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七回殺された君  作者: 臥亜


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第十四章 世界の仕様

 仮説は、もう仮説じゃなかった。


「未来は存在しない」


 俺ははっきりと言った。


「観測されたものだけが、現実になる」


 椎名は、ゆっくりと頷く。


「はい」


「未観測の未来は?」


「未定義です」


 シンプルすぎる答え。


「じゃあ」


 喉が乾く。


「全部見なければ、全部救えるのか」


 一瞬の沈黙。


「理論上は」


 その一言で、十分だった。


「やる」


 迷いはなかった。


「全部、見ない」


 それが最適解。


 そう思えた。


 だが。


「無理です」


 椎名は、はっきりと言った。


「なぜ」


「観測は、人間だけではありません」


 その言葉に、思考が止まる。


「カメラ、記録、会話」


「すべてが観測になります」


 背筋が冷える。


「あなたが見なくても」


 一拍。


「世界が、見てしまう」


 逃げ場がない。


 完全な未観測は、存在しない。


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