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妄想より生まれし闇の支配者  作者: Kurogane Yuuto
「闇の支配者、誕生」
5/9

第5話:姫と狂い始めた役割

第5話:姫と狂い始めた役割

翌朝。

ユウトはいつものように、ハルト・シンとカイト・レンジに誘われて登校していた。

歩きながら、彼は考えていた。

(あの“監視していた奴”…何者だ?)

(弱くはないな…)

(組織に引き込めたら…面白い)

小さく息を吐く。

(それに…ERとかいう連中)

(少し面倒だが…)

(借り物の力に頼る連中なんて…)

(敵じゃない)

「おーい!」シンが呼ぶ。

ユウトは我に返る。

ユウト:「ああ、ちょっと考え事してただけだ」

シン:「最近の噂知ってるか?夜に盗賊とか魔物を狩ってる“シャドウ”って奴!」

ユウト:「へぇ…別に大したことないだろ」

レンジ:「お前らァ!!遅刻するぞ!!」

三人:「はあああああ!!走れ!!」

校門前。

「閉まってる!?」

レンジ&シン:「飛び越えるぞ!!」

ドン!!

壁に激突。

ユウト:「……はぁ」

(こいつら…別の意味で才能あるな)

「手出せ。少し我慢しろよ」

ドン!!

二人を抱えて跳躍。

無事着地。

二人は顔面着地。

ユウトはそのまま引きずって教室へ。

教室。

ユウトはぼんやりと座っていた。

(カッコつけて言っただけなのに…)

(本当に組織になってるし…)

「はぁ…」

場面転換—

闇の中。

かつて“ヴェール”と呼ばれた少女。

今の名は——

リマ。

「見捨てられた者たち…」

「力を持ちながら認められなかった者たち…」

「すべては…シャドウ様のために」

(必ず…期待に応えます)

遠くで、いくつかの影が集まり始めていた。

再び教室。

休み時間。

ユウトが一人で鍛えていると—

一人の少女が現れる。

エレナ・アストリア。

学園の姫。

教室が静まり返る。

エレナ:「あなたが好き」

「!?」

ユウト:「悪いけど、興味ない」

クラス:「はあああ!?」

(終わった…)

(モブ人生が…終わった…)

(この人…他の男と違う)

(欲望の目じゃない)

(…面白い)

エレナ:「じゃあ、付きまとうわ」

ユウト:「は?」

裏へ移動。

ユウト:「何が目的だ?」

エレナ:「盾が欲しいの」

「面倒な連中を避けるためのね」

ユウト:「断る」

エレナは無言で金貨を投げる。

(……まぁ)

(最近ちょっと金ないしな)

(仕方ない)

エレナ:「偽の恋人になって」

ユウト:「はいはい、お姫様」

(まぁいいか…)

(少しは“演じる場面”が増えたな)

その時—

(…リマ?)

微かな感覚。

“数人、見つけました”

ユウトは目を閉じる。

「…いいだろう」

(早いな…)

別の場所—

影の中に立つ存在。

「シャドウ…」

「次は…見ているだけじゃない」

微笑み。

——第5話 終了——

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