↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢予定だったので、修道院に駆け込みました  作者: Hatsuenya


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/26

聖騎士たる者、如何なる時も

 読みに来て下さって、ありがとうございます。


 会場は、益々、盛り上がっております( ≧∀≦)ノ



「よーし、まだまだ元気な様だな!生き残った諸君達の人数からいくと、このまま全員が聖騎士になれるんだが、そうは問屋が卸さない」


 元イケオジ神父様の聖騎士団長が、二次審査に受かった方々を前に言い放つ。

 確かに二次審査を通ったのは23名。騎士団と言うには少ない……のかな?その辺は、ちょっと私には、よくわからない。


「大体、ここまでにふるい落とされた連中が、本来あった筈の三次審査なしで勝敗が決まるのを良しとしないだろう」


「うぉーっ、当然だ!」


「もっともだぞ!」


「最後まで続けろ!!」


「まだまだ負けん!」


 ん?一部、観客席から聞こえた様な?

 横を見ると、ゲヘゲヘと再び咳き込んでいる枢機卿が、またもやお付きの神父様に叱られて、水を手渡されていた。


「枢機卿、もういい年なんだから興奮し過ぎると身体に悪いぞ。後は私達が応援してやるから、お年寄りは控え室で横になっておればよい」


 国王陛下は椅子の片方の肘置きにもたれ掛かって頬杖を付き、脚を組んでニヤニヤと枢機卿をからかっている。

 これが、国王陛下の素顔なのね。意外にお茶目と言うか、意地悪?うん、誰かさんに似てる気が。


「マルガレーテ、どうして父上を見た後に私を見るんだ。似てない、似てないからな。私は、あんな風に意地が悪くないぞ」


 ジョルジオ殿下の言葉に、殿下の侍従が私と目を合わせると、うんうんと頷く。

 ほら、侍従のサウスさんにも、そっくりだと思われてますよ。


「ほ、ほら、マルガレーテ見てご覧。白い服を着た者達が出て来たぞ」


 ジョルジオ殿下は、誤魔化すのがお上手、っと。

 って、何?あれ。


「聖騎士たる者、如何なる時も聖女をお守りしなければならん!と言う訳で、一次審査及び、二次審査で軽傷だった者達が諸君に協力してくれる事になった。

 身代わり聖女達だ」


 聖騎士団長に言われて登場したのは、白いシンプルなドレスではなく、白いカーテンやシーツを巻き付けた、どう見てもゴツい騎士達だった。

 いやーっ。私、絶対、そんな体格じゃないから。そんなに体重ないわよ!あんなにゴツい訳ないじゃない!!


「あー、心配するなマルガレーテ。誰1人、お前に全然似てないからな」


 涙目になった私を心配してくれたのか、ジョルジオ殿下が私の肩を優しくトントン叩き、頭を撫でてくれる。


 当たり前ですっ!似てると言われたら、このまま走って帰って、修道院に籠って一生出てきませんっ。


「あ、ほらほらマルガレーテ様。あそこの騎士さんなんか髪の色はマルガレーテ様にそっくりですよ。厳ついけどイケメンだし」


 おのれ、ミンティア。覚えておいで~。髪の色以外は、似てないわよ!イケメンだろうがなんだろうが、厳つさとゴツさで私とは全然似ても似つかないわよ。

 それとも、皆には似てる様に見えるんだろうか。


 貴女がその気なら、私もお返しするわよ。


「あっちのピンクのツインテールの騎士さんは、ミンティアに似てるんじゃなくて」


 一際体格の良い筋肉隆々の騎士の方を、私は見た。って、よく見たら、あれは近衛騎士団長?


「あー、近衛騎士団長じゃないか。ご丁寧にピンクの鬘まで被って、参加してるな」


「流石に近衛騎士団長に聖騎士になられると近衛の方が手薄になるから、彼の参加を止めたんだが。まさか、腹いせにこの様に参加するとはな」


 大神官様と国王陛下が、呆れた様に互いの顔を見合わせた。

 グレイザー様は、自分の父親の格好を見ると、おののいて縮こまっている。うん、何と言うか、居たたまれないわ。あれは。


「諸君には今から、身代わり聖女様を担ぎ、馬を捕まえて乗りこなし、飛び交う矢や槍から聖女様をお守りしてゴールまで向かってもらう。さあ、聖女様方、お目当ての聖騎士候補を選んで寄り添って下さい」


 聖騎士団長、しかも、聖女(?)の方が相手を選ぶのか。聖女は日頃の恨みで選ぶとか?とんでもないわー。

 聖女達は、ガハガハと笑って嬉々としてお目当ての聖騎士候補の側に行き、相手の肩や背中をバンバン叩いたり、ニヤニヤ笑ってシナを作ってみたり思い思いの態度を相手に示している。


「くっそー、何で親父が俺に付くの!?」


 グレイザー様には、どうやら近衛騎士団長が付いたらしい。嫌がらせではなく、親心だと思いたい。

 グレイザー様の小柄なご学友には、一際大きな聖女が張り付いている。


「あれは、学園の体術と剣術の教師だな。春から私達も彼に学ぶ事になる。何でも彼は今年卒業の魔術の特待生にえらくご執心だそうだが、彼がそうなのかな」


 こっそりとジョルジオ殿下が私に教えてくれる。

 ご執心って、どういう意味でご執心なんだろうか。怪しい方のご執心じゃない事を祈ろう。


 どうでも良いけど、ここにいる皆、祭りか何かだと勘違いしてない?ノリがおかしいわよ。





「これは、もう、筋肉祭りと言っても良いのじゃないかい?」


「普段から、中々、他の部署とやり合う事は、ありませんからね。皆、張り切ってますな」


「いつもの恨み辛みが、顔を出しておるな」


「聖騎士団長も、ちょっと参加してくるか?」


「あんな聖女は、御免被ります」





 候補達よりデカい聖女達。お前ら覚えてろよ、ノリで出てくんじゃねぇ!と、聖騎士候補一同申しております。(°o°C=(_ _;


 頑張れ(*゜▽゜)ノ



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。