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Huma Gear  作者: 近藤世界
『管理人』編

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36/39

仮説証明

36話です。

管理人二人のヒューマを当てた人は凄いです。

「勝ちに来た?よく言うな」

管理人の一人は笑いながら言った。

「身の程を思い知らせてやるよ!」

そして、その一人が腕を振り下ろす。

すると、周りの空気が落ちていく。

それと同時に身体が重くなった。

まるで全身に重りをくくりつけられたような感覚。

「ぐっ……」

マギアも同様のようだ。


これがもう一人の管理人のヒューマか?

上から抑えつけられるような力が周囲に漂っている。

出力20%。

この力場が働く範囲は、周囲の地面が割れている範囲と仮定してしまえ。

カンナは力強く飛び出し、力場から脱出する。

マギアも無理矢理外に出る。


「マギア、今の分かる?」

「上から力がかかる能力としかいえない」

「了解」

今、手元にある情報からはこれだけしか分からない。

今は目の前の二人から目を離してはいけない。

二人?

もう一人がいない?

おそらく消えているのはマンションで襲ってきた方の管理人だろう。

今までの傾向から見ると、奴が出てくるのは後ろだ。


カンナの推測通り、以前と同様に銃を構えた形で現れた。

その顔は命を奪うことに何も思わないような笑みをしていた。

引き金に指がかかる。


ーー

「多分だけど、管理人には私たちの攻撃は当たらない……と思う」

マギアは不思議そうに語りかける。

「透明だからか?」

マギアの問いかけに首を振りながら答える。

「違う、物理的に当たらない」

カンナの説明にいまいちピンときていないマギアはそんな顔をする。

「能力は透明化ではない、それを証明するためにこれを投げる」

カンナは野球ボールほどの大きさの球体を見せる。

「銃での攻撃ならば見えるし避けれる、だから同じような攻撃をしてきたら」

球体それは当たるのか?」


ーー

銃声が鳴り響くが、その音、その現象はカンナには遅れて聴こえる。

そして、球体を管理人を挟んで宙に放り投げる。


何だあれは?

管理人がそう思った刹那に爆ぜる。

これは針!?


爆ぜた球体からは無数の針が四方八方に放出される。


カンナは爆ぜる瞬間にはマギアの大剣の裏に隠れ、針の無差別攻撃からは避難していた。


しかし、空中で銃を撃ったすぐ後の管理人には物理的に避けることは不可能な物量である。


透明化の類いならこれで当たるはずだ。

マギアは心の中で微かな期待を抱いていた。

そして、針の一本一本の動きを鮮明に捉えていたカンナの目に映ったのは異様な光景であった。


身体を突き刺さる動きをしていた針は、ぬるりと突き抜ける。

通常ならば刺されば血が飛び出し、負傷をするはずだ。

管理人はこの波状攻撃を避けれるはずが無かった。

しかし、そこに残っていた結果は無傷で立っている管理人であった。


「ふぅ、残念……これで当たると思ったのかい?」

管理人は不敵な笑みを浮かべる。

その口はしてやったりと言っているようなものだ。


ーー

「当たると思わないよ」

私はマギアの問いに静かに答えた。

「これで可能性を一つだけ潰す……透明化だったら勝負はつけれるんだけどね……」

ため息が自然と出る。

「勝ち筋がわからないからな」

マギアも苦笑いをしながら答える。

「だからこそ、奥の手は最後まで取らないと」

「だな、一回限りなんだろ?」

奥の手についてマギアが聞いてくるが、私も奥のそれを行ったことがないため返答が濁る。

「……とにかく、当たらないなら使えない」


ーー

「カンナ!作戦通りにもう一人は俺がやる」

その雄叫びに呼応するように大剣が地面に叩きつけられる。

周囲の破片が舞い、破片それはボールのように打ち出される。

破片は高圧的な態度を取る管理人に飛んでいった。

それと同時にマギアは正面から向かってくる。


「それが作戦か?無駄なんだよ!」


一足先に管理人に向かった破片は全て地面に急激に落ちた。

更に遅れてマギアの足がズンと深く沈む。

「重いだろ?常人なら潰れてるぜ」


マギアの身体がプルプルと細かく揺れる。その身に掛かる力に耐えているのだろう。

「……さっきと同じ程度で使ったろ?」


腕が上がり、その肉体よりも重い大剣が掲げられる。

「俺はその程度では止められないぞ!!」

勢いよく力場から飛び出したマギアは猛スピードで管理人の迫る。


管理人は腕を必死に振っているが、その攻撃はマギアには当たっていない。

「もらった!!」

マギアの大剣は確かに管理人の頭上から脳天をかち割るように振られた。

しかし、以前と同様に大剣が逸れる感覚を味わう。

大剣は管理人のスレスレを通り、地面を穿つ。


「……そうか……この前のはお前もか」

「だったら何だ!」

管理人はマギアの横腹に手を当てる。

その瞬間、横に力が入る。

まるで地球に引っ張られたかのようだ。

その勢いを殺せず後ろに飛ばされる。


「さて……もう少し見せてもらおうか!」

マギアは挑発するように意気揚々と言った。

「カンナが突破口を見つける為にな!!」


カンナが持っている道具は全て権蔵さんが作ってくれました。

あの人は火薬とかも使いますし、その辺の小国ならクーデターで転覆させそうなぐらいの技術力を持ってます。

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