【14】小説を書くには
追記:あまりに推敲しなさ過ぎて酷かったので修正しました。
(9/17 18:45)
小説を書きたいけどうまく書けないと言う人に
「小説をたくさん読んだらいいのでは」というアドバイスは
適切なのかという問いかけを見たことがありました。
書きたいと言っているのに読むことを薦めるのはおかしいという論調でした。
とりあえず「うまく書けない」というのがぼんやりし過ぎているので、
私が同じように問われたら「お金を払った本をたくさん読んでみては」
と言うかもしれないなと思いました。
「お金を払った」というのは、人間は身銭を切ればその対価を取り戻すためにわりと必死になるからです。
それが正しいというのではなく、動機づけに金を払って試す価値はあるという、そのくらいの話ですけれども。
私は金を稼げなかった子供の頃は図書館で読んでいました。
無料です。
働くようになってからは、ほぼすべての本を買って読んでいます。
図書館はあまり通いません。
頭がわるいのでうっかり同じ本を買ったりしますが、
悔しいのでその分ガリガリと歯ぎしりしながら読み返します。
何かしっかり頭に叩き込みたいという感じです。
全5巻の表紙が同じというのを止めていただきたい……のは別の話でした。
読むことは書く前の筋トレみたいなようなもので、商業の本は
作者以外の手が入っているので流れるように読めることが多いです。
つっかえない文章を読むことは、筋トレなのです。
この頃は曲作りで「前奏」がないものが好まれるとあって
いきなりサビ、それからAメロBメロと続いていく曲が良いそうです。
異世界恋愛小説も冒頭に婚約破棄場面があることが多いです。
婚約破棄は起承転結で言えば「転」ですから、
いきなり「転」から始めるわけですね。
えろ漫画も冒頭にすっごい場面があって主人公が
「あれ?どうしてこんなことになったんだっけ」と言うのが定番だと
風の噂で聞きました。
キャッチーな入口で、この先を読もうか迷う客を掴んで離さずに
いかにその先に連れて行けるか。
まるで繁華街の飲み屋の呼び込みのようですが
そういうのも、たくさん読まないことには分からないわけです。
ましてや金を払って読んだのなら、より身に付くという気がします。
自分の知らない、新たな言葉を覚えるには本を読むしかありません。
耳から入ってくる言葉は形を確認できませんし、
話し言葉と書き言葉も違います。
本をまったく読まずに、高校生どうしの恋愛小説を書こうとすると、
朝の昇降口で「おはよう、タコ男くん!」「…うっす」から始まって
教室に入るまでに3000字くらいどうでもいい会話がダラダラ続く、
そんな冒頭になりかねません。
文字数があるわりにそこに重要な情報があるわけでもなく、
彼女が「イカ美」だと知るのはずっと先だったりします。
「イカ美」の名前が出ないうちに「エビ菜」が出てきて混乱します。
そうならないためには、やはりシュッとした小説を読んだ方がいいと思います。
ああ、すみません。
どうか私の過去作の冒頭を確認したりなさらないでください。
私も数行前を書いてから確認しようと思いましたが面倒でやめました。
昔から3日坊主なので筋トレや朝活も続いたことがなく、
口癖は「明日の自分を信じている(丸投げ)」ですが
明日の自分と今日の自分が仲がいいわけでもありません。
明日の自分てやつはいつでも裏切り者なのです。
困ったものですね。
そんなわけでいい文章を書くには、いい文章だと自分で思い込んで
ダラダラ7万字くらい書いてみるのがいいと思います。
きっとそうです。




