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Huma Gear  作者: 近藤セカイ
終章“機械仕掛けの英雄”『マギア編』

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39/46

『“真実”』

39話です。

“真実”なんです。

 管理人とカンナ達が激戦を繰り広げていた戦場の上空、約500m。

 その一部始終を伝えていた者たちがいた。


報道ヘリである。


カメラは、戦場を俯瞰で捉えていた。


「改めまして、セントラルスタジアム上空からお伝えしています。

5分前に始まったこの戦いも――」


――ドォンッ!!


 突如、空気を叩きつけるような衝撃。


 機体が大きく揺れ、金属が軋む。

カメラ映像が激しく乱れた。


 数秒遅れて、爆発のような轟音が空を震わせる。


「えー……た、ただいま大きな衝撃が――」


 言葉を失いかけたアナウンサーが、必死に視線を下へ戻す。


「……な、なんと!管理人と名乗る者たちが、倒れています!」


「カメラ回せ!」


カメラが急激にパンし、カンナの姿を捉える。


「あの少女が!あの少年が!管理人を倒しました!皆さん!人類は――」


――その瞬間。


映像が“決定的なもの”を映した。


「大変です!大剣を持っていた少年が、少女を――」


 斬られた少女の身体から、鮮血と共に電光が噴き出す。


「切れ!映すな!」――


「これが君の身に起きた出来事だ」


 私はどうやらヘリに回収されて、官邸(ここ)に来たらしい。

起きた出来事を改めて見て、胸が痛む。


「……」


「信じられないことだと思うが……これが真実だ……」


 偉そうなおじさんは続ける。


「マギア、いや……奴は卑怯にも君を裏切り、3日で世界を掌握した……」


「3日で……」


「そうだ……奴はこれまで屯(たむろ)していた烏合の衆を率いて世界最大の組織を構成している」


「更に奴らは政府主要施設や我々の部隊を襲撃している」


「マギアが……そんなことを……」

信じられない……。

3日で……ここまでも……。


「……それで……起きて早々、君に頼みたいことがあるんだが……ーー」


 頼みたいこと……。

私がここにいる理由。

私を助けた理由は……。

簡単だ……。


「ーーマギアを倒してほしいんですよね……」


「君には酷なことだと思うが……ーー」


「ーーいいですよ……」


「えっ……」


「……だから……私がマギアを倒します」


 面倒な交渉事はどうでもいい。

ここで私がするべきこと。

それは私の“責任”を果たすこと。

それをするためならば私は何でもする。


「本当か!?ありがとう!私たちにできることならば何でも協力しよう!」


そうか……。

何でもするか……。

これぐらいならできるだろ……。


「メディアを集めてください……」


「メディアをかい?一体何をするんだい?」


「ここで官房長官代理の声明を出してください」


「私の?」

こいつが官房長官代理だったのか……。

これが躑躅森さんの代わりか……。

まあ……いればいいか……。


「はい……私からの宣戦布告です」


「せ、宣戦布告だって!?」

カンナの大胆な言葉に驚きを隠せていない。


「メディアが集まるまでに他の情報を教えてください……」


「……分かった……君!手配し給え!奴に関する情報だな!任せてくれ!」


今できるのはこれぐらいか……。

傷が痛むが関係ない。

私のするべきことを始めよう。

構造では後5話程度で書き切れる予定です。

お付き合いください。

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