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妄想より生まれし闇の支配者  作者: Kurogane Yuuto
「闇の支配者、誕生」
7/9

第7話:疑念と完璧な演技

第7話:疑念と完璧な演技

朝――学園へ向かう道。

ハルト・シン:

「おい急げって!遅刻するぞ!!」

カイト・レンジ:

「お前が寝坊したせいだろ!」

ユウト・クロガネ:

「考え事してる」

シン:

「何を?」

ユウト:

「……世界の命運に関わることだ」

(一拍)

「昼飯、何食うか」

シン&レンジ:

「ふざけんな!!」

(ユウトの心の中)

(……“Shadow”の話は出すなよ。面倒くさい)

昼休み。

マヒト・ユキ:

「ユウト……“Shadow”って知ってる?」

ユウト:

「Shadow?」

「なんか……中二っぽい名前だな」

ユキ:

「……知らないの?」

ユウト:

「知らない。食えるのそれ?」

(ユキの心の中)

(……演技?それとも本当に……?)

ユウト:

「どうせ自称してるだけのやつだろ」

(ユウトの心の中)

(……危なかったな。今のはギリだ)

その時――

一人の生徒がユキにぶつかりそうになる。

生徒:

「うわっ!?」

次の瞬間――

ユウトはすでに前に立っていた。

別の生徒:

「……え?今、いつ動いた?」

ユウト:

「気をつけろ」

ユウトは何事もなかったかのように去っていく。

(ユキの心の中)

(……速すぎる)

――記憶。

暗い夜。

恐怖。

???:

「我は“影に潜む者”――」

「無料で人を救うが、返金は受け付けない」

幼いユキ:

「……何その変な名乗り……」

現在。

(ユキの心の中)

(……声が違う)

(……ユウトのはずがない)

放課後。

(ユウトの心の中)

(……昔は弱かった)

(“お前は何もできない”って言われてたな)

(……でも今は違う)

(あいつらなんてどうでもいい)

(……なのに)

(なんでまだイラつくんだろうな)

――場面転換。

荒れ果てた場所。

Rima:

「……加入しろ」

Kanoji Tsukasa:

「……は?」

「命令のつもり?」

――ドンッ!!

激突。

金属音と火花。

ツカサ:

「いいね……!」

リマ:

「……まだだ」

連続する衝突。

見えない速度。

血が舞う。

ツカサ(笑う):

「互角じゃん」

リマ:

「……暫定だ」

魔力が膨れ上がる。

ツカサ:

「じゃあ……本気で行くよ?」

リマ:

「……構わない」

二人は同時に踏み込む――

――閃光。

(暗転)

静寂。

ツカサ:

「……決着はまだだな」

「Shadow……自分で確かめる」

リマ:

「……対象確認」

「……有用」

「The Shadow XII――」

「始動する」

リマは闇に消える。

ツカサは一人、笑う。

ツカサ:

「……面白くなってきた」

夕暮れ。

(ユキの心の中)

(……証拠はない)

(……声も違う)

「……とりあえず、信じる」

だが――

(……もし隠してるなら)

(……絶対に見つける)

遠くにいるユウトを見つめる。

疑念は――

まだ消えていない。

第7話・完

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