第2話:お祝い
(ペンドラゴン王国)
今日はホノカの祝勝会とお別れ会が王宮の門の前でお祭りの様に行われいた。
「「「乾杯」」」
3人の男はジョッキを一気に飲む。
「いやー『黒刀』お前貴族だったんだな」
「あぁ…」
ホノカはハーグと王都で門番をしていてホノカの入国を許可した門番と話していた。
「よかったな…親父さんの名誉が回復して」
「あぁ…」
クーガの冤罪はホノカの証拠とオーレンの尽力により無事に冤罪を晴らす事ができ、国民はその事を周知している。
「『黒刀』殿!俺の嫁と娘と孫に会って欲しいんだ!」
「あぁ」
「そうか!ちょっと待てってくれよ?この人混みで逸れちまったな」
「じゃあ早く連れて来てくれ」
「おうよ!」
門番は嬉しそうに一旦その場を離れた。
「人気者だな…」
「今だけだ…」
「ヘレスティナさんにもお前の晴れ姿見て欲しかったよ…」
「…」
ヘレスティナは事を起こす前にわざわざ第二王子にクーデターの内容と冒険者を騙し、脅して従わせているという内容の手紙を渡していた。
その結果、冒険者達にお咎が無かった。
「そうだな…」
ズズ
「すまない…変な話をしちまって…」
ハーグは鼻を啜りホノカに必要のない謝罪をする。
「気にするな…」
「あぁ…
そうだ。ギードラの親父さんを連れて来る筈なんだ、ちょっとギードラを探しに行ってくるわ」
ハーグは泣いてしまったことを誤魔化す様にその場を一旦離れる。
「あぁ…」
ぐびぐび
ホノカは新しいジョッキを手にとり中身を飲み干す。
「ん?あれって…」
ホノカは大柄な人物を見つけた。
(「ギードラだよな?大切な日だからおしゃれしてんだな」)
ギードラだと思われる女性は平民向けではあるが綺麗なドレスの様な服を着ていた。
ホノカは彼女とハーグがすれ違いになってしまったと思って、女性に近づく。
「ギードラ」
ホノカは名前を呼ぶが、女性を周りを見渡すがホノカに気づかない。
「おい、ギードラ」
ホノカは女性の背中を叩く。
「?どちら様?」
「!?」(「あれ?!、ギードラじゃない…?」)
振り返った女性はギードラより、顔がかなり女性っぽく、よく見たら身体もギードラより丸くやっぱり女性らしかった。しかも女性は凄く小さく見える女の子を片手で抱えていた。
「貴方は姉さんの知り合いなのかしら?」
女性は口調もギードラと違い、標準語で会話していた。
「え?、姉さんって…貴方のお姉さんの名前って…」
「ギードラだよ」
「あのS級冒険者の?」
「確かそうだね…?私、冒険者の事はよく知らないのよね…」
「そ、そうでしたか…」
「私の名前はカノンっていうのよろしく」
「どうも」
ホノカは戸惑うもカノンと握手を交わす。
「カノン、いた」
そこでホノカとハーグが探していたギードラが来る。
「あら姉さん久しぶり!」
「久しぶり」
二人は久しぶりの姉妹の再会に抱擁を交わす。
「ユノン、大きなった」
「おばちゃん!」
少女はカノンの腕を踏み台にして、ギードラに抱きつく。
「ハハハ、ユノン、元気、俺、嬉しい」
「姉さん、このお方とお知り合い?」
「ん?、!、『黒刀』!」
「え?!、強い方だってのはわかったけど、この方があの英雄様だったの?!」
カノンはホノカが強者だという事は気づいていた。
「『黒刀』、コイツ、俺、妹、カノン、よろしく」
「お、おう」
ホノカはまだ現実を呑み込みきれていない。
二人は並んだところを見て、姿似てはいるが若干妹の方が小さい…
他の様々なところが真逆な二人を姉妹だと理解できなかった。
「本当に姉妹なんだよな?」
「本当」
「本当です、因み姉妹と言っても双子よ?」
二人とも笑顔で答える。
「まぁ、疑問に思うのもわかるわ、姉妹なんだけど育った場所が違うからね」
「そうなのか?」
ホノカはこの二人に興味を持つ。
「えぇ、実は父さんと母さんは民族が違うのよ。父さんは生粋のペンドラゴン国民なんだけど、母さんは大牙蛮族ってオーガの血を引いた民族なの。
最初は愛しいたんだけど…文化の違いあって離れて暮らすようになっちゃったの。
そして私は父さんと暮らして、姉さんは母さんと暮らしていたってこと」
「な、なるほど…」
ホノカはやっと現実を呑込む事ができた。
ギードラは周りを見渡す。
「カノン、パパ、どこ?」
「父さん?、それがね途中で母さんとも逸れちゃって見つからないの…」
(「ん?この話どっかで聞いた気が…」)
ホノカは何かを思い出そうとだったが、ギードラ、カノン姉妹の衝撃が強過ぎて思い出せない。
ズン、ズン、ズン
急に地響きが鳴り響く。
「あら?」「来た」
二人は何故か安心している。
ズン、ズン、ズン
ホノカ達の方へ地響きの正体が近づいてくる。
謎の巨大な黒い影が徐々に見えてきた。
「ママ!」「母さん!」
二人は巨大な黒い影…母親に手を振る。
「やっぱりそうなんだ…」ボソ
ホノカも何とく察していた。
「カノン、ヒサシブンガ」
二人の母親は二人を足したぐらいデカい。巨人族ではないが人族にして異様にデカい。
しかも彼女の肩には見覚えのある男性がいた。
「『黒刀』殿」
「!!?」
その肩に居たのは先程話していた門番だった。
ホノカもやっと思い出して驚愕している。
「ギーン、シリアンガ?」
「あぁ!マードラこの人がさっき話していた英雄『黒刀』殿だ!」
ギーンこと門番は妻と娘に『黒刀』のトーカを入国許可していたのは俺だ!とずっと自慢していた。
「ソウカ、ヨロシク」
マードラはしゃがんでホノカに挨拶と握手をする。
「よ、よろしくお願いします…」
ホノカも驚きながら挨拶をする。
「ギードラ…お婿さんはどうしてんだ?」
ギーンはマードラに下ろせながらギードラと会話する。
「パパ、連れて、会う、予定」
「そうだったか?それは悪い事をしてしまったな…」
「さっき会ってるぞ」
ホノカがギーンに話かける。
「え?」
「さっき乾杯してたのがギードラの旦那だよ」
「さっきの方がそうだったのか!!」
「パパ、夫、会ってた?」
「如何やらそうみたいだ…」
ギーンは気づかなかった事に恥じて、頭を掻く。
「ギーン、カンカンガ、ニブンガ」
「しょうがないだろ…もうだいぶ戦ってないんだから…」
ギーンはマードラに揶揄われ、しかも気にしていた事なので困った顔になる。
「安心しろ、ハーグなら探せる」
「「「え?」」」
ギードラ以外がホノカの発言に驚く。
(風神法術 風の知らせ『ハーグ』)
この神法術は人名がわかる且つ短距離、一定範囲なら探す事が出来る。
「いた」
「「「え?!」」」
再びギードラ以外が驚く。
ギードラは3人の反応を見ながら、楽しそうに頷いている。
ホノカは神法術を使わずの唯の足の速さだけでその場から一瞬で消える。
「「「「え?!」」」」
今度はギードラも驚く。
ホノカはハーグの目の前に立つ。
「おい、ハーグ」
「うわぁぁーーー!!!ビックリしたぁ!!!」
「悪いな」
「驚かすなよ…」
ハーグは心臓を抑えて落ち着く。
「お前の奥さんと義理の家族が集まってるぞ」
「えぇ?!…」
ハーグは覇気のない声で驚く。
「ほら行くぞ」
ホノカとハーグは人混みを掻き分けて何とかギードラ一家の元に戻る。
「じゃあ俺はこれで…」
ホノカは案内を終えると別のところに行こうとする。
「な、何故?」
ギーンは何かしてしまったと思い込んで困惑する。
「新しい家族が増えるんだ…家族水入らずで話した方がいいだろ?」
「「『黒刀』…」」殿…」
「そうですね…ではありがとうございました…」
ギーン達は家族でホノカへ感謝をする。
(「ハーグ、ギードラ、家族で幸せにな…」)
ホノカはギーン達に気を使わせい様に心で二人にお祝いの言葉を送る。
氏名 ギードラ(妊娠)
ホノカは今度はシューナとベロニカ達の所に向かう。
「シューナちゃん!私らのパーティに入らないかい!?!」
シューナはベロニカに勧誘されていた。
「いいんですか?!」
「勿論だよ!!あんたの実力は既にC級だよ!パーティの連携に慣れるのに1ヶ月はかかると思うけど、1ヶ月経ったあんたは間違いなくA級になってるよ!!」
実は冒険者ギルドが黒ローブ達に襲われて冒険者達は学園に避難していた。
その時にベロニカ達はシューナ達、ストデウム学園の教師、生徒達と共闘していた。
「引き抜きか?」
「ホノカ!」
「お!『黒刀』じゃないか!?」
ベロニカはホノカに抱きつこうとするが避けられる。
「おいおい、抱きつくぐらいいいだろう?」
「酒に酔った奴に抱かれたく無いんでね」
ベロニカの顔は真っ赤になってだいぶ出来上がっていた。
「なに〜」
「ベロニカ飲み過ぎ!」
ベロニカの仲間が酔ったベロニカを止めようとする。
「すみません、『黒刀』さん」
もう一人の仲間がホノカに謝る。
「じゃあ失礼します!“獣化”」
「おい!俺はまだ『黒刀』と話終わってないぞ!」
仲間はわざわざ山猫に“獣化”をして酔って非力なベロニカを運んで行く。
「行っちゃったね」
二人は適当に歩き始める。
「悪いな…良い話の邪魔しちゃって」
「いいよ、きっと酔っててそこまで本気じゃなかったっと思うから」
「そんな事ないよ、もしそうだったらあの二人が気まずそうな顔してると思うし、ベロニカの見立ては合ってると思うぞ?」
「ありがとう…あのさ…何処行くの?」
「?、ヴィオラ嬢がポーラの面倒を見てもらってからそこに向かおうと思って…」
シューナは首を横に振る。
「違う…この国じゃない、どっかに行っちゃうんでしょ?」
「その事か…あぁ…そうだ」
ホノカは少しだけ考えて肯定する。
「…ねぇ、私も…」
「駄目だ。」
ホノカはシューナがまだ言い終わっていないので拒否する。
「…わ……うん、わかった…」
シューナは最初は言い直そうするが、答えはきっと変わらない事を察して、自身気持ちを押し殺しホノカの返事を呑み込む。
「「…」」
二人とも無言になってしまう…
王宮の人混みから離れて、今の丁度人集りが少なくなった噴水の屋台を歩いているために余計に気まずい…
「お兄ちゃん!」
その最悪の雰囲気を壊してくれる天使が舞い降りた。本当に舞い降りた。
ドン
ポーラは上からホノカが肩車をする様にホノカの肩に落ちてきた。
「え?!」
シューナはシューナが急に空から現れた事とその衝撃を受け止めたホノカの肩に驚く。
「こら、ポーラ…他の人がいるのに飛び肩車しちゃ駄目だろ?」
ホノカはポーラの危険行為を優しく注意する。
「飛び肩車?!」
驚いたままシューナは聞き慣れない単語に疑問を抱く。
「へへへ、ごめなさない」
ポーラは優しいに甘えていて、ちゃんとは反省していない。
「はぁ、はぁ、はぁ…ポーラちゃん…」
ポーラを頑張って追っていたヴィオラが止まったポーラに漸く追い着いた。
「あ、ヴィオラ嬢」
「ごめんなさい…はぁ、逸れちゃって…はぁ、追いかけたんだけど…全然追いつけなくて…」
ヴィオラに一切の非がないホノカに謝る。
「いいよ。ポーラが急に走ったり飛んだりしたんだろ?あんたに非はないよ」
「そ、そう言ってくれると助かるわ…」
ヴィオラはやっと息が落ち着いてきた。
「ほらポーラ、迷惑をかけたんだからお姉さんに謝らないと」
ホノカはポーラを肩から下ろしてヴィオラに謝らせる。
「はい、ヴィオラちゃん…勝手に離れてごめんなさい」
自分の所為で疲労しているヴィオラを見て今度はポーラはちゃんと反省してヴィオラに謝る。
「いいのよ、ポーラちゃん」
謝っている可愛いらしいポーラを見てヴィオラもつい甘やかして笑顔で応対してしまう。
「ありがとう!ヴィオラちゃん!」
ポーラは許してくれた事が嬉しくてヴィオラに抱きつく。
「おい!ホノカ!」
ヴィクトルの声が王宮の前通りが聞こえてきた。
「ヴィクトル!ヴィナタ…?」
二人の顔には大きなくまが出来ていた。
「よ、よ…」
「や、やぁ…」
二人の声は疲弊しきっていた。
「おう…」「「どうも…」」
ホノカ達は二人の疲弊した姿にドン引きしながら返事をする。
「どうしたんだ?」
ホノカは引きながらも二人に疲弊の理由を聞く。
「ご先祖様の事を家族に聞かれてね…」「同じく…」
二人とも家族にご先祖の武器の事を聴取されていた。
しかもその後は家族総出で家の中をひっくり返してご先祖、初代当主に関連する物を探していた。
「しかも王宮でも聞かれてな…」
ヴィクトルはため息を吐きながら話を続ける。
「合計3時間くらいしか寝てないんだ…」
「俺は2時間…」
二人はため息を吐きながら噴水の淵に同時に座り俯く。
「でも良い事もあったじゃない」
ヴィオラは二人を何とか励まそうとする。
グギギギ
「親衛隊の事か…?」
ヴィクトルはブリキの様に顔を上げるが、その目はまるでキレたホノカの様に黒い。
「オーレン…国王には感謝してるけど…俺たちのそんな実力は無いから…明日から学園に行きながら親衛隊としての訓練だってさ…」ブツブツ
ヴィナタは俯いたまま、微かに聞こえる声でこれから過酷な生活を語る。
「そうだよ…それなのに…今日は家に帰ったらご先祖様の何かを探すのを手伝う事になってるし…」
「ぼくの家も…」
「ご、ごめんなさい…」
ヴィオラは二人を励ますつもりが二人の心を抉ってしまった。
「いいんだよ…」
「あぁ…」
(「親近感が…」)
ホノカは二人にブラック企業を務めていた前世の自分を重ねる。
そしてホノカは二人に近づき、二人の間に座る。
「お前ら、今日は休んだらいいだろ?」
「そうだね…」「ああ…」
二人はやっと笑顔になる。
「人が沢山いると気疲れするだろ?静かな所で楽しい事しないか?」
「え…」「?」
二人は「何言ってるんだ?」という顔になり首を傾げる。
ホノカは何も言わず手を差し出す。
二人は疲れている為によく考えずに手を握る。
「ポーラ」
「はい!」
ポーラは元気な返事をして再びホノカに飛び肩車をさせる。
「ほら…二人も」
今度はヴィオラとシューナに手を握らせる。
(空間神法術 高等転移『トライーガ領』)
「「「「!?!!?!!!」」」」
四人は驚き過ぎて声が出ない。
「こ、こ、こ、此処は何処?!!!!」
ヴィナタが珍しく声を荒げて質問をした。
「落ち着け」
ホノカは興奮しているヴィナタを宥める。
「此処はトライーガ領の山だ…」
ホノカ達が転移したのはよくホノカが力加減を修行したり、クーガが遊び回った山だった。
その姿はホノカが訓練していた頃から一切変わっていない美しいままだ。
「此処がトライーガ領…」
シューナから言葉が漏れる。
シューナが目にした山は緑が生い茂り、日に照らされより美しく。それだけでなく風が吹きとても快適で居心地がよかった。
シューナは勝手にホノカ達兄妹が此処で遊んでいるのを想像する。
「此処でピクニックだ」
「いいけど…ご飯は?」ハッ
お腹が減っていたヴィオラが驚きの所為でつい口に出してしまった。
気づいたヴィオラの顔は赤くなっていく。
「安心しろ」
ホノカはそう言い残し消える。
「「「「!?!?」」」」
慣れていない四人は再び驚いてしまう。
数分後
ホノカは何の前振りを無く現れる。
「うわ!!」「きゃ!!!」
「驚かすよ!」
「わるいわるい」
ホノカは適当に謝る。
「ほら、飯、王都の屋台で適当に買ったのと前に俺が作ったのだ」
ホノカはバスケットを取り出す。
「お前料理出来たんだ…」
ヴィクトルは半笑いしながら話す。
「まぁな、ほら、こっちが俺が作った奴だ」
ホノカはバスケットを開ける。
中身はサンドイッチ、おにぎり、唐揚げ、だし巻き卵、7個のレモンジュースが入った瓶だった。
「すげぇ!」「これ見たことない!」
「何でもありだね…」「美味しそう!」
四人がホノカの料理の出来に驚く隣で兄が誉められる事が嬉しくてドヤるポーラ。
「おっと忘れてた。」
ホノカは何か思い出すと再び消えた。
「また消えた」「流石にもう驚かないよ…」
「何が何だか…」「訳がわからないわわ…」
数分後
「お、戻って…」
「「「「オーレン陛下!?!!?!!?!??!」」」」
ホノカはオーレンを連れて来ていた。
そのオーレンも驚いて口をパクパクさせている。
「ど、どうやって…?」
ヴィナタはどうして国王となったオーレンを連れて来られた気になった。
「ぼ、僕の、ぶ?僕が、もう一人のぼくが…」
困惑しているオーレンが何とか説明しようするが四人には解読不能だ。
「まぁ、気にするな。飯食おうぜ」
ホノカは誤魔化して話を変える。
因みにオーレンをどうやって連れ来たかというと…
まず仕事をしていたオーレンの執務室の前に来て、その場の時空を止めてオーレンを一旦その場から動かしから『影神法術リアルシャドー』でオーレンの分身を造って働かせている為に怪しまれず連れ来た。
「もう気にしちゃってもしょうがないか…」
ヴィナタが諦める。
「そうだね…」「そうね」「だな」
三人も諦めた。
「えーーー…!」
オーレンは四人の落ち着きプリに驚く。
「さぁ…俺たち全員が集まって食う最後の飯かもしれないんだ…」
「確かにそうかもね…」
オーレンもこの言葉に納得した。
「そうだね…」「おう…」
ヴィナタとヴィクトルの二人がジュース瓶を取る。
それに釣られて皆んなジュースを取る。
「じゃあ…」
「「「「「「「乾杯!!!」」」」」」」
ゴクゴク
「「「「美味しい!」」」」
ポーラ、オーレン、ヴィオラ、シューナがジュース美味しさに感動していると…
バタン、バタン
ヴィナタとヴィクトルが倒れる。
ホノカは心配して二人に近づく。
「!?、おい!お前ら…」
「zzzzz」「ゴガーーー…ムニャ」
二人は疲労がピークに達して爆睡していた。
「なんだ…よかった…」「ビックリした…」
二人が寝ているだけで安心する。
「二人は寝ていてもらったって…今度は…」
「「「「「いただきます!」」」」」
五人は二人を他所に最後ではない7人の晩餐を楽しむ。
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