復興は自分達の手で
ドラゴンを討伐した来人達は、ドラゴンを宇宙船アドバンスドに転送し、街から少し離れた場所から街の入り口に向かっていた。
「ドラゴンを討伐したのは良かったけど、敵軍には逃げられたわねー。やっぱり、あのドラゴンは撤退を援護するための囮だったのかしら?」
「そうですね、瑠奈様のおっしゃる通りかと思います。それよりマスター、あそこに見えるのは街の人達では?」
ベータの言う通り、街の入り口には多くの人達が涙を流しながら来人達を迎えていた。
「ありがとうー!君達のおかげで生き延びることができた!本当にありがとう!」
「私は息子を救ってくれたわ!感謝してもしきれないわ!」
「俺達、プリティア・アイに助けられ隊を結成しましたー!これからも応援し続けますから頑張ってくださいー!」
「あのメイドさんに儂は救われた。しかし、何故じゃろうな?儂にはメイドではなく、神様に見えてしもうたんじゃ。信仰を変えよという信託かのう?」
街の人達の感謝の言葉が来人達を迎えた。・・・一部、おかしな言動が混じっているが気にしない。
「私は勇者瑠奈!王様の命令で救援に来たわ!街を襲って来た帝国軍は追い返したけど、多くの人達の命を失い、街も壊れてしまったわ。そこは私の勇者の力でもどうにもできない。だけど、街はまた作り直せるわ!失われた命は戻ってこないけど、その人達にまたこの美しかった街を天国から見せることができるわ!だから、死んでしまった人達の分まで頑張って!」
瑠奈は勇者として、生き残った人達に向けて言葉を贈った。
「はい!私達は死んでしまったアイツらの分まで生きたいと思います!この街も壊れる前よりも良い街にしますので是非またお越しください!歓迎します!」
「おいおい!お前だけズルいぞ!俺達にも言わせろよ!」
「勇者様!私達はこの街を必ず再建して見せます!見ていてください!」
「えぇ!必ずまた見にくるわ!美しくなったこの街を!」
瑠奈は街の人達の言葉に笑顔でそう応えて、来人達は街を離れ、王都に帰還した。




