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王女様は天使だった

 王都に帰還した来人達は、王城に向かったのだが、その向かうまでの道に王都中の人達が押し寄せ、まさにパレードのようになっていた。

 「キャー!勇者様ー!素敵ー!」

 「勇者様ー!ご婚約おめでとうー!」

 「チクショー!勇者様は俺の憧れだったのにー!幸せにしやがらねーと、許さねーぞー!」

 多くの人達が勇者である瑠奈を迎えていた。しかし、何故か来人との婚約を知っているであろう言動があちこちから聞こえた。

 「な、なんで王都の人達は俺達の婚約知ってるの?なんか目が血走ってる人達もいるし、怖いんだけど。」

 「うーん、たぶん王様じゃない?私達がエクスラーヴァで派手に出て行ったから、街の人達に説明しなきゃいけないじゃない?だから、勇者である私とエクスラーヴァの持ち主である来人の存在を公にしたんじゃない?婚約のことも含めて。」

 「な、なるほど。しばらく王都にはいたくないな。後ろから刺される未来が見えそう。」

 「大丈夫でしょ?私より強いんだから。」

 「刺されそうになるというだけで俺は嫌だよ。」

 そんな感じでパレード気味に凱旋した来人達は王城に入り、王様のいる部屋に案内された。

 「勇者様方、この度は本当にありがとう。おかげで街は救われた。礼を言う。」

 「いえいえ、勇者として当然だし。気にしないでいいわ。それより、公表したのね?私の婚約。」

 「その通りだ。勇者様には当然、かなりの見合い話が上がっていたのだが、今回の件で公表しやすくなったのでな。都合が良かったのだ。すまぬな。」

 「いーや、手間が省けて助かったわ、ありがと。」

 「そういう訳で今回の件を含めて褒美を与えようと思う。来人、受け取って貰えぬか?」

 「そうね、コレは貰わないと王様の方が困るだろうから受け取っておきなさい。」

 「え?受け取らないと行けない感じなの?な、ならありがたく貰うけど。」

 「そうか!受け取って貰えるか!なら、受け取って欲しい。よし・・・入れ!」

 王様がやけに嬉しそうに言質を取ると、誰かを呼んだ。そして、部屋に入って来たのは・・・・天使だった。

 「始めまして、来人さん。この度、あなたの婚約者となります、ルイズ・ファーレンガルトです。ルイズとお呼びください。」

 

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