↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界再生神話〜神は万能ではない〜  作者: 犬星梟太
第二章 復讐の黒騎士編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

61/195

第26話:手掛かり

(学園)


 学園にはまだ黒ローブの残党が暴れている。

黒ローブ達はゴブリンやスライムのモンスターを使役して継戦していた。


 シューナとヴィクトリア達がそれの対処をしている。


「殿下達やポーラちゃんは!?」


 シューナは戦いながら穴に落ちてしまったポーラ達の事を気にしていた。


 すると気が散っているシューナを敵を襲う…


「シューナさん!余所見しない!」


 ヴィクトリアがシューナの助けた。


 シューナは敵を斬りながらヴィクトリアに謝罪する。


「すみません、先輩!」


「愚弟め…私達だけに戦わせるなんて良い度胸してるわ…」


 シューナと教師はポーラ達が落ちた穴を守りながら戦っているため思ったように攻めれずにいた。


 しかも状況が悪化する…


「先輩あれ!」


 シューナは瓦礫と化した元校門の異変に気づいた。


「嘘でしょ…」


 元校門にまた大砲が運ばれてきた。


「大砲…」


「ただの大砲じゃないわ…魔導砲よ…教科書でしてか見たこと無いけど間違いないわ…」


 ヴィクトリアは絶望のあまり剣を落としてしまった。


グワン、グワン、グワン


 無情にも魔導砲は発射準備を開始した。


 しかし、シューナは諦めずに魔法を詠唱する。


「我が力よ

風の槍を形造り

我が…」


シュー


 しかし、間に合わない…


ズバン、ドッカーーーン


 刹那に魔導砲は切り裂かれチャージされていたエネルギーが暴発した。


 その爆風から何者かがシューナ達を守る。


「大丈夫か!?姉貴!」


 シューナ達を助けたヴィクトルだった。

ヴィクトルは純白の美しい盾を携え、その盾による魔法陣で爆風を防いでくれた。


 一瞬の出来事すぎてヴィクトリアは理解できず、助けてくれた弟を質問攻めにする。


「ヴィクトルあんたいつの間に…?ていうか何その盾!!?さっきの(大砲への)攻撃は誰?!!」


 ヴィクトルは混乱する姉をうざがる。


「あーもう五月蝿い!あとで説明するから!

今はあれを何とかしないと…」


 ヴィクトルは再び臨戦態勢になり、元校門にいる敵へと視線を向けた。


 校門にはもう一台の魔導砲と黒ローブ達が残っている。


「いくよ!」


「え?」


 後ろから声がするとシューナは後ろを振り返った。


 そこにはこれまた美しい白黒の弓を携えたヴィナタがいた。


 ヴィナタはその弓を上に向け…


「“遠射”」


 ヴィナタは敵の頭上へ袋を付けた矢を射った。


「土魔法 ランドカット」


 今度は紫色の宝玉をつけた銀色の杖を携えたヴィオラが袋目掛けて魔法を放った。


 土の刃が袋を切り割くと破れる袋から粉が散布される。


ボフ…フワフワ


バタ、バタ、バタ、バタ…


 袋に入っていたヴィナタ特製の眠り粉により相手は徐々に倒れ始めた。


「ヴィオラ嬢」


「えぇ!、土魔法 ガイアバインド!!!」


 ヴィオラは大地が畝り、眠っている敵を捕縛した。


 敵の制圧を確認したヴィクトルはやっと戦いが終わる一安心する。


「これで制圧できたな…」


ガシ


「あんた!それ何!?」


 そんなヴィクトルを興奮状態のヴィクトリアはことの顛末を聞き出すために弟の襟を掴み、前後左右に揺らした。


「や、やめ…ろ…馬鹿姉貴!!これはご先祖様の装備なんだぞ!!!」


 ヴィクトルは姉の手を振り払い、自身の持っている物がどれだけ貴重な物か説明したが、

ヴィクトリアは余計に取り乱す。


「ご、ご、ご先祖様?!!!!?」


ガタガタ


 ヴィクトリアは弟が言っている事が完全には理解出来ないが、内容が内容なので動揺して身体が震えてしまう。


 そして、またヴィクトルを問い質す。


「な、何でそんな、じゃなくてその様な凄いものが?!」


「いや、もうほんと五月蝿ぇ、だから…」


 慌てふためくヴィクトリアにヴィクトルは徐々に苛立ち始めていた。


 姉弟喧嘩が起きそうな雰囲気に救世主が現れる。


「落ちついてください、ヴィクトリア嬢。

私から説明します」


 そこでオーレンが来てくれた。


「オーレン殿下!!!だって馬鹿弟が!、って殿下の剣も何ですかそれ?!!!」


 ヴィクトリアはオーレンのなんか凄そうな剣を見た事により、更に更に興奮してしまった。


 オーレンはそれに動揺することも忌避感も見せない。


「はい。実は…」


 オーレンが事の顛末を説明し出した。


(元ブロン邸)


(「目眩が…」)


 ホノカは疲労から倒れそうになっている。


 ホノカは危ぶまれる足取りで一人取り残されたゲオルグを救い、大臣達と一緒に王宮に無理矢理帰らせた。


 そして、一人残ったホノカはボロボロになりながらも父の冤罪の証拠を元ブロン邸の地下研究施設で探していた。


「アイツ…かなりのクズ野郎だな…」


 そこには悍ましい実験の跡がある…

右腕に魔物の腕を移植されている者、

人の頭に魔物の身体を移植された者、

複数の獣人が継ぎ接ぎにされた者、

他にもこんな実験の跡が夥しいほど残っていた。

彼ら…または彼女らは既に息絶えていた…


 ホノカはこんなことをしていたブロン達に改めて嫌悪を感じた。


 そんな中、ホノカはある物を発見する。


「実験体リスト…」


 ホノカが見つけたのは実験体リスト…無実の罪でブロン公爵…いやペンドラゴン王国で裁かれ、この研究施設に無理矢理連れ来られた者達のリストだった。


 そのリストには戦闘に優れた名家の貴族、名だたる冒険者達の名前が連なっていた。


「クーガ・トライーガー…」


 勿論ホノカの父の名前も書かれていた…


「実験結果…?」


 クーガの名前の隣には『実験結果 別冊p15』と書かれていた。

他の者の名前にも似たことが書かれていたり、ばつ印が書かれていた。


 ホノカはその実験結果の別冊を戦いの衝撃で散らばっている書類の中から探し始める。


「あった…」


 ホノカが見つけた冊子には『人体実験結果』と書かれている。


 ホノカはすぐに15ページを開く。


…

クーガ・トライーガ(実験体番号30016)

健康状態 良好

魔力 小

一回目の強化手術に成功、魔力量は増えたが移植した魔物の臓器に拒絶反応を起こし皮膚が変色。

二回目の強化手術、血涙するも成功。

筋力強化は成功したが、視力を失う。

三回目失敗により死亡。

目、脳一部を魔物にして失った視力を取り戻そうとするも、拒絶反応により暴走のため、首を切断して処分。

死体は構成員の一人に譲る事となった。

…


バコン


「はぁ…はぁ…」


 胸糞の悪い冊子読んだホノカは怒りのあまり、その場にあった机を叩き潰した。


「不正の証拠とこの実験の結果だけでいいな…」


 ホノカは実験結果の冊子と冊子を探す間に見つけた不正の証拠をアイテムボックスに入れた。


 目的の物を見つけるとホノカはこの場を去ろうとしたが、やたら綺麗な便箋が目に入り、ひどく気になった。


 ホノカはその便箋を手に取る。


「これは…?」

 

 ホノカが取ったのは『使徒案件』と書かれた手紙と一緒に紐で括ってある書類だった。


 ホノカはその手紙を開く。


…

計画続行


計画の断念を了承した。

確かに君達の施設ではこれ以上の結果を望めないだろう。

この拙い書類だが情報量が少ない且つ無駄な情報が書かている為、返却する。

もう少し資料の書き方を勉強した方がいいだろう。


第11階位 灰燼王より

…


「第11階位 灰燼王…?これはニルビ君が言っていた邪神を崇めてる奴らの幹部って事か?」


 この手紙は教団に繋がるものだった。


 ホノカは続いて資料を開く。


「!?」


 その書類には幼い子供の写真が貼ってあった…


 ホノカは気になり資料を捲っていく。


「頼む、頼む」


 ホノカは何かに懇願しながら資料を捲り続けるが…


「畜生…」


…

ユーガ・トライーガ(実験体番号33105)

健康状態 臓器に欠損と欠陥あり

魔力 中

実験体番号30016の実子だと思われる。

臓器の欠損は修復完了がしたが、臓器の欠陥はこの施設では治療不可能。

ステータスも高く、それ以上のポテンシャルをもつと思われるため、光神法国の使徒様にお任せすることは決定した。

…


 資料にはユーガの写真と実験を受けたこと示唆されていた。


 ホノカは悔しさのあまり手紙と資料をくしゃくしゃに握り締めた。


「でも居場所はわかった…丁度まだ探していなかった二つの国の一つにいたのか…」


 ホノカはユーガを見つけれる小さな手掛かりに気持ちを立て直した。

そして、ホノカは手紙と資料をアイテムボックスに入れた。


「迎えに行くぞ…ユーガ…」


 ホノカは新たなる決意をして、元ブロン邸から去っていき…


「炎神法術 獄炎禍」


 黒い炎を放ち、元ブロン邸の研究施設に燃え広がっていく。


 ホノカはここの研究を新たなる悪の手に渡らない様にここの全ての焼却する。


◇

(ホノカ視点)


 ユーガの手掛かりを掴んだ…


 やっと…やっとだ!


 手掛かりだけどこれは大きいな一歩だ…


 こっちはひと段落したが、学園は大丈夫か?


 ポーラ達が心配だ…学園に行こう。


(学園)


「ポーラ!」


「お兄ちゃん!」


 ポーラが俺の胸に飛び込んできた。


 よかった…元気そうで…


 でも怪我はないか?


「大丈夫か?怪我はないか?」


「うん!このお姉ちゃん達が助けてくれたもん!」


 本当に怪我も無そうだ…本当によかった…


 それで、コイツが助けてくれたのか。


「ヴィオラ嬢、ありがとう」


「いいえ…どっちかっていったら救われたのは私の方だもの…」


 正直だな…


 レベル的にはそうだろうな…


 でも…


「いいや…妹が助けてもらったって言ってるんだから本当に助けになったんだよ…ありがとう」


「ふふ、貴方達…本当に仲が良い兄妹なのね」


 人に言われる恥ずかしいけど実際にそうだ。


「あぁ」「うん!」


タッタッタ


 来たな…


「オーレン」


「トーカ!」


 おいおい抱きついてくんなよ…


 それに俺は…


「ホノカだって…」


「ごめん…そうだったね…」


 泣きそうな顔で謝んなよ…何言ったら良いのかわかんねぇよ…


 ん?


「オーレン、その腰の剣…」


「これかい?これはご先祖の剣なんだよ」


…

魔聖剣ペンドラゴン

レア度 覇者級(レジェンドクラス)

攻撃力 550,000

耐久力 155,000

重さ 50,000

効果 

大筆龍斗の直系の血縁のみが装備できる。

STR+100,000

剣術の絶技まで使用可能に。

【身体強化Lv.MAX】使用可能。

【状態異常耐性Lv.MAX】使用可能。

…


 これは結構良い武器だな…大筆龍斗って『伊の大陸』出身なのか?


「ホノカ…」


 まさか転生者?いや転移者か?


「ホノカ!」


「!、すまない…良い武器だから魅入ってた」


 それより強い武器を見た後だけどな…


「ホノカ…来て欲しい所があるんだ…」


ん?


 何だ急に真剣な顔して…ていうかなんかいつもと雰囲気が違う気が…


◇

(???)


(「此処…内装が少し王宮に似てるような」)


 ホノカはオーレン達と一緒に謎の場所に来ていた。


(「さっきのは…神法術だよね…

この国の建国って『ラグナロク』が起こってだいぶ経った後だよね…?神なんていたのか?俺みたいにゲームの力をそのままに転生、転移してきた奴でもいるのか?」)


 ホノカはこの場所に施されている技術が自分のような転生者や転移者ではないのか疑っていた。


ブオン


『録画できてるかな?出来てる?OK

ゴホン、どうも我々の子孫達よ。

俺の名は大筆龍斗…ペンドラゴン王国の初代国王だ』


「何だ?!」


「大丈夫これは…」


(「ホログラム…?」)


 ホノカにはオーレンの声が届いていなかった。


 ホノカは呆然と過去の映像を見続けていた。


(「この世界の人間じゃない?!大筆龍斗って事は日本人だな…

じゃあ…この人が此処に神法術を?

魔力が無いって事は違うか…

じゃあ誰が?」)


 ホノカが新しい情報に頭を悩まされていると…


「ホノカ!ホノカ!」


 オーレンが心配し始めた。


 オーレンが心配するのも無理もない…


「あぁ…悪い…ぼーっとしてた…」


 ホノカの顔色は途轍もなく悪くなっていた。


「あれ…お前が顔が…」


 ホノカの視界が歪んでいき…


バタン


「「「「ホノカ!!!!」」」」


 オーレン達は倒れたホノカに駆け寄って行く。


「お兄ちゃん!!」

いいね、感想、Twitterフォロー、ブックマーク登録、誤字報告などより良い作品を作る為、活動の原動力になるのでご協力お願いします。


Twitter▶︎@inuboshi_fatowl

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。