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Huma Gear  作者: 近藤世界
『官房長官編』ーー終幕ーー

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23/39

圧倒

遅くなりました23話です。


「おはよう……マギア……」

六日間の冒険から日常に戻った私たちだったが、冒険の間に世界は変容していた。


「おはようカンナ。眠そうだな」

「ちょっと……調べ物しててね……寝るのが遅くなっちゃった……」

「そうか、夜更かしはいけないぞ」

「……わかってるよ」

「そうだ、おじい様がお使いを頼んでいたぞ」


マギアはカンナに紙を見せてきた。


[食パン、卵、ねぎ、鶏むね肉(240g)、片栗粉]


「……これは……唐揚げかな?」

「そうなのか?やったな!」

「待ってて……顔洗ってご飯食べる……ちょっと時間ちょうだい」

「わかった!」


ーー数時間後ーー

「お待たせ、行こ」

「随分時間がかかったな」

「女の子は何かと時間がかかるものなのです」

「そういうものなのか……どこに買い物に行くんだ?」

「ショッピングモールは前のヒューマ事件で封鎖状態だから……近くの商店街に行こう」

「了解だ!その前に大剣を受け取りに行ってもいいか?」

「え?もうできてるの?」

「一日程度で仕上げてやると言っていたぞ」

「じゃあ、大剣を受け取って商店街に行こ」

「そうするか」


「来たな!マギア!目当ての品物はとっくに準備できてるぜ!」

「流石に速いな」

「当たり前だ!塗装を直して、溶けた部分を鍛え直しただけだからな」

「十分だ、ありがとう!」

「気にすんな!買い物だろ?行ってこいよ!」

「ああ!行ってくる!」


「おっ、早かったね。行こう」

「ああ」


「案外すぐに着いたな」

「近くだって言ったじゃん」

「沢山の店があるんだな」

「うん……元々はここと祭角の商店街が競い合っていたんだ……ショッピングモールができるまでは……」

「……そうだったのか」


それにしても、周囲の変化が凄まじい。

来るまでにあちこちでヒューマ犯罪や『対特』に関するポスターが貼られていた。

中には自警団を結成しようという内容まである。

ここの商店街も以前より人出が少なく、空いている店も少ない。

幸い、お肉屋さんと八百屋さんと雑貨店は開いていたので、お使いの品は買うことができた。

「よしっ……帰ろうか」

「そうだな、帰」

「出たぞー!!」

大声と悲鳴が聞こえた。

「今の聞こえたよね」

「行ってみよう」

「うん」


ーー

「ここにある物は全部!俺たちの物だ!」

「兄貴!もうここには何もないです〜」

「ずらかるぜ!」

ヒューマを使った犯罪。

それも二人で一般人を襲っている。

すると、後ろから複数の声が聞こえる。

「……『対特』なんて待ってられっか!!」

「俺たちでこの商店街を守るんだ!!」

「ヒューマ使いなんてただの人間だ!」

「数はこっちの方が有利だ!」

自警団のような集団。

金属バットや鉄パイプなど、武器と呼ぶには乏しい装備だった。

彼らは周りの聞く耳を持たずに走っていった。

犯人たちは取り囲まれた。


「おっ?見ろよ……カモが来たぜ」

「やっちまいましょう兄貴!」

「死ねえ!!」


ーー「うぅ……」「痛えよ……」

「骨が……」


「これは……」

声のする方に着くと、男たちが倒れていた。

「大丈夫ですか?」

「嬢ちゃん……逃げろ……ヒューマ使いには勝てない……」

「……ヒューマ使いには勝てないか……任せてください……」


「行くよ!マギア!ひとりは任せて!」

「了解だ!」

「あ?ガキとデカブツ?」

「やっちまいましょうぜ!」

「当たり前だ!瞬殺だぜ!!」


結論から言ってしまおう。

この男は、雷雲に比べると物凄く弱い。

私が強くなりすぎてしまったのだろう。

雷雲の雷に被雷した際に、ヒューマ能力が強化されたからだ。

同じ強化系なのだろうが、この男の動きは止まって見える。

マギアの方も、もう終わっているだろう。

「なんだよ!お前は!」

「一般人」

私の蹴りは、男を沈めるには十分すぎた。

「ぐ……ぐぐ……」

「かなり手加減はしたはずだよ……負けを認めて」

「ちくしょう……俺がこんなとこで……」


〈ダン ダン〉


「対象補足!!」

「報告は二体だ!」

男が何かに撃たれ、こちらにも何かが撃ち込まれた。

幸い、動体視力強化で飛んできたものを見切ることはできた。

今のは銃弾。

軍隊のような統制された黒服と銃器。

つまりは――

『対特』だ。

「一体!制圧完了!」

撃たれた男は事切れたのだろう。

「もう一体もヒューマ使いだ!」

「一斉掃射!撃て!!」


まずい。

この弾幕は見えるが、避けきれない。

避ける隙間がない。

壁のような遮蔽物もない。

ゆっくりと時間が進み、死が近づいてくる。


〈カンカン〉


マギアが大剣で壁を作り、弾幕を防いでくれた。

「大丈夫か?カンナ!」

「マギア!ごめん!助かった!」

「いや!こっちが謝るべきだ……厄介な奴を連れてきてしまった……今すぐ逃げるべきだ!」

「厄介な奴?」

マギアが戦っていた方向を見ると、一人の男が歩いてきた。


「来たぞ……奴だ……」

「あれは……」

その男は『対特』の制服を着ていたが、銃火器は装備していなかった。

しかし、この中では最もプレッシャーを感じる。


「……角谷ってやつだ」

「角谷?」

「官房長官の副官をしてるやつ……昨日調べたときに書いてあった……」

「今すぐ逃げよう」


「アレを使え」


角谷が言った。

隊員の一人が何かを撃ち込んできた。

ロケットランチャーのような砲身から、筒状のものが飛び出した。


「落とす!」


マギアが矢落としの要領で筒を空中で弾いた。


「割ったな」


割れた瞬間、中からガスが噴き出した。

これは――

「マギ」

身体に力が入らない。

思考は動く。

筋肉弛緩系のガスか。

マギアは動けている?

何故――

「カンナ!大丈夫か!動けるか!カンナ!」

声がうまく出ない。

逃げて――

「くっ……」

今の状況はガスであちらからも見えないのだろう。

マギアはまだ耐えている。

その時だった。

マギアの肩が何かに撃ち抜かれた。

そして、何かが破裂した。

ーー意識がーー


「追加対象2体確保……輸送位置は……了解」


下が冷たい……

頭にモヤが……

身体が動きにくい……

知らない天井……

ここはどこだ――

時間があるので頑張って書き上げますね。


ちなみにナレ死した子分ぽい男のヒューマは、遠心力を使った強化系のヒューマです。

回転すると中でエネルギーが溜められ、それで強化する形です。

HUNTERXHUNTERの念能力「廻天(リッパー・サイクロトロンのようなものです。


もう一人のカンナに倒されたヒューマ使いは体内の熱エネルギーを運動エネルギーに変換して強化する。

強化系のヒューマ能力者です。

動けば身体が熱を作り、エネルギーに変換し、奪われた熱で無限に身体が熱を作れる強化系のヒューマ使いでした。


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