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徒然怒る  作者: きじとら
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②警察とは何なのか


 私は幸いなことに警察にご厄介になったことはない。

 

 大きな事故もないので、現場検証のようなものも知らない。

 

 だが、一方で「違反の取り締まり」を受けたことはたくさんあるのだ。

 四十年近く運転してきたのだから、一度や二度ぐらいはお世話になっている。

 

 実際には一度や二度では足らないので、免許センターへ行き、違反者講習を受けたこともあるのだが。


 まあ、私の告解はいいだろう。

 私が清廉潔白な人間ではなく、あなたと同じ、ごく普通の人間であり、時にはアクセルを踏みすぎてしまうこともあるという人間とわかっていただければ十分である。

 

 さて、警察だ。

 何をする組織なのか。

 

 遺失物を預かり、返却したりする窓口。

 物陰からスピードを計測する計測員。

 普通に歩いている人間を選び出し職務質問という名の拘束を行う恐怖の集団。

 呼べば来るが、記録だけとり帰って行く報告任務。

 実にご苦労なことであり、頭が下がる思いだ。

 

 だが、私は不審者や不審車両を見かける機会が多く、数年に一度通報することがある。

 別に好きで通報しているのではない。

 昨今では傍若無人な輩が多く、家族や隣人に危険が想定される場合に、熟慮に熟慮を重ね、かけたくもない110番や地域の警察署へ電話するのである。

 

 我が家には防犯カメラを設置しているため、通報の根拠がある。

 その確認に警察官はやってくる。

 

 だが、やってくるだけだ。

 話を聞き、必要があれば防犯カメラの映像をスマホで撮影して帰る。

 翌日「巡回しました」とわざわざメモを郵便受けに入れてくれる。

 本当にご苦労である。

 

 だが、不審者も不審車両も解決していない。

 

 何故なら警察の方は「また来たら連絡をください」と言うだけであるからだ。

 更に言うなら「でも、呼ばれてからすぐにはこれないかも知れないです」と不安な言葉を残す。

 

 不審車両は一時間も二時間をそこにいるわけではない。

 短くて数分、長くても十分程度である。

 

 どうしろというのか。

 どうもこうも出来ないのであろう。

 

 何故なら「不審ではあるが、何かをしたわけではない」からである。

 

 犯罪が起こって初めて彼らは動くのである。

 

 「押し込み強盗の下見の可能性では?」という捜査を必要とする話をしても、取り合ってはもらえない。

 彼らは彼らなりの情報を持っているのかも知れないし、こんな貧乏人の家に押し込み強盗がくるわけがないと思っているのかも知れない。

 

 一方で、彼らは常々「防犯」「犯罪抑止」と謳っているが、そんな気は毛頭ないとしか思えない。

 

 なぜ、そんなことを私が知り得るか。

 役所の犯罪メールが毎日届くからである。

 役所の犯罪メールでは誤解を招きかねない。

 「昨日(または一定日数の)の犯罪報告」メールである。

 

 犯罪が起きました。

 

 なら、なぜそれを抑止しないのか?

 

 勿論、彼らも事前に防ぐためにありとあらゆる方策をとっていると信じたい。

 

 だが、私は気に入らない事があるのだ。

 

 まず、私の家にあるカメラ。

 四台ある。

 これはネット通販でセールの時にまとめて買ったものだ。


 別に一度に買ったわけではない。

 二台ずつを二回買った。

 

 壊れて交換するよりは取り換えた方が早いからである。

 

 だが、なかなか壊れないし、使わないのももったいないので取り付けた。

 

 すると警察官は「随分カメラが多いですね」と指摘する。

 あげくには「財産どれくらいあります?」と尋ねる。

 

 まあ、わからなくはない。

 財産があるからカメラをつけているんでしょ?と思うのは自然なことである。

 

 だが、財産などない。

 あれば、こんなことで怒りのエッセイを書いていないのである。

 

 そもそも我が家には押し込み強盗が来ないだろうと思っていたのではないか?

 それは私の妄想だったか。

 

 ただただ、安全を守り、犯罪を抑止するために設置している。

 警察自身でさえ、回覧板で回ってくる「警察だより」のようなもので、

 「防犯カメラなどを設置し予防しましょう」と言っている。

 

 だが、取り付けたら財産があるんでしょ?

 と疑う。

 

 だから私は警察を呼びたくはないのである。

 

 警察官だって、犯罪が起こり、捜査し、犯人検挙までは大変な労力を必要とするであろう。

 ゆえに、犯罪など起こらない方が良いに決まっている。

 

 そこだけは、警察も私も意見を同じくできるところなのである。

 憎むべきは犯罪者であり、抑止に動かない、彼らではないのだ。

 

 だが、それ以外は全く相容れない。

 

 彼らは防犯といいつつ、手が回らない、人が足りない、給料が安いなどの理由により、後手後手である。

 私はもっと見回りをして欲しいし、悪人はすべて捕まえて欲しい。

 

 だからといって、私のような心の中にある小悪党まで検挙の対象にはしてほしくはない。

 

 少ないながらも市民税を納め、消費税を払い、警察の運営が成り立つよう協力しているのである。

 

 ましてや一度は防犯カメラの映像を事故の資料として提出さえしたこともある。

 これだけ協力的なのである。

 

 だが、不安はぬぐえない。

 

 と言って警察批判を繰り広げるわけでもない。

 それをすれば、たちどころに「非国民名簿」に名前が記され、別件で呼び出されるかも知れない。

 

 そんな名簿がないと願いたいが。

 

 おかしい。

 私は平和に暮らしたいだけなのに、いつのまにか反体制のレッテルが貼られるのを恐れているのである。

 

 日本万歳。

 

 とりあえずこれでなんとか帳消しにしてもらいたい。

 

 不満については、拙著の『千葉千日』において、空想の物語の中でこき下ろすことにする。

 空想なのだから何とかご容赦願いたい次第である。

 

※危険な兆候が見えた場合にはこの「エッセイ②」は削除します。

 削除された場合は、何かあったと思ってください。

 あなた方だけが歴史の証人です。

 

 

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