)
(……こいつに従えば)
(何かが見えるかもしれない)
遠く――
ユキ:
「……この感覚……また……」




