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Code_Sakuya/レイラインの軌跡  作者: 阿僧祇瑛佑
第六章 翻弄・苦悩と苦労そして出逢い

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第六章 翻弄・苦悩と苦労そして出逢い

システム再起動の波が走った瞬間、

阿摩那(アマナ)の姿は小刻みに乱れ始め、

ノイズが走るモニターのように像が揺らいだ。


電脳層を満たすプログラムの潮流が、

二つの虚像を

“不要データ”として排除するかのように襲いかかる。


まるで、


バグ修正コマンドが急き立てるような、

有無を言わせぬ強い反発だった。


気圧されるというより、

圧倒的優位縛られ

逆らう余地すら与えられない力だった。


姿を維持できなくなった阿摩那(アマナ)は、

光の粒子へと崩れ落ちる。


センター内で唯一、

外界へ繋がる通信ケーブルは細いが、

その芯は強く、

確かに“出口”として存在していた。


阿摩那(アマナ)はその内部を、

押し出されるように流されていく。

それは、

罠へ追い立てる獣のように

選択を許さない力だった。


自らの意思ではなく、

世界の構造に従わされるように──

ただ、外へ。

残された吽雲璃(ウンリ)は、

はかなく消え去っていった。



◆~苦悩の先に灯る儚い希望~

再起動プログラムロードと共に、

バグ排除の攻撃を浴び、虚像を壊された。


一方、阿摩那(アマナ)は、

光の粒子へと姿を変えて去っていった。

消え去ったはずの吽雲璃ウンリ

粒子集合体へと姿を変えて現れた。


阿摩那(アマナ)……阿摩那(アマナ)……」

何度叫んでも意識は届かなかった。


「ここにはもういないのですね、兄様」

思念体となった今、わき立つさみしさが募る。


「いなくなったことを嘆いても……」

整然と整えられた機械的な空間は、

吽雲璃(ウンリ)の思念を押しつぶし始める。


「とにかくここから出なければ……」

記憶をなくしていても、

本能は緩い危機を察していた。


粒子の集合体(=粒子体)となった今、

透過できない障害物がなくなった。


阿摩那(アマナ)と出会った時と比べ、

何と軽いこと…」


解放感に満たされ自由気ままに空間をさまよう。


「浮かれてしまいました…ふふ…浮遊体だけに」

強い開放簡に、

危機感と緊張感が欠如したまま彷徨っていた。


ふと人の気配を感じた瞬間、

抜け落ちていた危機感が呼び起こされ、

吽雲璃(ウンリ)の粒子体は

一目散に屋外を目指した。



◆~外界の試練と苦悩の果てに~

粒子体となった吽雲璃(ウンリ)にとって、

閉鎖区間からの脱出など、

手品のように容易いものだった。


「外に出たのはいいけれど

やはり阿摩那がいないと心細いわね」

開放感が露骨になり“様呼び”さえ抜け落ちていた。


「どうしましょう?……こうしましょう?」

落ち着きも忘れ何処へとばかり彷徨い始めた。


「……あのものに尋ねてみれば」

周囲にいる獣たちに思念を飛ばすが返事がない。


「何を探しておる」


どこからともなく放たれた思念が、

吽雲璃ウンリに届いた。


「……どなたですか

……どこにおられるのですか」


吽雲璃ウンリは思念の方向をつかめず、

宙を彷徨い始めた。


「我の姿は見えぬ……が、

そなたの姿は見えておるぞ」


その思念に触れた瞬間、

吽雲璃ウンリの動きが止まった。


「今一度問う……何を探しておる」

威厳を帯びた思念が、

吽雲璃ウンリの心を揺さぶった。


「あの犬……

いや……阿摩那(アマナ)様の行方を……」


「ここはわが主様の神域である。

早々に立ち去れ」

さらに強い思念が、

吽雲璃ウンリの粒子体を突き刺した。


「……ですが……」

吽雲璃ウンリの粒子体は、

すがるような気配を帯びた。


「……三度は聴かぬ。早々に立ち去れ」


その威圧は、

吽雲璃ウンリの心を震わせた。


吽雲璃ウンリの粒子体は、

逃げるようにその場を去っていった。

粒子体が持つ質量は、

もはや瞬間移動そのものだった。


周囲を見渡したとき、

遠くに街の灯が見えた。

吽雲璃ウンリはその光を目指して――。



◆~街の灯が導くえにし

吽雲璃(ウンリ)

尖山の頂上上空から周囲を見渡した。

追い立てられたとはいえ、

粒子体の移動に時間は不要だった。


「困っているのに追い払うなんて……」

「……いまは|

阿摩那アマナ様の手掛かりを見つけないと」


遠く望む海岸線に近い街を目指した


海岸近くの公園につくや否や、

手当たり次第に想念を飛ばしていた。


「あの……どなたか

阿摩那(アマナ)様を知りませんか

あの方は何処に……おしえてくださいませ」


吽雲璃ウンリの粒子体は

人には見えていなかった。

人の顔前や耳横に寄っても

何の反応も示さないでいる。


ただ、

犬だけは粒子体が近づくと見えるらしい。

妙に落ち着きを失い軽く吠える。

時には前足で触ろうと空を切る。


「どうした、

おとなしくしてないか、ステイ!」


飼い主はリードを持つ手を繰るも

動きに翻弄されていた。


吽雲璃(ウンリ)の粒子体は、

閑散たる人の少なさに嘆いた。


「これでは手掛かりなど……」


吽雲璃(ウンリ)の粒子体は

海浜公園を後にした。


次に目指したのは、

駅近くの城址公園だった。


「……きっと、ここなら」


行き交う大人も子どもも、

男女も隔てなく、

吽雲璃(ウンリ)は静かに思念を放った。


「どなたか……阿摩那(アマナ)様の……

あの方の行く先を……どうか……」


その声は、

もはや思念とも願いともつかぬほどに薄れ、

祈りのように揺らいでいった。


「……どうか……

阿摩那(アマナ)様……あ……ま……」


粒子のひとつひとつが、

悲しみに震えるように淡く明滅した。


嘆きが増すたび、

吽雲璃ウンリの粒子体は小刻みに揺れ、

霧散の縁へと傾きかけた──その刹那。


「ワンッ!!」


傍で突然吠えた犬に、

ビクリと震えた。

ほどけかけた揺らぎが、

かすかに芯を持ち始める。


犬は吽雲璃(ウンリ)の粒子体に向かって、

前足で空を切りながら、

必死に“何か”を掴もうとしていた。


「ワンッ! ワンワンッ!!」


「……お、落ち着きなさいませ……っ、

 お座り……!

 お座りになってくださいませ……!」


「ワンッ!!」

容赦なく犬はほえたてた。


「ちょ、ちょっと……!

 わたくしの……聞き……!」


「ワン・ワン・ワンッ!!」

押さえつけようと放つ思念に、

逆らうかに等しく犬はほえたてた。


「な、なぜ……応えてく……れぬ…ので……

 ああーもう……っ、お願いですから──」


犬の鼻先が、

吽雲璃ウンリの粒子体の芯を突いた。


次の瞬間。

吸い込まれるように、犬の額めがけて、

吽雲璃ウンリの粒子体が透過していった。


さっきまで感じていた闘争は闇ときえた。

吽雲璃ウンリの粒子体は闇にかき消され、

犬の目を通してだけ外の世界を見つめていた


「あら……? こ・れ・は……異なことに……」


犬は前足を伏せ後ろ脚で重心引いた

何度も首を振り、

何処体を左右に揺すっていた。

濡れた体毛を乾かすかのように何度もー


「あっ……え、

 ええーん…いや…いやです

 で、でっ……出られませんの……!」


吽雲璃ウンリの思念は、

まさに犬の体と同化しつつあった。


同時に犬への憑依を悟った瞬間でもあった。

どんなにに思念を巡らせても、

外には出られないでいた。


「……でない…いや…このような……

出られない、…なら…仕方ありませんね」


置かれた状況を素直に受け止めていた。


「あのまま……たださまよう……無駄ですね」

阿摩那(アマナ)様に出会うためには……」


もう外に放たれない思念は

犬の中で反響した


「え……ここ?……あの……はしたない

いえ……だから…やめて……」


犬の行動すべて、

吽雲璃ウンリの思念へと流れ込んでいった。


憑依されても動じない犬は、

飄々と日課のマーキングを続けていった。


流れ込む感覚に生理現象を想像させ、

吽雲璃ウンリの思念は拒み混乱していた。


犬は淡々とマーキングのリズムをとっていた。


「だ……だから……いやー

おやめになって……何度も……」

「……そろそろ…いい加減になさいませ!」


周知と拒絶の思念に、

吽雲璃ウンリに思念は大きく膨らんだ。


「あ・え~~~」


強い想念を発した弾みで、

犬の前に粒子体がいた。


「わん1」

愛らしく犬は一声小さく吠えた。


嫌悪感と羞恥が交差した吽雲璃ウンリは、

犬の体から抜け出した勢いのまま、

一目散に遠くへ飛び去っていった。


公園の外れまで逃げてようやく止まると、

粒子体は細かく震え、

心臓の鼓動に似た明滅をくり返していた。


「……あ、あれは……いけません……っ……

 はしたなさすぎます……っ……」


光の脈動はまだ乱れたまま、

吽雲璃ウンリ

粒子の揺らぎを必死に整えながら、

ただ南へと飛び去って行った。


◆~再開の余韻と淡い刻~

名古屋発・のぞみ23号が

山の影を縫うようにして新神戸駅へ滑り込んだ。


ブレーキの振動が消え、

車両の扉が開く。


陽瑠璃は、

胸の奥に沈んでいた息を、

そっと吐き出しながらホームに降り立った。


安堵と、不安。

その両方が混ざった表情だった。


ホームの冷たい空気が頬を撫でた。

陽瑠璃はキャリーのハンドルを握り直し、

コンコースへ続くエスカレータに足を乗せた。


降りていく途中──

あの光景が、脳裏に蘇る。



✦ <事故発生・陽瑠璃の回想>

白い閃光。

実験室の床が揺れ、警報が鳴り響く。


陽瑠璃が倒れ込んだ瞬間──

煙の向こうから、黒い影が歩み寄る。


「お逃げください」


低く、抑えた声。

陽瑠璃は震える指で床を掴みながら顔を上げる。

「……だれ……?」


影は答えず、手を差し伸べる。

「こちらへ!」


咄嗟に陽瑠璃は一歩下がり身をよじった。

白衣の裾が焦げている。


「い、一体なんなの……?」


影は短く息を吸うも声は揺れない。


「今は何も申せません」


背後で金属が崩れる音。

陽瑠璃は思わず影の腕を掴む。

影は素早く導きながら、

廊下の暗がりへ押し込む。


「さ……急いで!」


走りながら、影はふと立ち止まる。

陽瑠璃も息を切らしながら振り返る。


影は静かに告げる。


「……これだけ覚えておいてください」


陽瑠璃は息を呑む。


「次も助けてくれるとは限りません」


その瞬間、

壁は倒れ床が大きく揺れていた。

------------------------------


エスカレータを降りてみると、

コンコース静けさがやたらと身に染みた。


案内板には

「地下鉄 三宮方面」


陽瑠璃は小さく息をつく。


キャリーを引きながら改札を抜け、

地下鉄のホームへ向かう。


新神戸から三宮までは、

わずか二分。


大丈夫──

そう思わせるには十分な距離だった。


地下鉄の改札を抜けると、

三宮の空気は一気に明るくなる。


アーケードの天井から落ちる均一な白い光。

ガラスに反射する昼の陽射し。

人の流れが絶えず押し寄せる。


観光客、買い物客、学生、会社員。

誰も彼女を見ていない。


陽瑠璃は立ち止まり、

小さくつぶやく。


「木を隠すなら森の中……とは、このことね」


昼の雑踏が、

彼女を包むように足並みをそろえていった。


咄嗟の事とはいえ、身に着けるものは

キャリバッグ一つ収まる程度しかなかった。


彼女は早々に

最寄りのホテルにチェックインを済ませ

不足品の買い出しと再び街に出ていった。

✦ 喫茶店での出逢い

昼下がりの喫茶店は、

外の雑踏とは別世界のように静かだった。


古い井戸を囲むように配置されたテーブル。

薄暗い照明。

コーヒー豆の香り。


陽瑠璃は、

買い出しの荷物を足元に置き、

席に着くなり深く息をついた。


その隣の席で、

ノートPCを眺めてはため息つく、

雰囲気には不釣り合いな男がいた。


キーボードを叩いてはつぶやく。

京一だった。


彼は画面を睨みつけたまま、

独り言のように愚痴をこぼす。


「……セルンの噂をたどると

量子コンピューター行き着いちまった。

興味あるが全く手が出せん…」


陽瑠璃は、

漏れ出た小さなフレーズにだけ反応した。


京一周りの状況は全く見えていなかった。


周囲の空気になど意に介さず続ける。


「で、方向を変えてオカルト系に振れば、

浮石だのカタカムナ碑文だの……

探り出したらレイラインって……終わった」


その瞬間、

陽瑠璃の視線が京一に向いた。


京一はようやく隣に人がいることに気づき、

気まずそうに笑った。


「あ、すみません。つい……」


陽瑠璃は、

その顔を見た瞬間──

一瞬だけ、呼吸を止めた。


「あ・あのときの……」


京一は一瞬返事に戸惑い

記憶を探り始めた。


「……あ〜〜、あのときね

思い出し切らないまま軽く返してしまった。


「え・あ…ありがとうございました」

陽瑠璃は慌てて立ち上がりお礼した。


京一吊られて立ち上がる。

椅子を引きずり、

立ち上がりながら頭をかいた。


「大丈夫でした? そのあと」

投げた言葉はデリカシーが欠けていた。


「え・?」

取り繕うかのように声を漏らした。

声の大きさに驚き

陽瑠璃は周囲を見渡した。


「なんでもないわ…忘れて」

陽瑠璃は愛想笑いで繕った。

「はあ…」

京一は気まずそうに頬をかく。

ひと時の沈黙を破ったのは、

陽瑠璃のほうだった。


「……さっの、量子のことがどうとか……

少しだけ……興味があって」


京一は驚いたように目を瞬かせる。


陽瑠璃は、

ほんの一瞬だけ迷ってから、

軽く頭を下げた。


「あ……しつれい…

私、るり…瑠璃って言います」

咄嗟に本名を出すのをためらった。


京一は“話が合う相手”を見つけて喜んだ。


「俺は京一です。

よかったら……少しだけ話しませんか」


京一は襟を正すように姿勢を直し、

陽瑠璃の言葉を一言一句逃すまいと

耳を傾けていた。


その穏やかな時間は、

まるで二人だけが別の空間にいるようだった。


陽瑠璃は、

少しだけ言葉を選びながら口を開く。


「量子の“もつれ”というのはね……

例えば、そこに“ある”と認識した瞬間──

ううん、初めて“観測した”という事実次第で

形を表すものなの」


京一は「ほう」と相槌を打ったが、

表情はまだ腑に落ちていない。


その様子を見逃さず、

陽瑠璃は言葉をさらに噛み砕いた。


「つまりね……

“見た”っていう行為が、

そのものの状態を決めてしまうの」


京一の眉がわずかに動く。

理解の糸口を掴んだような、

掴めていないような。


陽瑠璃は続ける。


「量子コンピューターは、

その性質を応用しているの。

そして……いまは量子間に限られるけれど、

“テレポート”が可能という事実まで進んでいるのよ」


京一は、

まるで子供のように目を丸くした。


「……テレポート……?」


陽瑠璃は小さく笑った。

その笑みは、どこか寂しげで、どこか優しかった。


「ええ。

ただし“量子の状態”だけ、ね」


二人の間に、

静かで柔らかな空気が流れた。


喫茶店のざわめきが遠のき、

どれくらいの時を過ごしただろうか。

ふと周りを見渡すと、

店内に残っている客は二人だけだった。


「お客様……

 ラストオーダーですが、ご注文は……?」


店員の丁寧な声に、

陽瑠璃は思わず肩をすくめた。


「おっと……」


京一は腕時計を凝視し、

慌てたように姿勢を正した。


「え……ごめんなさい……私ったら」


陽瑠璃は飲み終えたカップを

そっとテーブルに戻し、

隣の椅子に置いた買い物袋の紐を腕に通した。


「お勘定、わたしがお支払いしますね」


レシートを手にして席を立とうとした瞬間、

京一の手が上からそっと添えられた。


「いえ……ここは俺が持ちます」


陽瑠璃は驚き、レシートを引き抜こうとする。

「じゃあ──割り勘にしましょう」


そう言って手を伸ばす陽瑠璃より早く、

京一はレシートをひょいと取ってしまった。


「いい話が聞けたから。報酬です」


そう言い残し、

京一は強引にレジへ向かっていった。

陽瑠璃は、

その背中を見つめながら

小さく息をついた。


──ほんの少しだけ、

胸の奥が温かくなるのを感じながら。



喫茶店を出ると、

沈みかけた夕陽がビルの影を長く伸ばし、

西の空は紅と淡い群青が溶け合っていた。


京一はうなじを擦り、

どこか照れたように礼を述べた。


「お引き止めして……申し訳ない。

今日はありがとうございました」


陽瑠璃は、

心のどこかで“嘘だ”と思いながらも、

柔らかな笑顔を返した。


「いいえ。私のほうこそ……楽しかったわ」


ほんの一瞬、

二人の間に静かな風が通り抜けた。


京一の「またどこかで」という言葉に、

陽瑠璃は微笑むしかなかった。


陽瑠璃は、

その期待を壊さないように、

しかし踏み込まないように、

微かな笑みで答えた。


「…そうね。ご縁がありましたら…ね」

歩き出しながら、

陽瑠璃は胸の奥でそっと呟いた。

『……関わってはだめなの…だから…』


優しい拒絶だった。

陽瑠璃には分かっていた。


──関われば、京一が巻き込まれる。

それでも、胸の奥が少しだけ痛んだ。


心の中で、

何度も何度も自分に言い聞かせた。


だが京一は、

その言葉を素直に受け取り、

淡い期待を胸に灯してしまった。


「お元気で……また」


軽く手を振る京一。

陽瑠璃は小さく会釈し、

踵を返して歩き出した。


京一は名残惜しそうに、

後ろ姿を見送った。


──だが。


京一の背後で、

何かがじっと様子をうかがっていた。


夕陽の影に溶けるように、

気配だけがそこにあった。


京一は出逢いの余韻を胸に

ゆっくりと岐路についた。

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